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チャイナの人民解放軍将校で科学者の男性をロサンゼルス国際空港で逮捕|カリフォルニア大学サンフランシスコ校の実験室の情報を盗むよう命令されたと取り調べ中に供述

チャイナの軍当局者で研究者の男性をロサンゼルス国際空港で逮捕

ロサンゼルス国際空港(LAX)Photo via Flickr

 

6月11日(木曜)にカリフォルニア北部地区連邦地方裁判所に提出された書類によると、中国人民解放軍の将校で科学者でもある男性が、6月7日(日曜)、ロサンゼルス国際空港からチャイナに帰国しようとしていたところ逮捕された。ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。逮捕容疑はビザ取得に関する詐欺行為。

 

デービッド・L・アンダーソン弁護士とFBI特別捜査官のジョン・F・ベネット氏は、今週公開された刑事告訴状の中で、シン・ワン(Xin Wang)被告人が、2018年12月17日付けで彼に対して発行されたJ1ビザの申請書類の中で不正申告を行ったと記している。

 

有罪となった場合、ワン被告人は最長10年間の禁固刑と25万ドルの罰金刑が科される。

 

裁判所に提出された文書によると、ワン被告人は2019年3月26日に米国に渡航した目的を「カリフォルニア大学サンフランシスコ校で研究を行うため」と申告していた。

 

ビザ申請書類の中で、彼は中国人民解放軍の医学部准教授として14年間勤めたと記していた。人民解放軍での准教授としての在職期間は、2016年9月1日に終了したと記していた。

 

ワン被告人はロサンゼルス国際空港(LAX)からチャイナ天津行きのフライトに搭乗する予定だったが、空港で税関・国境警備局(CBP)の職員に呼び止められた。裁判所に提出された文書によると、空港で税関・国境警備局(CBP)の職員に質問を受けた際、ワン被告人は中国人民解放軍で「レベル9」の技術者であり俸給を受け取っていたと答え、中国国家留学基金管理委員会(China Scholarship Council)から奨学金も受け取っていたと答えた。

 

連邦地方裁判所の文書によると、レベル9の身分は米軍の少佐(major)に相当すると記している。

 

裁判所に提出された書類は次のように記している:

 

ワン(被告人)は、J1ビザが発行される可能性を高めるために、彼のビザ申請書の中で彼の軍歴について意図的に虚偽の申し立てを行ったと語った。

 

さらに、同裁判書類によると、ワン被告人は税関・国境警備局の職員に対して、「カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究所のレイアウト(配置図)を観察し、それをチャイナで再現できるよう情報を持ち帰るように」と人民解放軍により命令を受けたとも語っている。

 

税関・国境警備局の職員は、ワン被告人がカリフォルニア大学サンフランシスコ校から持ち出した研究を押収している。

 

ワン被告人は今週月曜ロサンゼルスの裁判所に初めて出頭し、勾留尋問を行うために金曜に再出廷するよう命じられた。

 

 

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