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オールドメディアが伝えない海外のニュース

USAトゥデイ紙記者の「ファクトチェック記事」がカブール空港自爆テロの犠牲となった兵士の親たちは虚偽発言したと非難→しかし翌日これは誤りだったことを認め訂正文を掲載

式典の最中に腕時計を確認するジョー・バイデン(Screenshot via FOX News)

先月のカブール空港の自爆テロ事件で犠牲となった米兵(金星章/ゴールドスター授与)の親数名が、彼らの息子・娘たちを称える式典の最中にジョー・バイデンが何度も腕時計を確認していたと非難した。バイデンが時計を確認する様子は全米のニュースでも広く報じられた。しかし、全米紙USAトゥデイの「ファクトチェッカー」ダニエル・ファンケ記者は、遺族が実際に目撃した内容を否定する記事を掲載し、実質的に彼らが嘘をついていると非難した

 

息子を亡くしたシャナ・チャペルさんは、「あなたが時計を5回も確認して私たちに無礼な態度をとるのを私は見ていた!!!」とジョー・バイデン宛のメッセージをフェースブックとインスタグラムに投稿した。(彼女がこの投稿を行った後、フェースブックとインスタグラムは彼女のアカウントを削除した。しかしそれが全米で大批判を浴びたことで、これらSNSは後に「誤って削除した」と説明し、彼女のアカウントを回復している。)

 

同じく息子を亡くしたダリン・フーバーさんは、バイデンがこの式典中に13回も腕時計を確認したとFOXニュースに出演した際に語っている。

 

FOXニュースに出演した遺族のフーバーさんとシュミッツさんが心境を語っている動画:

https://twitter.com/DailyCaller/status/1432531055169388547

【訳】カブールで死亡したテイラー・フーバー海兵隊二等軍曹(ゴールドスター授与)を息子に持つ父親のダリン・フーバーさんは、13人の戦死者全員がドーバー空軍基地に到着したとき、バイデン大統領が自分の時計に目を落としたと主張。

 

「それは彼ら(13人)全員に対して起こった」。

 

+++

 

息子のジャレッド・シュミッツ海兵隊伍長(ゴールドスター授与)がカブールで戦死した父親のマーク・シュミッツさんは、次のように語っている:

 

「実際、私は息子の母親の耳元に近づいてこう言いました。『神に誓って言う。もし彼がもう一度時計を確認したら・・・』と。あれは、私がこれまで知る中で最も失礼な行為だと思いました」。

 

しかし、USAトゥデイのダニエル・ファンケ記者は、バイデンが時計をチェックしたのは式典中ではなく「後」だったため、彼らの主張は「一部誤り」であると書いている

 

ファンケ記者のツイッター・プロフィール:

(Screenshot via Twitter)

 

だが、ファンケ記者の「ファクトチェック記事」は、すぐに誤りであることが実際の映像で「ファクトチェック」されている:

https://twitter.com/NickFondacaro/status/1432046273666895875

【訳】これは真実だ。ジョー・バイデンは、アフガニスタンの空港で殺害された軍人の厳粛な移送の最中に、自分の時計を確認した。彼が左手を揺らして袖の下から時計を出し、それを見ているのがわかる。

 

この「ファクトチェック記事」を掲載した翌日、USAトゥデイ紙は次の訂正文を記事の冒頭に掲載した

訂正&説明:バイデンが厳粛な移送式典で、式典中を含めて複数回、時計を確認したことを言及するために、この記事は9月2日に更新された。(バイデンが腕時計に複数回目をやったという)この主張に対する評価は、「一部虚偽」から「文脈が欠落している」に変更された。

(太字強調はBonaFidr)

 

ファンケ記者は、9月3日(金曜)に「この誤りを後悔しています」とツイートしている:

https://twitter.com/dpfunke/status/1433806575483990026

【訳】すでにご存知の方も多いと思いますが、この記事は訂正されました。バイデンは式典の間、何度も時計を確認しました。この誤りを後悔しています。

 

このツイートの後に投稿したメッセージで、ファンケ記者は次のような言い訳を並べている:

https://twitter.com/dpfunke/status/1433806581578321931

【訳】ジャーナリストやファクトチェッカーも人間だ(そう、私も!)。私たちは間違いを犯す。そして間違いを犯したとき、私たちはそれを修正し、正そうと努力する。

 

USAトゥデイで私たちが守ろうとする原則については、以下をご覧ください:

https://t.co/LIQUSCORYT

 

+++

 

私たちが間違った時に、それを批判するのは簡単です。多くの人にとって、私たちはスクリーン上の名前に過ぎないということは分かっています。しかし、その画面の向こうには、ベストを尽くそうとしている人がいるのです

(太字強調はBonaFidr)

 

ファンケ記者の説明は、彼があたかも犠牲者であるかのような言いぶりである。

 

ネットの反応:

https://twitter.com/ThePowersThatBe/status/1434149129358299137

【訳】Snopesの編集者によると、ファクトチェックに失敗して(あるいは最初から不誠実だった可能性の方が高い)、それからさらに間違った訂正文を掲載することが、優れたジャーナリストの特徴らしい。

 

(引用されたSnopesの編集者のツイート)

訂正文を掲載することは優れたジャーナリストの証しです。ニュース編集室が訂正措置をとるということは、読者たちはその組織を信頼できるということを示しています。それを批判する人は、ハグしてもらって昼寝する必要がある。

 

https://twitter.com/codeofvets/status/1433592462438719499

【訳】(ファンケ記者のツイートへの返信)

このような嘘が我々の軍コミュニティーにどれだけ害を及ぼすか、わかっているのでしょうか?あなたは信頼性ゼロの恥さらしです。私たちはゴールドスターを授与された家族とビデオ映像を信じています。

 

https://twitter.com/neontaster/status/1433791215779069955

【訳】「文脈が欠落している」とは、ファクトチェッカーの婉曲表現で、「この主張は正しいが、我々はこれを攻撃材料として人々にスクリーンショット保存されては困る」という意味だ。

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