最新世論調査でトランプ大統領の支持率が過去最高を記録
ワシントンポスト紙とABCテレビが共同で行なった最新の世論調査によると、トランプ大統領の支持率が就任以来、最高を記録した。
保守系新聞のThe Hillは次のように報じている:
「先週末の日曜に発表されたこの世論調査では、事前の投票登録を行なっている有権者の47%が、トランプ大統領の業績を支持すると回答し、4月の調査以来5ポイント上昇した。しかし、依然として50%の有権者はトランプ大統領の業績を支持しないと回答している。
投票年齢にあるアメリカ国民全体で見ると、その44%がトランプ大統領の業績を評価しており、53%が支持しないと回答した。4月の時点では、トランプ大統領の業績を支持すると回答した投票年齢にあるアメリカ国民は39%にとどまっていた」。
トランプ批判の先鋒であるワシントンポスト紙は、嫌々ながらこの事実を認めており、「この世論調査は、わずかながらもトランプ大統領が再選に向けて着実な道筋を保っていることを示している」と報じている。
トランプ大統領は、経済政策に強みがあると評価されており、世論調査に回答した過半数の55%がトランプ大統領の経済政策を支持し、不支持の44%を上回っている。
しかし、その他多くの問題について、世論調査に回答した人々はトランプ大統領の政策を不満に思っている。例えば、トランプ大統領が就任して以来、「大統領らしくない」振る舞いを行なっているかと聞く質問で、65%がその意見に賛同すると回答した。トランプ大統領が「大統領らしい振る舞い」をしていると回答したのは28%にとどまっている。
調査に参加した過半数以上の人々が、移民への対応、医療サービス、女性に関する問題、妊娠中絶、気候変動、銃犯罪、外交政策、税金についてトランプ大統領の政策を支持していないと回答している。
さらにこの世論調査では、以下の大統領選挙に関する質問も行なっている。
質問:「もし2020年の大統領選挙の投票が今日行われた場合、さらに共和党からの候補者がトランプ大統領で、民主党からの候補者が___の場合、どちらに投票しますか?」(空欄の民主党候補者は、現在トップ5人の主要候補者を入れ、トランプ大統領と比べてどちらに投票するかを質問している。)
この質問の結果は次のようになっており、現在、民主党候補者の指名争いのトップを走っているバイデン元副大統領がトップとなり、トランプ大統領に差をつけて勝つことができる唯一の民主党候補者と有権者の間では思われているという結果が出ている。(バーニー・サンダーズ候補者やカマラ・ハリス候補者も、この世論調査ではトランプ大統領より人気があるが、その差は誤差の範囲内。)
この世論調査の結果を、ワシントンポスト紙は次のようにまとめている:
選挙登録している有権者の中で、唯一バイデン氏だけが(トランプ大統領に)大差をつけ優位にあることが浮き彫りになっており、トランプ氏支持が43%なのに対して、バイデン氏支持が53%となっている。トランプ氏と比較したその他の主要民主党候補者への支持率は、カマラ・ハリス氏(トランプ氏支持46%、ハリス氏支持48%)、サンダーズ氏(トランプ氏支持48%、サンダーズ氏支持49%)、ウォーレン氏(共に48%)、ブティジッジ氏(共に47%)となっている。特にハリス氏とサンダース氏とトランプ大統領は僅差。
(Graph from Washington Post)
ただし、この世論調査を行なったのが左派メディアのワシントンポスト紙とABCテレビであることを考慮する必要がある。世論調査に参加した人々は、もともとこれらメディアの視聴者である民主党寄りの人に偏っている可能性が高い。
また、一つ着目すべきなのは、この世論調査の質問項目から、「ロシア」、「選挙介入」、「ロシアンゲート疑惑」といった単語が見当たらないことだ。3年近く全米のメディアを賑わせてきたこれらのアメリカ版「モリカケ騒動」は、この世論調査からは消えて無くなっている。
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