米コカ・コーラ社の元研究者が1億2000万ドルの企業秘密を盗んだ罪で有罪判決:「千人計画」に参加していた化学者
米コカ・コーラ社で働いていた化学者が、米国の複数の企業からチャイナ共産党のために1億2000万ドルの価値ある企業秘密を盗んだとして有罪判決を受けた。4月22日(木曜)、米司法省の発表内容をNBCニュースなど複数メディアが報じた。
シャオロン・ユー(游曉蓉)博士(59歳)は、2012年12月〜2017年8月までアトランタにあるコカ・コーラ社で主席エンジニアとして勤務していた。彼女はまた、テネシー州キングスポートにあるイーストマン・ケミカル社でパッケージアプリケーション開発マネージャーを務め、アクゾノーベル社、BASF社、ダウケミカル社、PPG社、トーヨーケム社、シャーウィン・ウィリアムス社などの企業秘密にアクセスすることができた。
シャオロン・ユー被告は、チャイナで新会社を設立するために、飲料缶の内側にビスフェノールA(BPA=可塑剤の抗酸化剤)フリーのコーティングを施すことに関する機密を盗んだと報じられている。
ユー被告は、彼女の活動や新会社設立のためのチャイナのパートナー企業である威海金泓集団(Weihai Jinhong Group)への支援として、チャイナ共産党から数百万ドルの助成金(「千人計画」に関連したものを含む)を受け取っていた。
シャオロン・ユー被告は、元々2019年2月に企業秘密犯罪と送金詐欺の容疑で起訴され、また2020年8月に行われた別の起訴案件で、経済スパイ行為で起訴されていた。
そして今回、同被告は、企業秘密窃盗の共謀、経済スパイ活動の共謀、盗んだ企業秘密の所持、経済スパイ活動、送金詐欺の罪で有罪判決を受けた。
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