ワクチン接種を受けた人についてはPCR検査のCt値を下げ、「ブレークスルー感染者」としてカウントするのは入院または死亡したケースのみ——米CDCが新ガイドラインを発表
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は5月に新ガイドラインを発表し、ワクチン接種を受けた人たちの間で新型コロナ(武漢ウイルス)に感染した場合のカウント方法を変更し、ワクチン接種を受けた人をPCR検査する場合はCt値(サイクル閾値)を下げると発表した。保守系ニュースサイトのUncoverDCが5月17日(月曜)に報じた。
さらに、完全にワクチン接種が終了したことが記録されている人は、入院または死亡した場合にのみ、ブレークスルー感染者(ワクチンの防御が破られた感染者)として特定され調査されることになる。
CDCのホームページは次のように記している:
入院または死亡したワクチン・ブレークスルー事例の特定と調査
2021年5月1日より、CDCは報告されたすべてのワクチン・ブレークスルー症例をモニタリングすることから、原因を問わず入院した症例や死亡した症例のみを特定して調査することに注力するように移行した。この移行により、臨床上および公衆衛生上最も重要な症例について、収集されるデータの質を最大限に高めることができる。
2021年4月26日に最終更新された以前の症例数は、参照のためだけに利用でき、今後は更新されない。
UncoverDCはこのCDCガイドラインの変更について次のように報じている:
CDCガイドラインがコロナのPCR検査のCt値を変更したことは、完全にワクチン接種が終了した人にのみ適用される。つまり、これらの変更により、米国で報告されるブレークスルー感染者数は減少することになる。
(太字強調はBonaFidr)
PCR検査には誤判定のリスクがあり、Ct値(サイクル閾値)をいかに設定するかで恣意的に陽性結果を操作できることについては、本サイトでもこれまで報じてきた:
米食品医薬品局(FDA)は、1月5日、標準的なPCR検査には著しい誤判定のリスクがあることをついに認めた。WHOやDr.ファウチも、35以上のCt値(サイクル閾値)で行われるPCR検査に同様の誤判定リスクがあることを認めている——2021年1月6日付けBonaFidr記事
ジャファー他が行った研究・・・では、PCR検査を35以上のサイクル閾値で行った場合、精度は3%まで下落するというものである。つまり、陽性結果は、最大その97%が偽陽性(誤り)である可能性がある。
今回の(ポルトガルの控訴裁判所の)判決では、判事達が精査した科学研究を元に、25以上のサイクル閾値で行ったPCR検査は全く信頼性に欠けると結論づけている。——2020年11月22日付けBonaFidr記事
ファイザー社の元副社長であるDr.マイケル・イードンは・・・「第2波が起きることを示す科学(的な根拠)はない」と語っていた。そして、本質的に欠陥があるCOVID-19検査により偽陽性の結果が判定されていることが、第2波を「捏造」するのに利用されていると語っている。——2020年12月7日付けBonaFidr記事
米国では、ワクチン接種を受けたヤンキース球団のコーチや関係者7人や、本サイトでも紹介したことがあるビル・マー氏などの芸能人が、PCR検査で陽性反応が出たというケースが今月に入って立て続けに報じられている。しかし彼らはいずれも無症状であることから、CDCの新ガイドラインにより、入院や死亡を伴わないこうした陽性者は「ブレークスルー感染者」にカウントされないことになる。
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