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オールドメディアが伝えない海外のニュース

【メディア信頼度調査】メディアを信頼していると回答した人の割合は米国が全46ヵ国中最下位・・・日本の順位は?——ロイター研究所の2021年最新調査

【資料画像】(Photo via Flickr)

世界46カ国における9万2000人のニュース視聴者を対象に行なった最新の調査の結果、米国でニュース・メディアを信頼していると回答した人の割合が29%と、対象国の中で最低となった。オックスフォード大ロイタージャーナリズム研究所が毎年行なっているデジタル・ニュース・レポートで明らかとなった。最新の2021年版の調査結果は、6月23日(水曜)に発表された。

 

「大抵の場合、ほとんどのニュースを信頼している」と回答した人の割合は、米国で29%と46カ国中最低となった。これは英国の36%、フランスの30%、韓国の32%、台湾の31%よりも低い。日本の割合は42%であり、信頼度が高い方から数えて同率22位

 

過去の調査結果と比較しても、米国は38%(2017年)、34%(2018年)、32%(2019年)、29%(2020年)と、過去4年間で減少または横ばいが続いている。米国でメディアへの信頼度が下がっている原因として、新型コロナ(武漢ウイルス)パンデミックに関する報道や、政府によるパンデミック対策を報じるメディアが二極化していることをロイター研究所は挙げている。

 

日本に関する調査結果の詳細を見てみると、インターネット以外のテレビ、ラジオ、印刷媒体の中で週に最低1回は接していると回答した人たちの割合が最も高いメディアはNHK(49%)となっている。2位は日本テレビ(45%)、3位はテレビ朝日(40%)。(以下のグラフ)

 

 

一方、インターネット・メディアの中で週に最低1回は接していると回答した人たちの割合が最も高いのはヤフー・ニュース(54%)であり、2位のNHKニュース・オンライン(12%)を大きく引き離している。(以下のグラフ)

 

 

ニュースの情報源について問う設問では、インターネット(SNSを含む)、印刷媒体、テレビ、そしてSNSの比率はいずれも過去8年間を通して横這いか微減が続いているが、2021年の調査ではインターネット(63%)がテレビ(58%)との差を広げている。(以下のグラフ)

 

ニュースを視聴・閲覧する端末の種類では、2021年の調査でスマートフォンがデスクトップ・コンピュータをさらに引き離している。(以下のグラフ)

 

そして各メディアの『ブランド信用スコア』を見てみると、NHKを「信頼する」と回答した人は60%と、最も信用度が高い国内メディア・ブランドとなっている。しかしNHKを「信頼しない」と回答した人の割合は12%と、日本経済新聞を信頼しないと回答した「10%」よりも高く、一部の視聴者の間でNHKに対する「不信」の度合いが高いことが示されている。

 

ニュースを視聴するのに最も利用されているSNSおよびメッセージング・アプリの1位はユーチューブ、2位はライン、3位はツイッターとなっている。

 

 

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