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アメリカ各地で買い物客がコストコやウォルマートに殺到:世紀末映画さながらの光景

アメリカ全土で買い物客がコスコやウォルマートに殺到:世紀末映画さながらの光景

Photo via Flickr

横浜港に停泊していたダイヤモンド・プリンセスの惨事を対岸の火事だと思って見ていたアメリカ人であるが、新型コロナウィルスは他人事ではないことにようやく気がついたようだ。

アメリカでも検査キットが足りず政府が批判を浴びているが、それでも全米各地で新たな感染者が続々と報告されている。そしてダイヤモンド・プリンセスの悪夢の再来が、今度はサンフランシスコ沖に出現した。

https://twitter.com/BFidr/status/1236072119894716416?s=20

アメリカで人々が買い溜めに走り始めたのは先週末からである。アメリカで「パニック消費」が起き始めてから、今週末が2回目の週末ということになる。特にトイレットペーパー、キッチンペーパー、食料品(特に冷凍食品や缶詰)、水、そして殺菌ジェルが品薄状態になっていると報じられている。

コストコ(コスコ)の最高財務責任者(CFO)であるリチャード・ガランティ氏は、先週木曜に行われた投資家向けへの収益報告で、パニック消費について「狂乱状態が続いている」と語っている。同社の売り上げは、前年同期比で12%の増加と報告されている。「これ(売り上げの増加)は、コロナウィルスに対する懸念にあると私たちは考えている」とガランティ氏は語っている。

東海岸では土曜朝、何千万人ものアメリカ人が目を覚ました頃、ニューヨーク州(主にニューヨーク市郊外のウェストチェスター)で44人の新規感染者が確認されたというニュースが報じられた。地元ニュース局PIX11のレポーターは、今朝ニューヨーク市民の間で起きているパニックを動画に撮影してツイッターに投稿している。その投稿では、ニューヨーク市クイーンズにある住宅街で、コストコに入るために長蛇の自動車渋滞ができている様子が撮影されている。

雑誌Stamford Plusのツイッター・アカウントは、コネチカット州のコストコでも消費者が押し寄せている様子を投稿している。

またとある客は、コストコで完全な防護服に身を包んだ客が来店している様子を写真に撮影している:

https://twitter.com/joan_rollins/status/1236323237593673733

LA Timesのローラ・ブレイシー記者は、バージニア州アーリントン(ワシントンDC近郊)のコストコは、「映画マッドマックスの撮影セットのような光景」とツイートしており、殺菌ジェル、マスク、除菌アルコールがすべて売り切れていると投稿している:

パニック消費は、マサチューセッツ州ボストンでも起きている:

「1人2個まで」というような購入制限が至る所に張り紙で記されている:

ロサンゼルスのコストコでも、今朝、駐車場に長蛇の列ができている:

カナダのコストコにも長蛇の列ができている:

とあるコストコでは、開店時間を通常より早めてオープンしたところ、ミネラル・ウォーターを求めて1つの通路を超えるほど長蛇の列ができすぐに売り切れたというツイートがある。本日分の入荷を待っている状態だという。

アメリカの疾病対策センター(CDC)は、これまで足りなかった検査キットの数を今週末までに110万個以上用意すると発表した。また、検査結果の信頼性を担保するためにさらに100万個の検査キットを来週までに用意するという。検査件数が増えれば、当然今後アメリカ国内での感染者数は急増することが予想される。

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