若年男性の間で2度目のP社製コロナワクチン接種と心筋炎には確率的な関連性がある——イスラエル政府が発表
イスラエル保健省は、ファイザー社とBioNTech社が開発したCOVID-19ワクチンが、主に若い男性に見つかった数十件の心臓の炎症に関連している可能性があると、6月1日(火曜)に声明を発表した。ロイター通信が6月2日(水曜)に報じた。
これまでイスラエルでは500万人以上にワクチン接種が行われており、まもなく12〜15歳という10代の若者にまでワクチン接種の対象が広げられる見込み。
イスラエル保健省の調査によると、2020年12月〜2021年5月までに275件の心筋炎が発生しており、そのうち148件は1回目の接種日から1カ月以内に発生していた。このうち、1回目の接種後に発症したのは27例、2回目の接種後に発症したのは121例だった。これらの半数の人には既往症があった。
この調査結果によると、心臓の炎症を経験した患者のほとんどが4日未満の入院期間であり、95%が軽度と診断された。
同調査は、「16歳〜30歳の男性の間で、(ファイザー社の)ワクチンの2回目の接種と心筋炎の発症との間には、確率的な関連性がある」と記している。
ファイザー社は声明で、イスラエルで観察された心筋炎について審査したと述べ、同社のワクチンとの関連性はまだ確認されていないと記している。
一方、イスラエルのパンデミック対応コーディネーターであるナックマン・アッシュ氏は、地元のラジオ局Radio 103 FMに対し、「保健委員会は12歳〜15歳までの子供へのワクチン接種に許可を出した。来週から可能になる」と語っている。
米国コネチカット州でも、若年成人の間でファイザー社とモデルナ社の2度目のワクチンを接種してから通常4日以内に、心筋炎を発症する事例が報告されている。
米国疾病管理予防センター(CDC)の諮問委員会は、先月、心筋炎とmRNAワクチンとの間に関連性がある可能性をさらに調査するよう勧告している。
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