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米・国務省の現地スタッフ23人はアフガン崩壊の可能性を7月に警告していた:リークされた機密公電をWSJ紙が報道——バイデン政権は意図的にアフガン陥落を誘発か?

ジョー・バイデン(右)とブリンケン国務長官|2016年7月14日撮影|U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Christopher Hubenthal

カブールの米国大使館にいる国務省の職員23人が、8月31日の部隊撤退期限後にアフガニスタンが崩壊する可能性があると7月13日に警告していた。「この公電を知る人物」を引用してウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が8月19日(木曜)に報じた。

 

国務省内の特別な「反対意見チャンネル」を使って、アントニー・ブリンケン国務長官と国務省の別の幹部1人に送られたこの公電は、「タリバンによる急速な領土獲得と、それに続くアフガン治安部隊の崩壊」を警告していた。さらに、この公電は、避難を迅速に行う方法や、明らかに起こるであろう危機を軽減する方法を提案していたと、2人の関係者がWSJ紙に語っている。

 

米国大使館の職員23人(全員が米国人)が7月13日に署名したこの公電には、「カブールの現場の状況を考慮して」緊急のステータスが与えられていた。この公電はブリンケン国務長官に加えて、サルマン・アフマド政策企画部長にも送られた。

 

ブリンケン国務長官はこの公電を受け取り、直後にその内容を確認したとWSJ紙は報じている。

7月13日付けのこの公電は、タリバンによる残虐行為をより厳しい言葉で表現するように国務省に要求していたと、関係者の一人が語っている。

 

この機密扱いの公電は、タリバンの進撃が差し迫っており、アフガニスタン軍はそれを阻止できないかもしれないという警告を、(バイデン)政権が現地にいる自国の政府関係者から受けていたことを示す、これまでで最も明確な証拠である。

(太字強調はBonaFidr)

 

米国特別移民ビザを申請した約1万8,000人のアフガン人とその家族は、タリバンの支配下にあるカブール地域に留まっており、空港にたどり着くのはますます困難になっているとWSJ紙は伝えている。

 

米国の諜報機関の関係者たちは、誰が、いつ、何を警告したのかをめぐってホワイトハウスと対立している。WSJ紙が指摘するように、差し迫ったアフガニスタンの運命を警告する国務省のこの機密メモの存在は、アフガニスタン陥落がどのようにして起こったのかを知る上で重要なパズルの1ピースとなっている。

 

ブリンケンとバイデンが、カブールの現地スタッフから「反対意見チャンネル」を通した緊急連絡を受けたにもかかわらず、なぜすぐに行動を起こさなかったのかは依然として不明である。

 

しかし故ジョン・マケイン上院議員は、2014年の上院演説でブリンケンを「アメリカにとって危険な人物」と呼び、オバマ政権の国務長官候補として「非常に悪い候補連中の中で最悪の選択のひとつ」と付け加えたほどの「危険人物」である

 

故ジョン・マケイン上院議員がこの演説を行っている動画:

 

今年7月、バイデンは、アフガニスタン政府が崩壊してタリバンが占拠する可能性は「極めて低い」と自信を持って述べ、米国が訓練した国家安全保障部隊がその脅威に対処できると力説していた。

 

左派リベラルが推し進める政策を米軍内部に取り入れてきた「意識高い系(woke)」のマーク・ミリー統合参謀本部議長は、カブールが急速に陥落することは予想外であったと述べ、18日(水曜)には「11日間でこの(アフガニスタンの)軍隊と政府が崩壊することを示すものは何も、私も他の誰も目にしていなかった」と語っている。

 

* * *

 

一方、アメリカにとって歴史的な恥辱となったアフガン陥落は、バイデン政権が意図的に引き起こしたものであるとする意見がある。

 

FOXニュースの人気司会者タッカー・カールソン氏は、8月16日(月曜)の自身の番組で、タリバンがアフガニスタンを占領したことは、数百万人のアフガン難民を米国に受け入れるための口実に利用される語り、それは(米国への)侵略だと語っている:

もし歴史が将来への道しるべであるならば、ちなみに歴史は常にその道しるべであるが、今後数ヶ月のうちにアフガニスタンからの多くの難民が我が国に定住し、おそらくあなたの近所にも定住することになるだろう。そして、今後10年間で、その数は数百万人に膨れ上がるかもしれない。

 

我々は最初に侵略し、そして次に私たちが侵略される。いつも同じだ(同じことが常に繰り返される)。

 

オサマ・ビン・ラディンの姪で、トランプ支持者であると公言するヌーア・ビン・ラディンさんも、翌17日(火曜)にスティーブ・バノン氏のネット番組に出演した際、このカールソン氏の意見に同意すると語っている。

 

ヌーア・ビン・ラディンさんが出演した番組動画:

 

【訳】・・・アフガニスタンのこの混沌を計画した「設計士」たちは、過去20年間、まさにこれと同じ地域からテロリストたちを(欧米に)輸入してきました。・・・

 

そして今回の(米軍)撤退は、「失敗」ではありません。これは工作活動です。これは世界の舞台でアメリカを辱める意図をもって行われました。私の前のコーナーで、ジョン・ソロモン記者が素晴らしいことを話して下さった通りです。

 

これはより大きな戦略(脚本)の一部です。昨晩、タッカー・カールソンが彼の番組で語ったように、ポスト第二次世界大戦において、アメリカは一度も戦争に勝利したことはありません。今回のことはより大きな絵の一部です。このことについて詳しいお話をする時間は今ないと思いますが、2021年における今回のいわゆる「大失敗」、アフガニスタンにおける失敗は、アメリカが自国に大量の移民を受け入れるのを正当化するため、責任をアメリカに負わせるために利用されています

 

あなたが言及されたように、1979年のテヘランや、明らかに1975年のサイゴンと比較されています。リビア、アラブの春の崩壊、そして特に2015年のヨーロッパです。私は今、ヨーロッパにいます。私の周辺国は(中東からの大量移民の流入の)さらに大きな影響を受けていますが、私たちは、移民たちを輸入するという統治者たちの意思決定がもたらす結果を受け入れざるを得ません。

 

彼らは難民ではありません。移民です。なぜなら、彼らの大多数は経済的な理由で来るからです。・・・あなた方は国境を閉じなければいけません。彼らをアメリカに来させてはいけません。

 

フランスのマクロン大統領は、8月16日(月曜)、夏期中の滞在先から国民に向けたテレビ演説を行った際、ヨーロッパは変則的な大量移民の波から「自分たちを守らなければいけない」と語り、「我々自身の安全保障にとって重大なチャレンジ」と警鐘を鳴らしている。2015年の移民の大量流入を経験した欧州の首脳は、アフガン難民に対してジョー・バイデンよりも大きな危機意識を持っている。また、マクロン大統領はアフガニスタンが再び「テロリズムの聖地」になろうとしているとも語っている。

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