ロシア下院が報告：米国の生物兵器開発研究の人体実験に4000人以上のウクライナ人が利用され少なくとも20人が死亡 |

ウクライナにある米国の生物研究所の活動についてロシア議会下院が調査を行った結果、少なくとも4000人のウクライナ人が米国の生物兵器実験の被験者として利用され、そのうち少なくとも20人が死亡したと指摘した。ロシアのプラウダ紙が4月11日に報じた。

プラウダ紙のチェスノコフ記者は次のように伝えている：

少なくとも4,000人のウクライナ人（そのほとんどが軍人）が、危険な病原体に関するアメリカの研究の一環として、実験用のモルモットになった。ハリコフの生物実験室だけで、ウクライナ軍の兵士約20人が「実験」の最中に死亡し、約200人が入院した。米国が彼らに対して無認可の医薬品を試験したことが原因の一つに含まれている。

こうした実験の目的の一つは、「指向進化」によってウイルスを新たに作り出し、その地域の住民が特定の病原体にどのように反応するかを研究するためであるとチェスノコフ記者は主張している。

「指向進化」とは、「機能獲得研究」を指すコードネームとして、製薬大手P社の幹部ジョードン・トリシュトンがプロジェクト・ベリタスの覆面取材の最中に使った言葉である。

生物研究所調査委員会のメンバーで、ロシア議会下院のイリーナ・ヤロバヤ副議長は次のように語っている：

ウクライナの現レジーム体制の援助により、米国はウクライナに約50件の生物研究所を作り、そこでウクライナの住民に対して違法な実験が行われた・・・（こうした生物研究プログラムは）新たなマンハッタン計画だ。

【訳】統一ロシア党のイリーナ・ヤロバヤ下院議会副議長は、ロシアの専門家が発見した、ウクライナに生物研究所が存在する証拠について話しています。

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207ページに及ぶロシア下院の生物研究所調査報告書は、今後クレムリンに送られ、承認を得た後、一般向けに公開される予定。

これと並行して、ロシア国防省がウクライナにある生物研究所で見つかった240種類の危険な病原体について調査していると4月7日（金曜）に発表している。新華社通信など、現在米国と対立している非欧米系の国営メディアが報じている。（ロシア国防省は、昨年3月にも、ウクライナで米国が資金提供したバイオ実験の証拠書類を入手したとタス通信が報じていた。）

【訳】（ロシア軍）放射線化学生物防護部隊長イーゴリ・キリロフ：ウクライナの4つの生物研究所で240種類の危険な病気の病原体が発見された。

ロシア国防省が4月7日（金曜）に発表したブリーフィングの概要を、ニュースメディアのInsider Newsがツイッターに投稿している。

【訳】スレッド: ロシア国防省はブリーフィングで、米軍がウクライナで生物学者の訓練を含むバイオ作戦を再開したと主張した。

以下、記者会見の主な内容を紹介する。

(添付されたスライドは順不同。オリジナル版と翻訳版がある。）

1/8 イーゴリ・キリロフ中将は、米国がウクライナで軍事生物兵器実験を再開し、将来の潜在的兵器としてブルセラ病の病原体について伝染の可能性を研究していると非難した。

【訳】2/8 キリロフによれば、米エネルギー省と国防総省が米軍のバイオ作戦の主要なオーガナイザーであり、彼らは旧ソ連諸国をNATO配備の足がかりと見なしている。

3/8 コロナウイルスの各新株は、軍事生物学的特性が向上しており、人為的に病原性を高めていることを示している、とキリロフ氏は主張する。

【訳】4/8 ペンタゴン（アメリカ国防総省）がウクライナや他の国々で行っているバイオ研究は、米国が管理する外国の生物学研究所で危険な病原体を拡散させる危険性をはらんでいる。

5/8 世界のコミュニティーが曖昧な反応であること、そして米国政府と論争することを恐れているため、ペンタゴンはウクライナやそれ以外でのバイオ作戦を継続するだろうとキリロフは語っている。

【訳】6/8 米国防総省は補助金制度によりデュアルユースプロジェクトに資金を提供しているが、4月にワルシャワで行われた訓練は、生物兵器による挑発を準備するために装われた（偽訓練である）可能性がある。

7/8 キリロフは、マーク・マクレランやスコット・ゴットリーブなどの米国当局者は汚職で腐敗し、企業の商業的利益のためにロビイング活動を行っており、それが現在の（医薬品の）安全性と品質基準を損なうことにつながっていると非難している。