【速報】イタリア政府が人の移動制限を国内全土に拡大:EU域内第3位の経済大国で人口6000万人が4月3日まで自宅隔離
イタリアのコンテ首相は、現地時間の月曜、国内での人の移動制限を全国に拡大すると発表した。移動制限は4月3日まで行われる。この発令は現地時間の火曜朝に執行される。当初、新型コロナウィルスの感染拡大が集中している北部のみに移動制限が発令されていたが、それをイタリア全土にまで適用する。
EU加盟国の中で第3位の経済大国であるイタリアが、6000万人いる国民全員に移動制限を行うというのは未曾有の事態。コンテ首相は、全ての公の集会およびスポーツイベントを禁止するとも発表した。
コンテ首相は、イタリアの全国民に対して、緊急の場合を除いて自宅にとどまり移動を避けるよう勧告した。
イタリアはこれまでに少なくとも9172人が感染し、463人の死亡が確認されている。先週末、死者数が97人急増したことにより、イタリア政府は抜本的な対策を早急に行うことが各国から求められていた。
先週末、国土の半分を都市封鎖すると記した政府発令の公開前原稿がリークしたことにより、感染が拡大するミラノを含むロンバルディア州などから人々が列車に飛び乗り封鎖地域を脱出する事態が発生していた。
https://twitter.com/L0gg0l/status/1236435821013630977
【訳】ミラノの駅からの動画。都市封鎖対象地域から突然逃げ出す人々が駅に到着。
都市封鎖の公式発表内容が事前に漏洩し、一部住人がその発表前に同地域を脱出するという、武漢の再来がイタリアでも起きてしまった。こうした失態により、イタリア北部地域で感染が拡大する新型コロナウィルスが、まだ感染がそれほど広がっていないイタリアの中部や南部にまで一気に広がった可能性を懸念する疫学者のコメントが報じられている。
経済的にも、また公衆衛生インフラの面でも脆弱な南部イタリアにまで感染が拡大すれば、経済的に豊かなイタリア北部以上に状況が深刻化する事態が心配されている。
イタリア政府は、新型コロナウィルスを封じ込めるどころか、今回の失態により逆に国内全土への感染拡大を急加速させてしてしまったかもしれない。
【更新情報】
https://twitter.com/BFidr/status/1237534577343647744?s=20
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