CNNのサンジェイ・グプタ氏がイベルメクチンをめぐる自局のデマ報道を認める——ジョー・ローガン氏の人気ネット番組にゲスト出演した動画が全米で話題
アメリカの人気コメディアンであり、Spotifyで人気トーク番組『ザ・ジョー・ローガン・エクスペリエンス』を配信しているジョー・ローガン氏は、10月13日(水曜)、CNNの最高医療担当記者であるサンジェイ・グプタ医師を番組ゲストに招待し、これまでの自身に対するCNNのデマ報道について憤りをぶつけた。
ジョー・ローガン氏の同トーク番組は、ネット番組でありながら数百万人の視聴者がいるマンモス番組。昨年までユーチューブでも全編が配信されていたが、2020年9月1日、Spotifyと1億ドル(約113億円)の独占配信契約を結んでいる。番組の公式ユーチューブ・チャンネルには現在も断片的に番組動画が投稿されており、チャンネルの登録者数は1120万人にのぼる。
一方、CNNのサンジェイ・グプタ医師も、CNNの「顔」として全米では知らない人はいないほどの存在。
【背景】
ジョー・ローガン氏は先月、新型コロナに感染したが、医師からイベルメクチンなど複数の治療薬を処方され数日で回復した。しかし、有名人のジョー・ローガン氏が、イベルメクチンを含む多剤併用療法(カクテル療法)で回復したと自ら動画を投稿すると、主流メディアは一斉に「ジョー・ローガンは証明されていない馬用駆虫剤のイベルメクチンを飲んだ」と中傷キャンペーンを展開した。中でもCNNのデマ報道は酷く、ジョー・ローガン氏は自身の番組内でCNNを訴える可能性を語っていた。
『ザ・ジョー・ローガン・エクスペリエンス』の公式ユーチューブ・チャンネルに投稿されたこの日の番組動画の一部:
【動画タイトル】CNNのサンジェイ・グプタ医師が医療用マリファナについての立場を逆転
【動画タイトル】機能獲得研究について質問
そしてイベルメクチンをめぐるCNNのデマ報道について、ローガン氏がグプタ医師に率直に憤りをぶつけるシーンがOdyseeに投稿されている:
ローガン氏との対談を通して、グプタ医師は、イベルメクチンに対するCNNの報道が誤りであることを認めている。グプタ医師は次のように語っている:
それを馬の駆虫剤と呼ぶのは、お世辞にも良いとは言えない。それは私も理解できる。
この煮え切らない言葉に対して、ローガン氏は間髪入れず次のように切り返している:
これは嘘だ!ニュース・ネットワークが嘘を報道した!そしてこれは、彼ら(ニュース・ネットワーク局)が意識してついている嘘だ。これは間違いなどではない。彼らは、それ(イベルメクチン)を動物用の薬として悪い印象を与えるフレーミング(*)を行っている。
何億人もの人々に処方されている薬の話なのに、なぜあなた方はそんなことを言うんだ?その発明者の一人は2015年にノーベル賞を受賞し、それ(受賞)に貢献した薬だぞ?
試験管内でウイルスの複製を阻止することが確認されている薬だ。あなたも知ってますよね?なぜこれを馬の虫下し薬だと嘘をつくんだ?俺には人用の薬(人用のイベルメクチン)を買う余裕くらいあるんだ、マザー・ファッカー(くそったれ)!こんなことは馬鹿げてる。
(*「フレーミング効果とは、本質的には同じ物事でも、表現次第で人間の評価は大きく変わってしまう認知バイアスのひとつ」。出典。)
このシーンの動画はツイッターにも投稿されている:
【訳】ジョー・ローガンが新型コロナから回復するために馬の駆虫剤を飲んだというCNNがついた完全な嘘について、ローガンがサンジェイ・グプタに(嘘をついたことを)気にするかどうか尋ねる。これは見もの:
ジョー・ローガン氏やFOXニュースのタッカー・カールソン氏が新型コロナやイベルメクチンについてデマ情報を広げていると、CNNの司会者ジム・アコスタ氏がファウチ所長に話題をふる過去の動画が改めて投稿されている:
【訳】これは、ジョー・ローガンがグプタと一緒に言及された、ジム・アコスタの番組動画。
(引用ツイート)
ファウチ博士は、タッカー・カールソンやジョー・ローガンが流しているようなデマ情報は、「公衆衛生にとっての敵の一つ」とジム・アコスタに語っている。
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CNN専属の医療専門家がこれを訂正した現在、たぶんジム・アコスタも訂正したいのではないだろうか。
そして諜報機関とそのプロパガンダ装置(主流メディア)と闘っているジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏は、このインタビューは非常に重要な意味を持つと解説している。
【訳】これはとても重要なやりとりだ。CNNは自分たちをデマ情報や嘘に対抗する重要な戦士だと宣伝する一方で、ジョー・ローガンのような独立した声を言論界の疫病神だと中傷するのが好きだ。
しかしここでは、ローガンがサンジェイ・グプタにCNNがわざと嘘をついたことを認めさせている。
