【動画】スペインの兵士たちがモロッコから押し寄せる大量の移民たちを海に投げ入れ入国を拒否
モロッコ政府がスペインに制裁を加えるため意図的に自国の国境管理を緩めた結果、数千人にのぼる移民たちがモロッコからスペイン側に押し寄せた。そしてスペイン側では、押し寄せてくる移民たちをスペイン軍の兵士たちが棍棒で殴打し、海に投げ入れる様子が放送された。
ジャーナリストのジョセフ・ゴデッド氏は、5月18日(火曜)、次のようにこの動画を投稿している:
https://twitter.com/josepgoded/status/1394679651654586372
【訳】スペインの兵士たちが、移民/難民たちを殴打し、彼らをモロッコとの国境にある海に投げ入れている様子。#EU #人権
AP通信によると、これら移民たちの多くはサハラ以南から来たアフリカ人。彼らは、アフリカ大陸の北岸に位置するスペインの自治都市セウタ(人口8万5000人)に大挙して押し寄せた人たちの一部。セウタは、モロッコとわずか10メートルのフェンスでしか区切られていない。
スペイン本土から派遣された兵士たちが、セウタの海岸で移民たちの入国を阻止しようとする複数の写真は、ここで閲覧することができる。
モロッコ警察は意図的に大量の移民たちがスペインとの国境まで押し寄せるのを黙認したと、モロッコ人の女性(31歳)がAP通信に語っている:
彼ら(モロッコ警察)は人々を通過させ、彼らはただ何も言わず突っ立っていました。人々は、どんどん通過していきました。
モロッコと対立するポリサリオ戦線の過激派リーダー、ブラヒム・ガリにスペインが治療を提供したことを理由に、モロッコがスペインに制裁を加える決断をした。このモロッコによる「制裁」により、約8,000人の移民が海を渡ってスペイン領に入国しようとし、欧州の移民危機が深刻化している。
トルコのエルドアン大統領がドイツのメルケル首相に対して行ったのと同様に、中東・アフリカ諸国は移民や難民を武器にして欧州諸国に揺さぶりをかけ、自分たちの要求を受け入れさせようとしていることが、今回の問題でも改めて浮き彫りになっている。
政府が移民・難民を武器として利用する「対外制裁」から利益を得ているのは、密入国を斡旋する違法業者たちである。密入国斡旋業者たちは、「難民を歓迎する」というキャンペーンを展開する欧米の左翼人権グループによる恩恵も受けている。
欧州への移民の流入は2015年に加速したが、欧州各国で治安の悪化を引き起こし、「難民」の大量流入を利用したイスラム過激主義者によるテロ事件も数多く発生している。
バイデン政権が発足した2021年の米国は、まさに2015年当時の欧州のような状況となっている。
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