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チャイナ発デフォルトリスクの懸念が世界に蔓延:恒大集団が引き金となりチャイナのカントリー・リスクが急上昇

Photo via Flickr

恒大集団の崩壊が引き金となり、今週、何か世界的な事態が発生するという観測が市場に広がっている。チャイナ発のウイルスが世界に感染爆発したように、チャイナ発のデフォルトリスクが世界中に次々と「伝染」する可能性がある。

 

9月20日(月曜)の世界の市場を見ると、欧州の公益事業から暗号通貨、米国の素材関連株まで、あらゆるセクターでリスク回避のために売りが膨らんだ。

 

しかしその中でも最大の「伝染」を引き起こしたのはチャイナのソブリン・リスク(カントリー・リスク)そのものであり、それが急騰し始めている。

 

以下はチャイナの「貸倒保険のコスト」、つまりクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のグラフ。(クレジット・デフォルト・スワップは、「信用リスクそのものを売買する金融派生商品」。出典:iFinance

 

チャイナのソブリン・リスク(CDS)は、最高値付近まで上昇している。さらに、恒大集団のデフォルトへの懸念が高まっていることで、香港株は11カ月ぶりの安値をつけた。

 

チャイナの貸倒保険のコストが恒大集団の問題で急上昇

(Image courtesy of Reuters)

 

このようにチャイナのソブリン債のデフォルトリスクが急上昇したことは、チャイナが世界の他の国々に対して「自分たちは岩のように堅固だ」と常に安心させてきた状況において、非常に大きな意味を持っている。しかし、チャイナのCDSは2020年3月(コロナパンデミック危機が発生したとき)には90ベーシスポイント(bps)程度、そして2016年初頭(チャイナが2015年末に人民元を切り下げた後)には150bps程度、急上昇したことを思い出す必要がある。

 

問題は、今回のデフォルトリスクの上昇がどこで止まるのか?ということだ。チャイナ(習近平)は、自国のソブリン・リスクに対してどれくらいの「リスク」を取るつもりがあるのだろうか?

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