コットン米上院議員、中国政府は新型コロナウィルスが細菌兵器ではないことを証明すべきだと発言
約1週間前、ワシントンポスト紙をはじめとするアメリカの主流メディアは、新型コロナウィルスがもともと細菌兵器として開発されたものであるという疑惑を陰謀論であると一蹴していた。インターネット上の情報の真偽について独自に確認し発表しているサイトFactCheck.Orgも、2月7日付けの記事でこれは根拠のない陰謀論であると結論づけている。
しかしここ2日間、全米の主流メディア2社と共和党の有名上院議員であるトム・コットン議員が、ウィルスの起源について疑問を呈しており、細菌兵器説がそれほど馬鹿げた陰謀論ではないことを示している。
ここで報じたように、「陰謀論」の根拠の一つとして、中国人研究者たちがカナダの研究所からコロナウィルスを盗み出した事件がある。このカナダで起きたスパイ事件に関して、捜査対象の中心人物であったカナダ人科学者フランク・プラマー博士(67歳)が、ナイロビ大学で基調講演を行うためにケニアを訪問していた際、現地で突然倒れ急死したと、先週カナダの公共放送CBCが報じた。死因は公表されていない。
1月末、中国政府と協力しそのことについて虚偽報告をしていたハーバード大学のチャールズ・リーバー教授(ナノ技術のパイオニア)ら3名が立て続けに逮捕されるニュースが報じられる中、プラマー博士の突然死は単なる偶然だろうか?
アーカンソー選出のトム・コットン上院議員は、中国政府はこれらの疑惑に答える必要があると発言している。コットン議員は、新型ウィルスに関する疑問をツイートしており、武漢肺炎の発生源近くに中国国内で最高レベルP4の生物科学研究所である中国科学院武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)が存在していることを指摘している。
駐米中国大使の崔天凱(さい てんがい)氏は、最近、アメリカのテレビに頻繁に出演しており、ダーメージ・コントロールに躍起となっている。そのテレビ出演時に必ず語るのは、新型ウィルスが細菌兵器として開発されたというのは全くの陰謀論であるということである。その疑惑を指摘するコットン上院議員は中国人に差別的であると非難している(以下はこの発言を行なった番組の動画)。
この駐米中国大使のテレビ発言を受けて、コットン議員は中国の中央政府は嘘をついており、初期に感染拡大を隠蔽しようとしたと反論している:
.@ambcuitianki, here’s what’s not a conspiracy, not a theory:
— Tom Cotton (@SenTomCotton) February 9, 2020
Fact: China lied about virus starting in Wuhan food market https://t.co/Jgpy1Oh75Y
【訳】崔天凱(さい てんがい)大使、陰謀論でもなく、仮説でもないことがここにある:
事実:中国はウィルスが武漢の食品市場から発生したと嘘をついている。
その後、コットン議員はこのウィルスがどこからやってきたのか、説明責任は中国共産党にあるとツイートしている。
Fact: super-lab is just a few miles from that market
— Tom Cotton (@SenTomCotton) February 9, 2020
Where did it start? We don’t know. But burden of proof is on you & fellow communists. Open up now to competent international scientists.
【訳】事実:超ハイレベル研究所はその市場から数マイル内にある。
どこから(感染は)始まったのか?われわれはまだ知らない。しかし証明責任はあなた(崔駐米大使)とあなたの同胞である共産党員にある。さあ、有能な国際的科学者たちに(真実を)打ち明けなさい。
火曜朝、金融系ケーブル局CNBCに出演したコットン議員は、中国政府が繰り返し、今回の新型ウィルスの感染拡大について嘘をついたと発言している。特に初期、最も重要な段階で嘘をついたと糾弾している。さらに、中国政府は、アメリカ人科学者やその他の国際的科学者や研究者が中国国内で新型ウィルスの研究の支援を行うことを頑なに拒否していることは奇妙であるとも語っている。
崔駐米大使がコットン議員を名指しで批判していることに対して、コットン議員は、「実際に(人々の間で)恐怖を広げるのは、この病気の起源や感染者数について嘘をついている中国であり、アメリカ人やその他西側の科学者たちがこの病気を研究することを阻止している中国である。人種差別的であるという(崔大使の批判)に関して、、、中国の人々こそ、無能で二枚舌である中国政府の被害を最も受けている人々である」と反論している。
また、コットン議員は、このウィルスが「今年の米国と中国の(経済)成長にとって、単体として最大の脅威である」とも語っている。
"I'm afraid that the #coronavirus could actually be the single biggest threat to both global and U.S. growth this year," says @SenTomCotton. "What really spreads fear is China lying about the origins of this disease and about the number of people who have it." pic.twitter.com/aI0pfGz2p7
— Squawk Box (@SquawkCNBC) February 11, 2020
CNBCのインタビューの中で、コットン議員はなぜ新型ウィルスが細菌兵器であるという説を信じているかについて質問されると、次のことを指摘している:
武漢は中国国内で唯一、レベル4の安全性を持つスーパー研究所がある。そこでは、コロナウィルスを含む、世界の中で最も危険な致死的病原体を扱っている。
そして昨日は、テレビ司会者のマリア・バルティロモ氏が、トランプ大統領の上級政策アドバイザーであるピーター・ナヴァロ氏に対してインタビューを行い、細菌兵器説について質問している。この質問を受けた際、ナヴァロ氏は明らかに戸惑った様子で回答に詰まっていたが、その可能性について否定しなかった。以下はその時の番組の動画:
Coronavirus could have started in a weapons lab.. wow pic.twitter.com/Up9PSgeAKz
— Russian Market (@runews) February 11, 2020
【訳】コロナウィルスは兵器研究所から生まれた可能性がある・・・wow
アメリカ国内の主流メディアは当初、新型コロナウィルスは細菌兵器であるとする仮説を陰謀論として一蹴していたのが、ここ1週間でそれが一転し、その信憑性は下がるどころか疑惑はますます深まっている。
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