チャイナによる『超限戦』への警戒感を高める米国|中共の隠蔽に加担したWHOに対して米連邦議会による調査を要求する声が高まる:「21世紀最初の世界大戦は1発の弾丸も発砲されることなく12月に開戦した」と元米軍司令官
米国現地時間の4月7日、トランプ大統領はWHOへの分担金の支払いの一部を保留する計画であると発表した。それと並行して、中共による武漢ウイルスの隠蔽にWHOが加担したという嫌疑について、米連邦議会に調査を行うよう求める声が高まっている。
3月31日(火曜)、フロリダ州選出のリック・スコット上院議員(共和党)は、WHOによる武漢ウイルス危機への対応についてその説明責任を求める声明を発表した。American Military Newsが報じた。
スコット上院議員は声明の中で次のように語っている:
WHOのミッションは、世界の全ての国が自国民の安全を守るために最善の判断が行えるよう、公衆衛生に関する情報を世界に伝えることである。コロナウイルスに関して、WHOはそれに失敗した。中共が世界的パンデミック(の兆候)を隠蔽することに手を貸し、誤った情報を流布するためにWHOが担った役割について、彼らに説明責任を負わせる必要がある。・・・
中共が国内における感染者数と死者数について嘘をついていること、そして彼らがそれ(ウイルス)について、いつ、そして何を知ったかについて、我々は把握している。そしてWHOは、(中共が発表する情報について)それ以上さらに調査しようとは決してしなかった。彼らの不作為により人命が失われた。
さらにAmerican Military Newsは次のように報じている:
スコット上院議員は、「故意に中国共産党からのプロパガンダを繰り返した組織に対して、アメリカの納税者たちが引き続き数百万ドルもの資金を毎年支払い続けるべきかについて審査するために」、連邦議会が再開された際にはWHOに対する調査を開始するよう要求した。
スコット上院議員の要請は早くもトランプ大統領に届いたようで、連邦議会による調査を待たずして、WHOへの拠出金の支払いは保留される計画である。
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さらに、退役したロブ・スポーリング元司令官も、同じAmerican Military News に意見記事を寄稿しWHOの説明責任を要求している。
以下はスポーリング元司令官が寄稿した意見記事の一部である:
21世紀の最初の世界大戦は、1発の弾丸も発砲されることなく12月に開始された。チャイナの武漢の医師は、病院に収容された数名の患者がSARSに似た肺炎の症状を発症していることに気がついた。しかしそれはSARSではなかった。彼が警鐘を鳴らそうとした時、それは中共(CCP)の独裁的な情報統制のターゲットになってしまった。この病気について議論することは禁止され、ソーシャルメディアを通して同僚に警告しようとしたこの医師は拘束されてしまった。患者から採取されたウイルス検体について、そのゲノム配列を分析した結果はすぐに握りつぶされた。そしてその結果が公表される前にこれら検体は廃棄された。
WHOには初期に知らされていたが、武漢に立ち入ることは中共により禁止されていた。一方、中共は、17万5000人もの人々が武漢からチャイナ全土そして世界へ渡航するのを許しながら、公共への危険は全く無いと事実を否定していた。そして現在、このウイルスは自由に解き放たれ、書籍『超限戦(Unrestricted Warfare)』の中で詳しく説明されている戦争の新しい形に従っている。この書籍は、軍事的に優位な立場にある米国に勝つための戦略として、人民解放軍の2人の大佐が執筆したものである。
戦争の新しい形——貿易、経済、プロパガンダ、そしてメディア——は、中共を支援するために開放された。このことをよりよく理解するためには、世界がどのように機能しているかについて全てを忘れなければいけない。その代わりに、グローバリゼーションとインターネットが武器に転用された状態を考えなければいけない。軍事力とは関係のない方法で、禁じ手なしの攻撃、これがチャイナによる戦争の仕方である。
『超限戦(Unrestricted Warfare)』に書かれた思想に従って、中共はグローバリゼーションですら武器化する。中共は、数十年をかけてグローバリゼーションを利用することで、徐々に世界の貿易制度の支配権を手に入れ、主要産業と市場を独占し、世界的なメディアとインターネット上で地位を築き、そして人民と外交官を世界中に配置している。そのため、必要な時が訪れると、これらを駆使して容易に3つの行動、つまり責任転嫁、パニックの発生、そして(弱み・無知・親切心に)付け込むという行動を意図的に起こすことができる。
責任転嫁。中共は鉄壁なまでに中国語メディアを支配しているため、このパンデミックに対する自分たち自身の過失を責任転嫁するために、大量の「被害者」たちを怒りに駆り立てることができる。中国語のソーシャル・メディアは、しばしば人種差別であると声高に叫び、チャイナ内外において恐怖心と復讐心を植え付けるために愛国主義をかきたてる。こうして感情的に突き動かされた人民たちは、「私はウイルスではない。私をハグして」といったキャンペーンを自発的に始める。一方、都市封鎖された場所にいる人民たちは、ソーシャルメディアの利用が規制・検閲され、自由が奪われた生活については共有することが禁止されている。海外では、このウイルスがその発生源の地名で名付けられないようにするため、メディアと外交力を最大限に駆使した電撃的攻撃が繰り広げられる。そしてこれは、別の国が発生源であると仕立てようとする別のキャンペーンにもつながってくる。そしてしまいには、中共は、世界中で(マスクや消毒薬などの)個人用保護用品の便乗値上げをすることで利益を得ながら、爆買いしたそれら必需品を支援先に提供することで善人ぶることができる。究極的に、責任転嫁を行うことで、彼らの共産主義体制が卓越したものであるという中共のメッセージを強化することになっている。
【関連動画】
リック・スコット上院議員は、4月6日Fox Newsに出演し、米連邦議会はWHOについて調査しなければいけないと語っている。(以下の動画)
さらにトランプ政権の元司法長官であるジェフ・セッションズ氏も、中共は米国に嘘をついたとFox Newsのインタビューで答えており、武漢ウイルスに関する中共の隠蔽について捜査しなければいけないと語っている。(以下の動画)
マッカーシー下院議員も中共が武漢ウイルスの隠蔽を行ったと非難している。
Lindsey Graham says he’s going to take the burden off the President and use his position on the appropriations subcommittee to eliminate any money for the WHO in the next appropriations bill pic.twitter.com/PnxLmcWaYG
— Acyn (@Acyn) April 7, 2020
【訳】リンセー・グラム議員(共和党)は、トランプ大統領の負担を減らしたいと語り、彼が歳出小委員会のメンバーであることを生かして次の予算法案からWHOへの分担金を全額排除すると語った。
4月2日、アリゾナ州選出のマーサ・マクサリー下院議員(共和党)は、WHOのテドロス事務局長が「中共の隠蔽を手助けしている」と語り、彼の辞任を要求している。
この動きは米国のみならず英国やオーストラリアなど「ビッグ5」のその他アングロサクソン国でも発生している。以下の動画ではオーストラリアのテレビ司会者ローワン・ディーン氏が「WHOはジョークだ」と語っている。
【関連情報】
https://twitter.com/BFidr/status/1247944413118169091?s=20
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