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中国政府が香港へ派遣している部隊を倍増:「最悪の事態」を想定

Chinese military

今週、中国共産党は建国70周年を迎えその記念式典が開かれるのを目前にして、香港で継続する民主化デモに対応するため投入されている部隊を密かに倍増していたとロイター紙が報じた

 

7月頃まで香港に派遣されていた中国軍部隊は3000〜5000人であったのが、8月にはその2倍の1万〜1万2000人に増強されていると、アジアおよび西欧各国の特命全権公使らがロイター紙に語った。

 

増強部隊は、8月中旬から月末にかけて軍用トラック、装甲車、バス、船などで香港に派兵された。

 

ロイターに情報提供した特命全権公使らは、「8月末の派兵は、交代要員では全くない。増強だ」と語った。

 

彼らはまた、中国政府が「人民解放軍部隊から構成される過去最大の現役軍隊、そしてその他の暴動防止人員および装備を香港に招集している」と語った。

 

招集されている人員には、中国の武装警官も含まれている。彼らは中国の準憲兵隊員であり、国内の安全保障、暴動制圧、テロ対策が専門となっている。情報源とされる人物らは、招集されている武装警官の正確な人数については把握していないと語ったが、香港に招集されている「増強人員」は中国人民解放軍と武装警官であると語った。

 

先週末、香港では再び民主化デモが再燃した。10月1日から始まる中国建国記念式典を前に、香港へ派遣している部隊の増強を報じるニュースが流れている。

 

【訳】中華人民共和国の建国70周年近年を目前に、香港の事態は激化している。

 

派遣部隊を増強していることは、もし次の大規模デモが発生した際に香港政府がそれを制御することができなかった場合を想定して中国政府が準備を進めていることを示している。

 

【訳】動画:日曜、数千人が街を練り歩く中、香港ではデモ活動参加者と暴動制圧警察との間で激しい衝突が起きた。この日、デモ参加者は火曜日に予定されている中国共産党の建国70周年記念に影を投げかけることを目的にしていた。

 

ロイターの報道によると、8月以前は香港で武装警官を見かけることは限定的であった。中国の国営メディアは、香港へ派遣されている部隊が増強されているニュースを報じていない

 

1人の外国人アナリストは、部隊増強は非常に懸念される事態を意味し、中国政府が最悪のシナリオを考えていることを示すと指摘する:

 

シンガポールが拠点のInternational Institute for Strategic Studiesで安全保障アナリストを務めるアレクサンダー・ニール氏は、「完全な機能停止というような事態を香港警察が回復できるよう対処するために、彼ら(中国政府)は積極的な有事計画を準備しているように見える。彼ら(増強部隊)を投入するには、このような事態、もしくはその他の最悪のシナリオを想定しないと行わないと思う。彼らは明らかにかつてないほど準備を整えており、不測の事態は一切起こさせないつもりだ」と語った。

 

情報源とされる人物らによると、新たな増強部隊はまだ市街地に投入されておらず、そのほとんどは兵舎で待機中である。次にデモ隊が制御不能な状態になった場合に、街の中心部を制圧するために下される命令を待っている状態だという。

 

これら人民解放軍や武装警官が先週末に派遣されていたのかについては、ロイター紙も同紙に情報提供した人物らも明らかにしていない。

 

先週末、香港警察は150名以上の一般市民を逮捕した。ネットに投稿されている動画を見ると、日曜、警察隊とデモ隊との間で衝突が過激化したことがわかる。

 

本日火曜、香港警察は市街地でデモ活動を行うことを禁止しているが、中国建国記念式典が開始される最中にデモ隊たちは市中に集まることが予想されている。こうした動きは、中国共産党を激怒させることになることは容易に想像がつく。

 

中国国営メディアであるGlotabl Timesの編集長、フー・シージン氏は、月曜朝、次のツイートを配信した:

 

 

しかし中国国営メディアが報じている「諜報機関からの情報」については信憑性が疑われる。こうした過激な行為をデモ隊が計画していると捏造報道することで、天安門広場で繰り広げられたような政府軍による暴力的なデモ隊の鎮圧を事前に正当化しているとも取れる。

 

 

 

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