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アンソニー・ファウチは米軍の生物兵器開発を担当、ピーター・ダザックはCIAの工作員——新型コロナウイルスの起源調査委員会を主導するジェフリー・サックス教授 x ロバート・F・ケネディJr.氏【対談】

ジェフリー・サックス教授(左)とRFK Jr.氏(Screenshot via Children’s Health Defense)

サックス教授:そして今日のお話の別の側面ですが、この話(ウイルスの起源)を追いかけている人たちにとって・・・あなたはその先頭にいらっしゃいますが、情報公開法(FOIA)やリークによって次々と情報が明らかになるにつれて、自然に飛び火した(自然に野生動物からヒトにウイルスが波及した)という言説の根拠は粉砕されていきました。しかしそれだけでなく、当初から米国政府が(ウイルスの起源調査を)誤った方向に導こうとしていたことが明らかとなりました。ですので、私たちは真実を聞かされていなかったのです。繰り返しになりますが、私はなぜ驚いてしまうのか?このように一つづつ明らかになることを見ていると、呆れ返ってしまう心境です。

私にとって完全に明確となっているのは、これ(ウイルス)の起源について2つの有力仮説があり、そのうちの一つは実験室から来たということです。そしてそれは突飛で常識外れのことではありません。それどころか、あなたがおっしゃったように、その可能性は高いと私は考えます。このことについて、私は当委員会の全てを代弁しているわけではありませんが、当委員会は2つの有力な説があると見ています。

これ(起源調査)を始めてから2年が経過し、その間に次々と嘘・騙し・偽りが行われたり、市場(発生説)の側に立つ科学者たちが非常に大きく誇張したり誤った方向に導いているのを見てきました・・・そしてアメリカ国立衛生研究所(NIH)をはじめとするアメリカ政府が実験室から漏洩したという仮説を詳しく調べることを受け入れようとしないことは、全くもって不条理でばかばかしいことであり、そして悲しみ、不安、恐怖を抱かせるものです。(政府が実験室漏洩説の調査を受け入れようとしないこと)それ自体、秘密を無意識のうちにのぞかせてしまっています

さて、これまでお話ししたのは状況設定を説明したに過ぎません。とにかく、私は反対側(実験室からの漏洩説を信じていない側)からスタートしたのですが、私は注意して観察してきましたし、皆さんと同じように、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の手中からこじ開けられポタポタと垂れ落ちて来る情報を熱心に読んできました。なぜなら彼らは口を割らないからです。彼らは情報を公開してきていません。全く正直ではありません。ファウチは真実を語りません。情報が漏れ出て来るたびにそれは不安にさせるものでした。

RFK Jr.:このことに対する私のアプローチの仕方は、あなたの方法とは違いました。私は大きく懐疑的な態度でアプローチしました。というのも、私は2005年からずっとファウチや(科学)雑誌を注意深く観察し、それがいかに退化してきたかを見てきたからです。それによって私の懐疑心は意図せずして大きくなっていました。2004年、(「ランセット 」編集長の)リチャード・ホートンは、科学雑誌、特に「ランセット」が製薬業界のプロパガンダ装置へと退化してしまったという発言を行なっています。同じ時期に、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の編集長マーシャ・アンゲルは、科学雑誌に書かれている内容は何も信じられなくなったと基本的に言っています。

マーシャ・アンゲル

(Screenshot via Children’s Health Defense)

RFK Jr.:彼女(の出版社)の売り上げのあまりに多くが製薬企業からもたらされています。そして現在、雑誌「ランセット」はElsevierの所有です。Elsevierはとても財力のある企業で、根本的に製薬企業そしてチャイナとパートナー関係にあります。

パンデミック期間中ずっと、「ランセット」のリチャード・ホートンに次々と記事が手渡されているのを私たちは目撃しました。彼はWHOですら害があり効き目がないと言っている薬「レムデシビル」に関する記事を掲載しました。彼はファウチのためにこの記事を掲載しました。この記事のおかげで、まさにこの致命的な劇薬に対してファウチは承認を得させることができたのです。

しかしファウチは、Surgisphere社による複数の研究を撤回せざるを得なくなています。Surgisphere社による研究はそれぞれ、(新型コロナの)初期治療薬としてのヒドロキシクロロキンやイベルメクチンなどの信用を落とす内容でした。(Surgisphere社は2008年にサパン・デサイが創業した米国のヘルスケア分析会社。)

* * *

RFK Jr.:この問題に対するあなたの誠実さを、私はとても尊敬します。そして、自らの考え方が変わったことを公に認めたことを、私はとても尊敬します。これはとても立派で称賛に値することです。私の父(ボビー・ケネディー)のお気に入りだった詩人の一人は(古代ギリシャの)アイスキュロスですが、「犯罪は自らそれを犯したと認めたときにだけ犯罪になる」、というようなことを言っています。意味深な一文です。・・・ですがこれは犯罪に関係する人々の気持ちを変えることがいかに大変なことかというメッセージでもあります。

あなたや私のような経歴を持った人たちのほとんどは、政府や製薬業界は最善を尽くそうとすると思い込み、それを前提にしているというのを私は知っています。なので信じがたいのはわかります。私は人々を観察していく中で、時間をかけて自分なりの「啓示(真実に気がつくという貴重な体験)」を経ていかなければいけませんでした。

この委員会で、「武漢委員会」、つまり起源についての委員会に何人の人がいるのですか?

