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オールドメディアが伝えない海外のニュース

ワクチン未接種者向け“世界初”の出会い系アプリ兼、血液・不妊治療バンク『Unjected』はハワイ生まれ——ニューヨーク市はワクチン接種を拒否した教職員の指紋をFBIに提出したとして係争に発展

Screenshot via Unjected.com

ハワイ州マウイ島に住む2人のビジネス・ウーマン、シェルビー・トムソンさんとヘザー・パイルさんが、2021年5月、新型コロナワクチンを接種していない人たち向けの出会い系アプリ『Unjected(アンジェクティッド)』を立ち上げた。

 

“Unjected”は、Injected(注射された)という意味の単語の「In(入る)」という部分を、否定の「Un」に置き換えた造語。

米国では、ワクチン未接種の人たちにとってオンラインデートはこれまで以上にハードルが高くなっている。たとえマッチした人であっても、「ワクチン接種した?」の質問への回答次第では次に駒を進めることをためらう人が増えているという。

新型コロナワクチンの接種がピークに達した頃には、未接種者の人たちは多くの差別や検閲に直面した。

 

■ ニューヨーク市教育局はワクチン接種を拒否した教職員をまるで犯罪者扱い

実際、ニューヨーク市は、市教育局の教職員に対して、2022年9月2日までに完全なワクチン接種義務を課していた。そして9月中旬までに、約1950人の教職員がワクチン接種を拒否したとして解雇された。

しかも、ニューヨーク市教育局は、新型コロナワクチンの接種を拒否した元教職員たちの「パーソナル・ファイル」に不正行為を意味する“問題コード”を記録し、職員の指紋とその個人ファイルをニューヨーク刑事司法サービスとFBIに送信したとされている。解雇された後、何度他の仕事の面接を受けても不合格になることに疑問を抱いた元教職員たちが、自分の「パーソナル・ファイル」に“問題コード”が記録されていることに気がついたという。現在、元教職員たちは法的な申し立てを行っていると、FOXニュースが2月14日に報じている

これはあくまで氷山の一角であり、米国ではワクチン接種を行わないことを選択した多くの人たちが、仕事や友人を失った。

 

■ビッグ・テックによる検閲

ワクチン未接種者の人たちは、オンラインデートの相手を選ぼうにも、プロフィールに「未接種であることを表示する選択肢がなかった」とトムソンさんは言う。さらにトムソンさんはエポックタイムズのインタビューに次のように語っている:

「(既存のデートアプリでは)ワクチン接種済みであることだけが許されていたのです。そして(接種済みを示す)そのバッジを [オンライン]プロフィールにつけなければなりませんでした。・・・

しかしパートナーを探したいという(ワクチン未接種の)人たちが現れるようになったんです。

 

しかし、2人がアプリを立ち上げてすぐ、2人にはヘイト・メールが届くようになり、メディアもアプリを中傷したり批判する記事を載せ始めたという。Apple社は、『Unjected』のアプリが医療に関するデマ情報を提供していると主張し、App Storeから削除した。2021年5月にアプリを立ち上げてから、Apple社によってバンされる7月31日まで、わずか数ヶ月だったとトムソンさんは振り返りながら語っている。

グーグル社も、同様にアプリを削除すると迫ってきたため、トムソンさんとパイルさんは両社のアプリストアから『Unjected』を取り下げ、2021年8月、Unjected.comという独自サイトを立ち上げている。

ビッグ・テックの世界は私たちの味方ではないと判断しました。彼らは、自分たちの領域に私たちが存在することを望んでいません。確実に私たちを検閲したり削除するために、彼らは常に無理をしてまで(妨害行為を)してきます。

 

■出会い系だけじゃない。血液バンクと不妊治療バンクも

『Unjected』が提供しているのは、ワクチン未接種者のための出会い系サービスだけではないとトムソンさんは語っている。このアプリは、ワクチン未接種者のための血液バンクであり、そして不妊治療バンクでもあるという。

トムソンさんによると、『Unjected』は2021年に最も成長スピードが早かったという。それはこの年、多くのワクチン未接種者がパンデミックで職を失い、そうした人々が同じ境遇の人たちとつながりを求めていたからだという。

(ワクチン接種の)義務化は厳しく取り締まられました。現在、私たちはそのトレンドが変化してきているのを目撃しています。人々は、以前は気づかなかったことに気づき始めています。

 

皮肉なことに、『Unjected』のユーザは、保守的な共和党支持者からリベラルな民主党支持者まで幅広く、そしてその他mRNAワクチンの安全性を懸念する多くの人々が含まれているという。トムソンさんは次のように語っている:

これはとんでもないメルティングポット(るつぼ)ですよ。政治的な意味でもそうです。信頼できる真の人々が集まってきています。70歳のおばあちゃんが友達を探していたりします。昔はリベラル派(民主党支持)だったという人もたくさん会員になっていますよ。

 

現在、『Unjected』は世界85カ国で11万人の登録会員数があり、毎月3,000~5,000人の新規ユーザが登録しているとトムソンさんは語っている。

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