【続報】石正麗(シー・ジェンリ)主任研究員は亡命を否定する投稿をWeChatに行う|チャイナの国営タブロイド紙が報道
「バット・ウーマン」として知られる武漢ウイルス研究所の主任研究員、石正麗(シー・ジェンリ)氏が、数千件の証拠書類を携え、家族とともに在フランスの米国領事館(もしくは大使館)に亡命申請したという噂がここ数日の間にネット上で広がっている。
この噂話があまりに拡散しているため、石正麗(シー・ジェンリ)氏自身が、チャイナのメッセージング・アプリ『WeChat』の自身のアカウント上で、その亡命説を否定する投稿を行ったと報じられた。その投稿を引用し、チャイナの国営タブロイド紙で中共のプロパガンダ機関として知られるGlobal Timesが、石正麗氏の亡命を否定する報道を行なっている。英語圏のメディアでは、サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙、The Week、International Business Week、そして英国のDaily Mailなどがこれを報じている。
石正麗氏は自身のWeChatのアカント上で、近況を写した9枚の写真とともに以下の声明を投稿したとGlobal Timesは報じている。しかしその9枚の写真に石正麗氏は写っていない。Global Timesは、これは彼女自身が書いたもであることを確認したと報じている:
(Image via SCMP)
【訳】友達の皆さん、私そして私の家族については全て何事も問題ないです!
いかに困難な状況にあっても、それ(亡命)など決してするつもりはない。
我々は何も間違ったことを行ってはいない。科学に対する強い信念を持って、我々は雲が晴れ太陽が照る日を見ることになる。
インドの科学者たちがこのウイルスは武漢の生物研究所が発生源である可能性があると指摘した際、石正麗氏は2月2日にWeChat上で次の声明を発表していた:
私の人生・命をかけて、このウイルスはこの研究所とは何ら関係がないことを約束する。・・・
石正麗氏は、今回のアウトブレークが「自然界による不衛生な生活スタイルをおくっている人類への天罰である」とも語っていた。
この他にも、彼女はさらに多くのウイルス検体をコウモリが生息する洞窟から収集するための、大規模なチャイナ国内のプロジェクトを主導する予定であることも明かしていた。
石正麗氏は、雑誌『Scientific American』の中で次のように語っている:
この使命は継続されなければいけない。我々がこれまでに解明したことは、氷山の一角でしかない。
彼女はまた、今回の新型コロナウイルスが出現し始めた際にその調査を行うよう武漢への帰任命令を受けていたことや、新型コロナウイルスの遺伝子配列が、武漢ウイルス研究所にあるウイルス検体のどれとも一致しないことに安堵したと同雑誌に語っている。しかし、中共は国内で行われた武漢ウイルスに関する研究成果や検体について、公表する前に政府による承認を受けることを義務付けていると報じられており、実質上の隠蔽を行なっている。
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