カリフォルニア州知事、不法移民にも公的医療サービスを提供する政府予算に署名
先週木曜、カリフォルニア州のガビン・ニューソム知事は、2148億ドルの州予算に署名した。この予算には、新たに不法移民に提供する公的医療サービスの予算も含まれており、一方、健康保険料を払わない州民への罰則が含まれているとロサンゼルス・タイムズが報じた。
今年1月、新たに当選したニューソム知事が就任したが、それよりも前から、カリフォルニアの民主党員たちは、不法移民に対しても公的医療サービスを提供することを提案してきた。(ニューソム氏は、2004年〜2011年まで第42代サンフランシスコ市長を務めた。)
2018年8月に行われたインタビューで、ニューソム氏は、彼が州知事に当選すれば、米国内に不法滞在している外国人に対しても皆保険を提供するための行政命令を行うと答えていた。そして今年1月、ニューソム氏は州知事に就任すると、Medi-Calと呼ばれるカリフォルニア州が提供する公的保険制度を拡張し、26歳未満の不法移民全員に適用する提案を行なっていた。
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先週、民主党から立候補している大統領候補者を集めた第1回テレビ討論会が放映されたが、その場でも移民問題と健康保険問題が大きなテーマとなった。しかし、民主党候補者たちのほとんどが国境を解放して移民を大量に受け入れ、そして不法移民も含め、全員に公的健康保険を提供することを提案している。こうした提案は、民主党支持者たちの間からも急進的すぎると批判が出始めている。
民主党支持者として有名なテレビ司会者のビル・マー氏は、同氏が司会を務める政治トークショー番組で今週、民主党からの立候補者たちの大統領討論会を次のように批判している。
「民主党は、本当に頻繁に自分たち自身にとって最悪の敵になる。(民主党の大統領候補者たちは)いまだにツイッター上の大衆から「いいね」をもらいたいようだ。世間の98%はツイッターなど全く興味がないというのに。(中略)何気なくテレビを見ていた視聴者たちは、民主党がホントに、ホントに、ホントに不法移民たちを大切に思っているという印象を受けたはずだ。民主党の立候補者たちは、健康保険と、エネルギー問題と、環境についてもある程度は関心があると見えたが、最も気にかけていると見えたのは、彼らが不法移民たちにどのように対応するかについてだった」
ビル・マーのような熱烈な民主党支持者ですら、民主党の大統領候補者たちの興味関心は急進左派に偏っていると映っている。
Photo courtesy from Gavin Newsom’s Twitter.
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