インドネシア海軍の潜水艦がバリ島北部で魚雷訓練中に消息不明に——偶然にも3週間前、インドネシアは紛争海域である南シナ海の島に潜水艦「サポートステーション」の建設を開始したばかり
インドネシア海軍の潜水艦が、今週行われた一連の海軍訓練中に、バリ島北部の海で消息を絶った。インドネシア海軍は捜索隊を派遣し、消息を絶った潜水艦の所在を確認しようとしているとロイター通信が4月21日(水曜)に報じた。複数の日本語メディアも、AFP=時事電としてこのニュースを報じている。
ジュリアス・ウィドジョノ第一提督によると、この潜水艦は魚雷訓練に参加していたが、突然、訓練の結果を予定通りに報告しなかったという。
派遣された捜索隊の船の現在地:
(Screenshot via VesselFinder)
ロイター通信によると、消息を絶った潜水艦「KRIナンガラ402(KRI Nanggala 402)」は、1981年にドイツで建造され、巡航速度は21.5ノット。最大34人の乗組員を乗せることができる。
実際には、艦内には53人の乗組員が乗っていたと報じられている。また、捜索隊は、水曜、潜水艦が潜った場所の近くで油が流出しているのを発見したとインドネシア政府当局は発表している。
人命が失われた可能性があることも重大であるが、5隻の潜水艦しか保有していないインドネシア海軍にとってそのうち1隻の潜水艦を失うことは大きな損失となる。
偶然にも今月初め、インドネシアは、チャイナ政府が自国の裏庭と主張する南シナ海の岩島に潜水艦の「サポートステーション」を設置するというニュースが報じられていた:
インドネシア海軍(Tentara Nasional Indonesia – Angkatan Laut: TNI-AL)は、南シナ海での潜水艦「サポートステーション」の建設開始を記念した式典を開催した。
4月5日、ナトゥナ諸島最大の島であるナトゥナベサール島に、海軍長官であるユード・マルゴノ提督によって施設の礎石が設置された。ナトゥナベサール島は、紛争中の海域の近くに位置する。この施設はランパ海峡沿いにあり、完成すればインドネシア海軍(TNI-AL)の第一艦隊の指揮下に入ることになる。
(太字強調はBonaFidr)
このニュースが報じられてから3週間後、インドネシア海軍の潜水艦1隻が定期的な魚雷訓練中に謎の消失を遂げた。
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