「チャイナから自分のお金が出せない」富豪マーク・メビウス氏がFOXの番組で語る——「中共政府は投資資金の海外送金を妨害している」
新興国投資のパイオニアでビリオネアのマーク・メビウス氏は、米国時間の3月2日(木曜)に放送されたFox Businessの番組内で、自分の投資資金を引き出すことをチャイナ政府が妨害していると語った。ロイター通信も同氏の発言を3月5日に報じた。
FOX Businessの番組動画:
メビウス氏はこの番組で次のように語っている:
私は上海にあるHSBCに口座を持っているので、個人的に影響を受けています。自分のお金を引き出すことができないのです。政府は国外へのお金の流れを制限しています。なので、私だったらチャイナへの投資は非常に慎重になります。・・・
とにかく信じられません。彼らはあらゆる障壁を設けているのです。彼らは、「いや、お金は出せない」とは言わないのですが、「このお金をどうやってあなたが稼いだか、過去20年分の記録を全部出せ」などと言うんです。クレイジーです。
メビウス氏は、香港は「もう少しオープンな感じだ」と言い、そこにある彼の資金は「出し入れ」できると語っている。
メビウス氏によれば、習近平が率いるチャイナは、かつて経済の改革・開放路線をすすめた鄧小平とは「まったく異なる方向性」で運営されているという。
「それではどこに投資を行うのがいいですか?」との質問に、メビウス氏はインドかブラジルだと回答している。
10億人の人口があれば、チャイナと同じことができます。同じような製造や他のことができます。
私は今ブラジルにいますが、ブラジルには2億5千万人以上の人がいます。とてもいい人たちで、オープンな社会です。ここに来てはどうですか?ここはまた別の選択肢ですよ。
しかし、ブラジル大統領に再就任したばかりのルラ大統領は、ブラジルの最貧困家庭を対象とした社会福祉プログラム「ボルサ・ファミリア」において、受給を継続するためには親子ともにワクチン接種を証明することを再び義務づけることにしたと先月報じられている。
さらに、ブラジル議会には、ワクチンをためらうことや、ワクチンの効果についてネット上で「嘘」の情報を広めることを犯罪とする法案が、少なくとも6件提出され審議されていると伝えられている。
アンジェロ・コロネル上院議員が提出した法案は、「公衆衛生上の緊急事態」において、子供や青少年にワクチンを強制接種することに反対することを犯罪とするもので、罰則は1年~3年の実刑となっている。
メビウス氏が「オープンな社会です」と言うブラジルもまた、急速に息苦しい社会になってきているようだ。
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