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イスラエル政府、「ワクチン・パスポート」は6ヶ月で失効すると警告——国民にブースターショットを接種するよう呼びかける

イスラエルのナフタリ・ベネット首相(Photo via Flickr)

成人国民のほとんどが2回のワクチン接種を終えたイスラエルで新型コロナの新規感染者数が過去最多となっていることを受けて、イスラエルの公衆衛生当局は、全国民に3回目のワクチン接種を受けさせることが最善の解決策であると判断した。まさに「ゴールポストの移動」が行われた。

 

イスラエル政府は、ファイザー社製のCOVIDブースターショットを12歳以上のすべての住民に拡大する一方で、3回目のワクチン接種を受けない人は10月以降ワクチンパスポート「グリーンパス」の資格を失うことを決定したと、RTが8月30日(月曜)に報じている:

10月1日より、一部の集まりや公共の場への入場に必要な「グリーンパス」の有効期限が、2回目の接種を受けてから6ヵ月後になるだけでなく、3回目の接種を受けてからも6ヵ月後に切れることになった

(太字強調はBonaFidr)

 

イスラエルでは、8月29日(日曜)に4回目となるブースターショット対象者の拡大が行われ、12歳以上の全員が対象となった。10月1日までに、数十万~数百万人ものイスラエル人(人口9,000万人の国)がブースターショットを受けなければ、ジムにすら通えなくなる可能性がある。

 

「グリーンパス」政策は、6ヶ月ごとにワクチン接種を受けなければ、事実上「脱人間化(de-personed)」(ジョージ・オーウェルの『1984』に出てくる言葉)につながると批判されている。このような政策は、必然的に「永久的なワクチン接種の繰り返し」になる。WHOは、西側先進国が大規模ブースターショットを実施すれば、地球上の他の国々、特に新興国でのワクチン接種が遅れる可能性があると警告している。

 

3回目のワクチン接種を拒否した人は、海外からイスラエルに戻った後、1週間の検疫が必要となる。また、3回目のワクチン接種を受けた人でも、新型コロナ感染のリスクが低いまたは中程度であると判断されない高リスク国から帰国した場合は、隔離される必要がある。ブースターショットを受けた人は、24時間の自己隔離か、ウイルスに感染していないことを証明する検査を受けることで隔離が免除される。

 

イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、今月初め、3回目のワクチン接種を受けない高齢者は「死の危険」にさらされていると発言し、ブースターショットを推進している。

 

ベネット首相はまた、ブースターショットを受けることは「他の国にはない特権」であると国民に語り、ブースターショットを肯定的なものとして印象付けようとしている。

 

しかしまさにイスラエルで先週発表された大規模研究では、自然感染から回復した人は、ファイザー社製ワクチンを2回、あるいは3回受けた患者よりも、デルタ型に対してはるかに高いレベルの免疫力を示すという結果が示されている。

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