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アジア発プライベート・ジェット機の運航件数が急増:富裕層はパンデミックから逃れるためにオーストラリア、米国等へ大脱出している

アジア発のプライベート・ジェット機の利用件数が急増:富裕層はパンデミックから逃れるためにオーストラリア、米国等へ大脱出していることが判明

Photo via Pixabay

新型コロナウィルスの感染拡大により、東南アジアをはじめ、世界各国からの中国便がのきなみ運行停止されている。しかし急増している航空便がある。富裕層は、大衆が利用する一般的なフライトではなく、プライベート・ジェット機を利用してアジア地域からの脱出を図っていることが明らかとなった。ビジネス航空機の運行状況についてマーケット・データを提供している企業WingXからのデータを引用して、フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が報じた

 

中国、韓国、そして日本でウィルスの感染拡大が進む中、アジアを拠点にする大手航空会社は、2020年前半における業績は大幅減になるだろうと事前警告を行っている。それとは対照的に、今年1月における香港発のオーストラリア便や米国便のプライベート・ジェット機の運航件数が、前年同月比で214%の急増を記録した。

 

今年1月、香港発のその他世界各国への運航便数についても、前年同月比で34.2%の増加を記録している。

 

プライベートジェット機の運航便数が急増していることは、新型コロナウィルスの感染がさらに悪化する前に、エリート層が家族を連れて中国、香港、その他周辺地域から大脱出していることを示唆している。

 

プライベート・ジェット機の仲介業者であるLuna Jetsの営業ディレクター、アラン・ルブシエー氏は、「我々は目の回るような件数の問い合わせを経験している」とFT紙に語った。

 

アジア太平洋地域でビジネス向け航空会社であるAsian Skyの取締役、ジェフリー・ロウ氏は、渡航制限が敷かれたことで人々の間に恐怖心が広まったため、先月プライベート・ジェット機への需要が急増したと語った。

 

さらに、「誰もがSARSのことをすぐさま思い出した。多くの人々は条件反射で、危機から脱出しようとしている」とロウ氏は語っている。

 

英国が拠点のプライベート・ジェット機仲介業者であるPrivateFlyのCEO、アダム・トゥイデル氏も、アジア地域からプライベート・ジェット機で脱出したいという問い合わせがとてつもなく急増していると語った。

 

単なる季節性インフルエンザで富裕層がプライベート・ジェット機を利用して大脱出しているわけではないだろう。奇しくも昨日、ニューヨーク・ポスト紙が、『中国の報道を信じるな:コロナウィルスは研究所から漏れ出たものである可能性あり(Don’t buy China’s story: The coronavirus may have leaked from a lab)』という記事を報じている

 

これら富裕層の中には、中国共産党幹部やその家族も含まれている可能性が高い。そしてその中には、すでに新型コロナウィルスに感染している患者が含まれている可能性が否定できない。彼らが大挙して押し寄せているオーストラリアや米国で、プライベート・ジェット機を使って避難してきた人々により市中感染が広まるリスクが高まっている。

 

 

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