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もちろん、いつものように(ネット)メディアの悪者たちは、デマ情報や錯乱した陰謀論を広めている:QAnonの掲示板、フェースブックのベビー・ブーマー、4Chanのティーンエイジャー。
しかし、企業メディア(主流メディア)はまったく同じことを行っているーーそれは手本として、意図的にーーそして、それ(企業メディアが広めるデマ情報)は、はるかにダメージが大きい。なぜなら、彼らの方がプラットフォームが大きいからだ。
【訳】この5年間で、最も多くのデマ情報、嘘、狂った陰謀論ーーそして最も多くの被害ーーをもたらしたのは、最も多くを説教する企業メディア(主流メディア)だった。そして彼らは、自分たちがつく嘘しか人々の耳に入らないように言論を検閲しようとしている、最も腹黒い存在だ。
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これは誇張ではない:企業メディア(主流メディア)のリベラル部門ーー圧倒的に大きく、最も支配的な部門ーーでは、嘘やデマ情報は禁止されておらず、(社内で)冷やかな目で見られることすらない。彼らの視聴者にとってのイデオロギー的な敵に向けられている限り、それは奨励され、褒美が与えられている。
【訳】最も信頼『できない』、正直『ではない』情報源は、これらの企業メディア(主流メディア)であるという事実に人々は気が付いた。イラク戦争とロシアゲート事件というペテン行為の後、どうして彼らはそうしないでいられるだろうか?これらの放送局は、私たちが示しているこれと同じデータを見ている。
(添付されたギャロップのニュース記事タイトル)『アメリカ人のメディアに対する信頼度、過去2番目の低さに落ち込む』
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リベラルな企業(主流)報道機関にとって、インターネットの検閲をどんどん誘導すること以上の優先事項ーー文字通りこれ以上に優先度の高いものーーはないのはこれが理由だ。彼らは、自分たちの嘘を記録し立証する独立した声を封じ込め、すべての競争相手を排除して、囚われの身となった視聴者を作りたいのだ。
【訳】私が上に掲載したローガンの番組動画はーー匿名の小さなツイッター・アカウントからのものだがーーすでに180万回の再生回数を記録している。他の人たちも投稿しているため、実際の(再生)回数はもっと多い。CNNが自分たちのネットワークで180万もの視聴者数を得たのは何年も前のことだ。そこには焦燥感がある。
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そして焦燥感に駆られたCNNは、今回受けた被害を最小限に抑えるための「カウンター報道」を展開している。
【訳】CNNのドン・レモン司会者:「馬の駆虫剤として(イベルメクチンが)使われているというのは嘘ではありません。それは重要なことだと思います。そして、それ(イベルメクチン)は新型コロナ(の治療)には承認されていません」。
サンジェイ・グプタ:「その通りです・・・データを見れば、本当に(新型コロナに対して)それが効くという証拠はありません」。
CNNが行っている「フレーミング」は、ますます不誠実で、完全に嘘の上塗りとなっている。ドン・レモン氏は、ジョー・ローガンが「馬の駆虫薬」を飲んだとは報じていないと示唆し、そしてグプタ医師に至っては、「(新型コロナに対して)それが効くという証拠はありません」と完全に嘘をついている。
CNNの看板司会者アンダーソン・クーパー氏も嘘をついていると、グレン・グリーンウォルド氏が指摘している:
【訳】アンダーソン・クーパーからのこれもーーローガンが「動物用に設計された」治療法を受けたことを認めたという内容もーー真っ赤な嘘だ。曖昧さも議論の余地もない。彼らは嘘をついた。しかし彼らは、敵について嘘をついても、彼らの持つ数少ない視聴者は気にしないことを知っている:
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CNNがどれほど頻繁に、さりげなく、そしてあからさまに人々について嘘をついているかを見てください。そして、自分たちがある人について嘘をついたことを、その人物に直接詰め寄られて、彼らの社員のひとりがその嘘を認めざるをえなくなると、その社員を番組に強制的に出演させ、発言を撤回させて彼に恥をかかせるのだ。CNNはまったくのクソだ。
BonaFidrをフォロー【訳】それと、サンジェイ・グプタがいかに小さな虫けらであるかにも注目してほしい。ローガンと面と向かって対決しないといけなかったとき、彼はCNNがローガンについて嘘をついたこと、そしてそれを言うべきではなかったことを認めた。しかし、CNNに戻って(ドン・)レモンに迫られると、彼は口ごもり、曖昧になった。この違いを見てほしい: