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湖北省の医師ら、武漢ウィルスに再感染すると致死率が高まると警告:このウィルスは特にアジア人にとって重症化しやすい性質の可能性あり

湖北省の医師ら、武漢ウィルスに再感染すると致死率が高まると警告:このウィルスは特にアジア人にとって重症化しやすい性質がある可能性が指摘され始めた

米国人科学者たちが世界で初めて新型コロナウィルスの顕微鏡撮影に成功(Photo via Flickr)

武漢ウィルス(COVID-19)の最前線で戦っている湖北省の医師たちによると、このウィルスには再感染する可能性があること、そして再感染した何人かのケースでは心臓が突然停止して死亡することがあると語ったとTaiwan Timesが報じた

英国に住む医師の親族であるという人物がTaiwan Timesに転送したメッセージには次のように記されている:

再感染する可能性はかなりありえる。数人の人たちは、自身が持つ免疫システムによって1度目の感染から回復しているが、彼らに投薬された薬は心臓の細胞にダメージを与えている。そのため、2度目の感染をしてしまった場合、抗体は機能するどころか最悪の事態をまねく。彼らは心疾患で突然死するのだ

Taiwan Timesはさらに次のように報じている:

情報源によると、ウィルスは最長24日間という潜伏期間があり、「私たちの裏をかいてくる」と語った。この主張は他の人たちも同様に行っており、中国人の呼吸器科医、鍾南山(ジョン・ナンシャン)医師は、平均的な潜伏期間は3日であるが、発症するまでわずか1日の場合もあれば最長24日かかる場合もある語っている

また、同じ情報源の人物は、このウィルスは検出漏れを起こすことがかなり普通(fairly common)に起きるという。「このウィルスは検査キットを騙すことができる。CTスキャンの結果、両方の肺が完全に感染しているにもかかわらず、検査キットを使って4回検査を行っても、4回とも陰性であったケースがあった。5回目の検査でようやく陽性の結果が出た。(太字強調は訳者)Taiwan Times

コロナウィルスがヒトの免疫システムを無能化する方法の一つは、HIVのように白血球に取り付くことで、「高サイトカイン血症(サイトカインストーム)」を引き起こすことである。「高サイトカイン血症」という言葉は、H5N1型鳥インフルエンザウイルスの流行で有名になった。この鳥インフルエンザに感染すると、炎症を引き起こす「サイトカイン」が多量に放出され、それが様々な臓器を攻撃する。その結果、臓器不全を引き起こし、多くの場合が死に至る。

高サイトカイン血症は、深刻な肺感染症がもっとも典型的な例である。この症状では、部分的な炎症が体循環に蔓延し、全身性敗血症を引き起こす。この症状は、持続性低血圧、異常高熱症もしくは低体温症、白血球増加症もしくは白血球減少症、そして往々にして血小板減少症と診断される。・・・

高サイトカイン血症というのは、肺感染症に加えて、消化管、尿路、中枢神経系、皮膚、関節腔、その他部位に深刻な感染が起きる結果引き起こされる(Tisoncik, et. al, Into the Eye of the Cytokine Storm)(2012)

この2012年の研究によると、「高サイトカイン血症は、幅広い種類の感染および非感染性疾患に関連している。そしてこれは治療介入を試みた結果、不幸にも起きてしまうことがある」。

* * *

別のコロナウィルスであるSARSがヒトに感染する一つの方法は、ACE2と呼ばれる酵素を使って人体に付着することを研究者たちはつきとめているACE2はいくつかの臓器で作られる「機能的受容体」である。(その臓器というのは、口腔粘膜・鼻粘膜、鼻咽頭、肺、胃、小腸、大腸、リンパ節、胸腺、骨髄、脾臓、肝臓、腎臓、そして脳。)

ACE2は、「人体において、肺および小腸の上皮組織に大量に存在している。このことが、SARSコロナウィルスが体内に侵入する経路を提供している可能性がある」。また、感染経路として、「動脈・静脈内皮細胞、および動脈平滑筋細胞心臓を含む)」でも感染が起きていたことが観察されている。

この事実は、ACE2酵素の濃度が他の人種よりも高いアジア人1000ゲノム・プロジェクトに依るが、より顕著な影響を受ける可能性があると疑う人たちが現れ始めている。体内でのACE2酵素の生成が最も少ないのはヨーロッパ人種である。そのため、新型コロナウィルスに感染したヨーロッパ人種の多くが無症状の「スーパー・スプレッダー」になっている。横浜沖に停泊しているダイアモンド・プリンセスの乗客レベッカ・フレイジャーさんも、そんなスーパー・スプレッダーの1人である。

新型コロナウィルス(COVID-19)に関するさらなる研究が早急に求められている一方で、コロナウィルスはACE2受容体(心血管系)をターゲットにするということはすでに知られている。武漢から発信された動画に、歩行中突然倒れる人物がいることや、突然神経障害を起こす人たちの様子が映されていることとも符号する。

この新型コロナウィルスに一度感染して完治した人でも再感染してしまい、2度目に感染すると高サイトカイン血症を起こして突然死に至る可能性があり、しかもそれが治療介入を行ったことで悪化する––––もしそれが事実であれば、既存の治療方法で対処することは非常に困難であることを意味する。

米CDCのロバート・レッドフィールド長官が語っているように、米国でも「今年、もしくは来年」にかけて感染が蔓延する可能性がある。当然、日本でも同様もしくは米国よりも早く、国内に蔓延しはじめる可能性がある。新型コロナウィルスがどのような仕組みで機能しているのか、そしてどのように治療することができるのか、一刻も早く真相を究明する必要に迫られている。もちろんそのためには中国政府による協力が不可欠であり、CDCの研究チームを感染源である武漢に入国させそこで調査を行うことを許可してもらう必要がある。しかし、中国政府はいまだに米国人科学者が感染源地域へ立ち入ることを許可していない。一刻を争う事態であるということに、中国政府はいまだ気がついていない。

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