ニュースレター登録

オールドメディアが伝えない海外のニュース

イギリスの新型コロナによる死者数、「ワクチン接種済み」が「ワクチン未接種」を上回る=英公衆衛生局が発表——新たなロックダウンが近い将来行われるのは「当然」と法務政務次官

アストラゼネカ社製ワクチン接種を受けるボリス・ジョンソン英首相|2021年3月19日撮影|Picture by Andrew Parsons / No 10 Downing Street

【この記事の短縮URL】 https://bonafidr.com/Z6l0Q (『https://』は省略可能です)

英国イングランド公衆衛生局(PHE)は、ワクチン未接種よりもワクチン接種済みの方が新型コロナによる死亡者数が多いとする新たな報告書を7月9日(金曜)に発表した。

 

イングランド公衆衛生局(PHE)の報告書によると、今年2月1日〜6月21日までに、コロナ検査で陽性となってから28日以内に「デルタ株(インド型変異株)」により死亡した257人のうち、163人(63.4%)が少なくとも1回のワクチン接種を受けていた。ワクチン未接種の死亡者数は92人(35.8%)。死亡した257人のうち、231人が50歳以上であり、残る26人は50歳未満だった。

 

「デルタ株」で死亡した257人の内訳

 

年齢

合計

過去28日間における症例検体

ワクチン接種履歴不明

1回目の接種から21日未満

1回目の接種から21日以上

2回目接種済み

ワクチン未接種

検体陽性日から28日以内に死亡

全年齢

257

該当なし

2

1

44

118

92

<50歳

26

該当なし

3

2

21

50歳≦

231

該当なし

2

1

41

116

71

(イングランド公衆衛生局の報告書“SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England Technical briefing 18”(P.17)より。)

 

18歳以上の英国国民で、6月21日までに1回目のワクチン接種を終えたと報告したのは81.9%、2回目のワクチン接種は同59.8%。

 

英国全体(18歳以上)におけるワクチン接種比率の推移

薄い青=1回目接種済み、濃い青=2回目接種済み)

(Graph via coronavirus.data.gov.uk

 

「ワクチン接種済み」が「ワクチン未接種」の死者数を上回った理由には以下が考えられる:

 

▶︎ ワクチン接種済み人口に高齢者が占める割合がそもそも高い

▶︎ ワクチンを2度接種した高齢者といえども、ワクチン未接種の若年世代に比べると新型コロナによる死亡率は依然として高い

 

イングランド公衆衛生局(PHE)が6月に発表したデータは、2度のワクチン接種により、現在、英国で主流のデルタ株による入院リスクは約96%下がることを示している。また、2度のワクチン接種を受けた人の死亡リスクは、同様のリスク要因を持つ未接種者と比べて20分の1に低減されるというデータも示している。

 

しかし、「ワクチンによる入院と死亡を防ぐ効果は100%である」という、ファイザー社が当初行った発表を信じていた人たちにとっては、イングランドのワクチン接種済み死亡者数はあまりに多いと映ったかもしれない。

 

* * *

 

一方、ワクチン接種率が低い国よりも、英国などワクチン接種が進む国で、新型コロナの感染者数が急増しているという懸念すべきデータが指摘されている。

 

英国では、全ての新型コロナ関連規制が7月19日(月曜)に終了する。しかし『緊急事態のための科学的諮問グループ(Scientific Advisory Group for Emergencies=SAGE)』の科学者やロックダウンを熱狂的に支持する英国内の勢力は、ジョンソン首相のロックダウン規制解除の決定を再び覆そうと必死になっている。

 

ルーシー・フレイザー法務政務次官はSky Newsに出演した際、現在の予測では近い将来、英国は再びロックダウン規制を敷くことになるのは「当然」であると述べ、政府が再び「科学者」の助言に屈する可能性を示唆している。

 

フレイザー法務政務次官が出演した番組動画を、Sky Newsの公式ツイッターが投稿している:

【訳】速報:ルーシー・フレイザー法務政務次官は、感染者が増え続け、感染ケースが「受け入れられない」状態に達すれば、政府は「(ロックダウン)制限を検討する」とSky Newsに語った。

 

COVID19の最新情報:https://trib.al/pog4y6H

 

英国民は、約17ヶ月前、「感染者数の増加曲線を平らにし、国民医療サービス(NHS)を守る(=医療崩壊をさせない)ために3週間だけ」ロックダウンが必要だと政府から説明を受けていた。しかし米国のファウチ所長が当初発表したのと同様に、わずか数週間という約束だったはずのロックダウンは、2年目の秋に突入する見通しとなっている。

 

BonaFidrをフォロー
error: コンテンツは保護されています。