サックス教授:タスクフォースのことですか?「委員会」ではなく「タスクフォース」です。単なる言葉の言い方ですが。10人~15人くらいだと思います。その全員が、ダザックの手によって選定されました。なぜなら・・・

RFK Jr.:彼らの多くは、例の「ランセット」に掲載された書簡(ウイルスは自然発生したと主張する声明)に共同署名した生物学者、免疫学者、ウイルス学者です。その書簡は、ダザックが裏で根回しをして用意したものだということが後に判明しています

サックス教授:その通りです。このことについて背景を説明させてください。私は各タスクフォースの議長に対して、国際的な多様性、ジェンダーの多様性、職歴の多様性などに基づいてタスクフォースを結成するよう依頼しました。そして概ね、11あるタスクフォースのうち10が、ダザックがそうしたように自分の同僚たちで固めたのです。

先ほど説明したように、時間が経つにつれて・・・彼らはすぐさま私を攻撃し始めたのですが・・・。すでにお話ししたように、当初から私は何が起こったのかだけを知りたい、真実だけが知りたいということに本気でした。「お膳立て」されたことは何もありませんでした。なので私がダザックを選んだことは、ホートンや「ランセット」や他の誰からの強制も受けていませんでした。

なので、私がこれ(委員会)に足を踏み入れた当初、この人物(ピーター・ダザック)こそが何が起きているかそのほとんどを知る人物なのだと思っていました。なので私が委員会に取り掛かり、彼はそれを軸に(タスクフォースを)組織したのですが、2020年秋、人々は私を批判しました。これは入念にお膳立てされた「出来レース」だなどと批判されました。しかし私は「とんでもない、それは違う!」と言いました。ご存知の通り私は真面目な人間です。真実以外の方向へ舵を切るなどということに、計画も意欲もインセンティブも一切何も持っていません。私はそう約束しました。とある共和党の議員は、「ダザックを更迭しなければいけない」という書簡を私に送ってきました。私からは、「いやいやいやいや、ダザックは最終報告書を書くわけじゃないんです。それは委員会の仕事です。私を信じてください。委員会が判断を下します。その委員長として確実に全てに目を通すようにするので私を信じてください」と言いました。

当初から当然それが私の腹づもりでした。すると、人々は基本的なファクト、何が起きているか、つまり米国や武漢で行われてきた研究について私に説明を始めました。その武漢であまりに危険な研究が行われていたので、そこがこれ(新型コロナウイルス)の源である可能性があるということを、です。

なので2021年初頭のある時点で、私はダザックに対して「君がアメリカ国立衛生研究所(NIH)に提出した研究提案書の中身を知る必要がある。いろんなことが私の耳に入ってきているからなんだが」と言いました。すると、ダザックは「ダメだダメだ。私はそれを提出することはできない。私の弁護士がダメだと言っている」と言ってきたのです。私は、「それはどういう意味だ?私たちは透明性ある委員会だぞ。私はそれを見る必要がある」と言いました。それでもダザックは「できない」と言ったので、私から「君はこのタスクフォースの議長を務めることはできない」と言いました。

それから数日して、彼が多くのことについて私に嘘をついていたことが明らかになりました。武漢で行われていた危険な研究について、実際に何が行われ、何が行われていなかったのかについてです。なので私から「君はこの委員会にも留まることはできない」と伝えました。「君は去らなければいけない」と私から彼に委員会を去るようプッシュしました。「私は正直で透明性ある委員会を率いているんだ。あり得ない」と。

すると、面白いことに、当然のように残る10人~15人のメンバーたちが私を攻撃し始めたのです。「サックス、お前はどうにかしてしまったのか?」「科学否定論者め」「無謀だ」「右翼の陰謀論を信じるのか」と可能な限りのことを言われました。彼らのうちの一人は、私の友人でした。およそ25年来の友人です。この人物は私を個人的にズタズタに切り刻みました。私が通常経験することがないようなやり方で、です。

RFK Jr.:彼が誰なのか教えてもらえますか?

サックス教授:個人的なことなので、ちょっとそれは・・・ただその「オチ」を話させてください。

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