FBIが投票データの窃盗に関する捜査でアリゾナ州の民家を家宅捜索——8台のハード・ドライブ、3台のコンピュータ、袋に入れられた複数のUSBメモリーを押収
2020年の大統領選挙で接戦州の一つとなっているアリゾナ州。その人口密集地域であるマリコパ郡ファウンテン・ヒルズにある2階建の民家を、11月5日朝、FBI捜査官たちが家宅捜索していたと雑誌フォーブスが12月4日付けの記事で独占報道した。
連邦捜査官たちは、具体的には明かされていない特定の組織に対するサイバー攻撃、そして盗まれた投票データについての証拠を探していたと報じられている。捜査官たちは8つのハード・ドライブ、3台のコンピュータ、そして1つの袋に入ったUSBメモリーを押収した。この民家に住んでいる男性の名前はエリオット・カーウィン(Elliot Kerwin、56歳)といい、ITの専門家。同氏はまだ起訴されていない。
この家宅捜査を行うための捜査令状を、今週フォーブス誌が見つけ出したことで、この捜査の存在が明らかとなった。この捜査令状によると、連邦捜査官たちは、具体的な名前は記されていない「被害者事務所」に対して、10月21日〜11月4日にかけて行われたコンピュータ侵入を捜査している。
フォーブス誌がこの捜査に関して連絡を取った15の郡法務官事務所のうち、マリコパ郡だけが投票データが盗まれたことを認め、連邦捜査が進行中であることを認めた。マリコパ郡の法務官事務所は、カーウィン氏の自宅から車でわずか30分の距離にある。ただし、同法務官事務所は、この家宅捜査と関係しているかについては認める発言をしなかった。
本捜査案件は、今年の大統領選挙を運営する選挙組織に対して行われたサイバー攻撃について、FBIが行っていることが判明している唯一の捜査となっているとフォーブス誌は報じている。
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