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国防総省は米兵全員にワクチン接種を義務化へ:FDAがP社製ワクチンを正式承認したことを受けて——ワクチン接種を勧めるトランプ前大統領に支持者が異例のブーイング

Photo via Flickr

米国現地時間の8月23日(月曜)、アメリカ食品医薬品局(FDA)はファイザー社製の新型コロナワクチン(遺伝子治療)を正式承認した。これを受けて、アメリカ国防総省は、今後、全軍の兵士に「ワクチン」の接種を義務付ける予定と発表した。

 

【訳】速報:米国防総省は、FDAがファイザー社製のCovid-19ワクチンを完全に承認したことを受けて、すべての軍隊にCovid-19ワクチンの接種を義務付けることになったと、国防総省報道官(@PentagonPresSec)が発表した。

 

ワクチンを拒否した兵士は、罰を与えるために軍事法廷の前に引き出されるなどの「懲戒」措置を受ける可能性がある。指揮官たちには、新型コロナワクチンの接種を拒否した兵士への対応として、(1)戒告状の発行やその他の行政処分、司法に依らない処罰を用いて接種を促すこと、(2)命令に従わなかった場合の行政分離委員会への付託、さらには(3)軍法会議への付託などの選択肢がある。(過去に炭疽菌のワクチン接種を拒否した兵士が軍法会議へ付託された事例がある。)

 

ファイザー社製「ワクチン」は、16歳以上のアメリカ人に対して正式に承認された一方、12歳~15歳までの人口に対しては依然として緊急承認が有効なままとなっている。なお、FDAはファイザー社に対し、心筋炎や心膜炎のリスクやその他の潜在的な副反応について、さらなる研究を行うよう求めている。また、ファイザー社は、ワクチンを接種した女性が出産した後の乳児の転帰(アウトカム)をモニタリングするため、登録データベースを開発する予定。

 

当初、FDAによる正式認可は9月になると予想されていたが、バイデン政権はここ数日、圧力を強めていた。正式承認が降りたことで、緊急承認では禁止されていたいくつかの活動が可能になる。例えば、ファイザー社は新型コロナワクチンの広告を出すことが可能になる。また、新型コロナウイルスによる「緊急事態」が終わった後も人々にワクチン接種を継続することができるようになる。さらに、ファイザー社はワクチンの価格を上げることができるようにもなる。ファイザー社、そしてモデルナ社も、EUではすでにワクチンの価格を引き上げているフィナンシャルタイムズ紙が閲覧した契約書によると、ファイザー社製ワクチンの1回の接種価格は、15.50ユーロ(約1990円)から19.50ユーロ(約2500円)に値上げされたという。

 

ジョー・バイデンはこの日、短い記者会見を開き、国民にワクチン接種を呼びかけている。記者からの質問は一切受け付けなかった。

【訳】このことをはっきりと、明瞭に言います:もしあなたが、「FDAの正式承認が下りればワクチン接種を受ける」と言っていた何百万人ものアメリカ人の一人であれば、それが今、現実のものとなりました。

 

あなたが待ち望んでいた瞬間がここに到来しましたーーそしてワクチン接種を受けるべき時は今日です。

 

さらに、ジョー・バイデンは、企業に対して社員にワクチン接種を義務化するよう呼びかけている。

【訳】バイデン大統領は、ファイザー社製のコロナワクチンがFDAに正式承認されたことを受け、より多くの企業が従業員にコロナワクチンの接種を義務付けるよう呼びかける:「ワクチン接種の義務化は何十年も前から行われています…COVID-19の蔓延を防ぐためにワクチンを義務化することは理にかなっています」。

 

一方、8月21日(土曜)にアラバマ州で集会を行ったトランプ前大統領が、支持者たちからブーイングを受ける一幕があった。自らの支持者たちに向かって新型コロナワクチンを接種するよう呼びかけたところ、一部の支持者たちからブーイングが起きた。熱狂的なトランプ支持者たちが集まる集会でブーイングが起きるのは異例と、複数のメディアがこぞって報じている

 

 

支持者たちからのブーイングを聞いて、トランプ前大統領はすぐさま次のように補足した:

私はあなた方が持つ自由を全面的に信じている。本当だ。あなた方はしたいようにすればいい。しかし私はワクチン接種を勧める。私自身、受けた。良いものだよ。

 

(ブーイング)・・・わかった。わかった。しかし、私はワクチン接種を受けた。もし効かなかったら、最初に知ることになるだろう(笑)。でも、これは効いている。あなた方には自由がある。それを維持しなければいけない。

 

CNBCの報道によると、ワクチン接種を受けていないアメリカの成人の10人に3人が、いずれかのワクチンが正式承認されれば、ワクチンを接種する可能性が高くなるとカイザーファミリー財団の調査で答えている。FDAの「ワクチンおよび関連生物学的製品諮問委員会」で投票権を持つポール・オフィット博士は、正式承認は「他の何よりも心理的なものだ」と語り、さらに次のように述べている:

すでに3億2000万回以上の接種が行われている。ワクチンの安全性と有効性については、すでに非常に高い評価を受けている・・・FDAは、アメリカ国民の安全を確保するために必要と思われることを行うだろう。

 

ワクチン推進派がこの日のニュースを喜ぶ一方で、元ニューヨークタイムズ紙の記者であるアレックス・ベレンソン氏は疑問を投げかけている。

【訳】FDAへ ー 今日、@pfizerワクチンを承認する前に、1つ簡単な質問がある:(正式承認された)投薬計画では、接種回数は何回?2回、3回、未定?

 

この質問にさえ答えられないのに、どうして「ワクチン」を承認することができるのか?「ワクチン」というその名が示す通り、「ワクチン」は投与回数が決まった投薬計画があるはずだ。

(原文の大文字強調を太字で表示。)

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