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ロスアラモス国立研究所のトップ核科学者らがワクチン接種義務に応じなかったとして解雇——全米では警官、教師、看護師、救急救命士、パイロットらの大量解雇が目前に迫る

【資料写真】「ロスアラモス国立研究所、超ウラン元素廃棄物出荷1000回目を迎える」(Photo via U.S. Department of Energy)

ロスアラモス国立研究所の職員たちには、10月15日(金曜)までにコロナワクチン接種を受けなければいけない期限が迫っていた。114人の職員たちはこのワクチン接種義務化を阻止することを求めて訴訟を起こしていたが、ワクチン接種の期限となる先週金曜、ジェイソン・リドヤード判事は同研究所職員たちによる要求を棄却した

 

ワクチン接種の期限が迫る最後の数日間、トップレベルの原子力技術者やその他の科学者を含む職員たちは同研究所の外で街頭デモ活動を行い、新型コロナワクチンの初回接種を受けなければ解雇するという命令に抗議していた。

 

ロスアラモス国立研究所の職員たちが起こしたこの訴訟について、The Hillは次のように報じていた:

原子爆弾を作ったニューメキシコ州の研究所、その職員たちは、(ワクチン接種)義務化の免除(適用除外)が適切な正当性なしに却下されていると主張して訴訟を起こした。

 

数十人の科学者を含む114人の研究所職員たちは、米国エネルギー省からの委託を受けて同研究所を運営しているTriad National Security LLC社に対して反発している。

 

ワクチン接種の期限が過ぎた現在、実際に何名の職員が解雇されたのか、また、どのような交渉が行われているかは不明。これらの研究所職員たちは、連邦政府が発行したクリアランス(機密情報取扱許可)を持っているため、この最先端核研究所と国家安全保障の両方にとって非常に貴重な存在であると考えられている。(しかし、バイデン政権は防衛力が著しく損なわれても米兵たちへのワクチン接種義務化を強行していることから、トップ核科学者らを失うことも厭わない可能性がある。)

 

地元メディアは、10月18日(月曜)、研究所に通じる幹線道路沿いと研究所の入り口付近で行われた抗議活動について次のように伝えている:

午前6時、ホワイトロックの州道4号線に約55人の抗議者が集まり、ロスアラモス国立研究所の通勤者などの注目を集めた。彼らは、COVID-19のワクチン接種を全職員に義務付けるというロスアラモス国立研究所の方針と、先週金曜に同研究所が一部職員(数は未公表)を解雇または無給休暇扱いにしたことに抗議した。

 

ロスアラモス国立研究所の関係者によると、金曜の時点で96%の職員が完全にワクチンを接種しており、さらに1%の職員が最初の接種を受けたという。また、他の場所でも抗議活動が計画されている。

(太字強調はBonaFidr。以下同様。)

 

10月18日(月曜)にホワイトロックで行われた抗議活動の様子

プラカードに書かれたメッセージ:「完全にワクチン接種を受けた人も感染し伝染さてしまう可能性があるのに、なぜ彼らは仕事を失わないんだ?」「恐怖ではなく自由

(Photo courtesy of Maire O’Neill/losalamosreporter.com)

 

報道から、解雇に直面している人の多くは、技能レベルの低いスタッフや新入職員ではなく、アメリカで最も機密性の高い最先端の防衛施設で何十年も働いてきた科学者や原子力技術者であるようだ。

 

AP通信は今回の訴訟を起こした原告について、詳細を次のように伝えている:

原告団には、科学者、原子力技術者、プロジェクトマネージャー、研究技術者などが含まれており、彼らはその職務のために国内でも最高レベルのセキュリティー・クリアランス(機密情報などにアクセスする資格)を保持している

 

(短期的に)代替すること(代わりを見つけること)は困難である。訴訟に加わっている職員の中には、ロスアラモス国立研究所で何十年も働いている者もいれば、他の州や国からニューメキシコ州に移ってきた新入職員もいる。そのうち34名は訴訟に氏名を連ねており、80名は報復を恐れて匿名を選択している。

 

* * *

 

ジョー・バイデンが発表したワクチン義務化の大統領令により、全米ではパイロットから警察官、消防士、看護師、救急救命士、教師などの大量解雇が始まっている。

 

▶︎ メーン州では一部の郡で911(日本の119番)がサービスを停止。10月15日(金曜)深夜のワクチン接種期限を迎えた同州では、救急救命士、パラメディック、救急車の運転手、看護師、ボランティアの消防士、警察官らがワクチン接種を受けなければ辞職する決断に迫られ深刻な人員不足が発生。(Sun Journal  / thescotfree.com

 

▶︎ サンフランシスコ市は、市の警察官や保安官を含む180人以上の市職員がワクチン未接種であることを理由に休職処分。(The San Francisco Chronicle / Breitbart News

 

▶︎ サンフランシスコ保健局は、カリフォルニア発祥の人気ハンバーガー・チェーン店In-N-Outの1店舗を閉鎖。利用客へのワクチン接種確認を同ハンバーガーチェーン店が拒否したことが理由。(TheHighwire

 

▶︎ シアトル市は約1000人いる全警官の約40%にあたる403人が解雇に直面。新型コロナワクチンの接種期限は10月18日(月曜)。(New York Post

 

▶︎ シカゴ市警は、10月18日(月曜)夜、ワクチン接種義務に違反した警察官に対する無給休暇処分を開始。警官の50%が影響を受ける見込み。(The Hill

シカゴ市の警察組合トップは、シカゴ市長によるワクチン接種命令を無視するよう警官に指示。シカゴ市警は約1万3000人の警察官が所属し全米で2番目の規模。組合トップは訴訟を起こすと発表。(New York Post

 

▶︎ ロサンゼルス市の消防士871人が、市議会が可決したワクチン接種義務に対して訴訟を起こす意思を正式表明。原告一人当たり200万ドルの賠償を求める。(KTLA 5

 

▶︎ サウスウェスト航空のパイロットやCAたちがワクチン接種義務化に抗議して大量に病欠したことで2000件以上のフライトが突然キャンセル(FOX)。テキサス州ダラスにある本社前で数百人の社員たちが抗議活動を行った翌日、サウスウェスト航空は、12月8日からワクチン未接種の社員を無給休暇扱いにする計画を破棄したと発表。社員は11月24日までにワクチン接種を受けるか免除申請を行う。(CNBC

 

▶︎ ユナイテッド航空はワクチン接種を拒否した600人近いパイロットを解雇へ。(New York Times

 

▶︎ カリフォルニア州では、公立校・私立校の7年生~12年生の生徒全員にコロナワクチン接種を義務付けるニューソム知事の決定に反対して、数千人の保護者、生徒、教師たちが10月18日(月曜)に行進。(SkyFOX / The Epoch Times

 

一方、バイデン政権はコロナ検査で陽性となった1万6000人以上の不法移民たちを、全米各地に密かに移動させ釈放していることが内部告発者により暴露されている。バイデン政権は、南部国境に大量に押し寄せている不法移民たちへはワクチン接種を義務化していない

 

また、南部国境で身柄を拘束された不法移民たちの多くを、ニューヨークやコネチカットなどの郊外にあるシェルター施設などに飛行機で密かに移動させていることをNew York Post紙がスクープ報道している。こうした不法移民(そのほとんどは10代や20代の若者)を乗せた飛行機は、空港での通常運行が終わる深夜に離発着しているという。8月8日以降、少なくとも2000人の不法移民がこうして全米に運ばれたことを確認したと同紙は伝えている。

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