武漢肺炎(新型コロナウィルス)には一度完治しても再び感染すると科学者が警鐘
一般的に、致死性の低いウィルスであれば、一度感染することで抗体が生まれ、同じウィルスには感染しにくくなると言われている。しかし、武漢肺炎(新型コロナウィルス)に関してその常識は通じないようだ。複数の科学者たちが、武漢肺炎は「再発」する可能性があり、再びウィルスに感染することがありえると警鐘を鳴らしている。
新型コロナウィルス(2019-nCoV)に感染した患者で、最終的に完治した人たちのほとんどは、常識に反して新型コロナウィルスへの抗体を作り出していない。そのため、理論的には武漢肺炎に複数回、感染してしまう可能性があるとBusiness Insiderが報じている。
金曜に行われた記者会見の中で、日中友好病院の肺炎予防・治療ディレクターのジャン・チンユアン氏は、「完治した患者でも、再発する可能性がある」と語った(以下はその内容を報じるニュース番組)。
ワクチンというものの根底にある考え——(子供達を)わざと水疱瘡に感染させる『水疱瘡パーティー』などという考え——は、ウィルスに感染することで免疫システムを始動させ、将来的にそのウィルスに対する防衛機能となる抗体を生み出すというものだ。しかし、中国の公衆衛生当局者によると、2019-nCoVに感染後に作られる抗体は、必ずしも患者が再発することを防げるほど強力なものではないという。 −Futurism
武漢肺炎は既に世界に拡散され、死者数は2000年台初めに発生したSARSによる死者数を上回っている。さらに、この新型ウィルスに感染して生み出される抗体が非常に弱いということは、感染を封じ込めることを非常に困難にすることも意味する。
「抗体は作られる。しかし、ある特定の個人の体内では、この抗体を長時間維持することができない」とジャン氏は記者会見の中で語っている。
現時点で、武漢肺炎ウィルスへの最善の防衛策は、そもそも感染しないということに尽きる。公衆衛生当局者および科学者たちが、いまだにこの新型ウィルスの正確な感染経路を特定できていないため、特に人混み(空港や機内)ではマスクをつけ、手洗いを十分に行うことが推奨されている。
今回の新型コロナウィルスは突然変異する可能性が高いことも指摘されているため、今後、さらに毒性を高めることが懸念されている。
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