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グレートリセットのためのコロナ・パンデミックとウクライナ紛争:しかし世界的な金融崩壊は不可避——元ブラックロック、エドワード・ダウド氏【インタビュー】

エドワード・ダウド氏(Screenshot via Jerm Warfare)

【この記事の短縮URL】 https://bonafidr.com/ckbiW (『https://』は省略可能です)

世界最大の資産運用会社ブラックロック・グループで10年間、株式ポートフォリオ・マネジャーを務めたエドワード・ダウド氏は、米連邦準備制度(FRB)を中心にした現在の金融システムはいずれ破綻すると断言する。ツイッターによりアカウントを永久凍結されてしまったダウド氏だが、ウォール街で培った金融システムの知識やデータに基づいた定量分析は広く定評があり、スティーブ・バノン氏やアレックス・ジョーンズ氏などの人気ネット番組に頻繁に出演している。

以下は今月8日にJerm Warfareチャンネルで配信されたダウド氏へのインタビュー動画を一部抄訳したもの。(インタビュー動画は記事の末尾でご確認いただけます。)

■ 現在繰り広げられている「情報戦」について

Jerm氏(司会者):先ほど収録前に質問したばかりですが、また聞かせてください。今の情報戦の中、どうされていますか?

ダウド氏:実際のところ順調ですよ。情報戦について思うのは・・・コロナのせいで新たに多くの人たちが覚醒しました。金融業界での経歴のおかげで、私は何年も前に世界の仕組みについて理解するようになりました。しかし、私自身の考えやアイデアを共有できる人はほとんどいませんでした。なぜなら、当時、そうした考えはクレイジーなものに聞こえたからです。今ではクレイジーなものではなくなりました。これまで隠されていたことの多くがさらけ出されました。現在起こっていることは、かつてないほど多くの人たちを目覚めさせていると思います。

■ ダウド氏の経歴

Jerm氏:あなたの経歴を教えてください。

ダウド氏:私は典型的なウォール街の人間です(ダウド氏のリンクトインのプロフィール)。ノートルダム大学を卒業してからHSBCに就職しました。HSBCは香港上海銀行です。シカゴで機関投資家向け債券(fixed income)のセールスを担当しました。そこで資本市場の根幹を学びました・・・通貨、債券などがどのような仕組みで回っているかということです。世界をまたいだ資本移動の仕組みです。

私は(債券から)株式にキャリアを転向したかったのでインディアナ大学のビジネススクールに入り直しました。それから投資銀行のDonaldson, Lufkin & Jenretteに就職して、株式調査を担当しました。私は電気事業担当アナリストを務めました。入社したのは1997年で、ドットコム・バブルの直前です。

しかし私のオフィスから廊下を下ったところにいたのが、インターネット、ドットコム業界を担当するインベストメント・バンカーや調査担当者たちでした。そこで私が見たこと、そしてその場所こそ、マネー・ゲームの真の仕組みを私が味わった場所です。私はそこで詐欺行為が行われているのを目撃しました

■ ドットコム・バブルとY2K、そして2007年~2010年の世界金融危機

ダウド氏:1997年当時、「デュー・デリジェンス(適正評価)」というものが行われていました。確実に企業が売り上げを出し、採算が取れていることを確認する作業です。しかし彼ら(同僚のインベストメント・バンカーたち)は売り上げのない企業を上場させていました。市場には「根拠なき熱狂(irrational exuberance)」(*)が蔓延していて株価が上昇していたので、そうした行為が正当化されたのです。(*連邦準備銀行のアラン・グリーンスパン議長がドットコム・バブルを評して言った言葉。)

「根拠なき熱狂」により株価が上昇していた原因は、連邦準備銀行(FRB)による金融緩和で低利の資金が蔓延していたからです。そして低利の融資資金が広がっていた主な理由は、Y2K問題へ準備するためでした。Y2Kによって世界はシャットダウンすると誰もが懸念していました。あれは壮大な詐欺事件でした

それから私はブラックロックに転職し10年間(2002年11月~2012年10月)ポートフォリオ・マネジャーを務めました。投資先となる株の銘柄選びを行い、大型株ポートフォリオの運用を担当しました。同ポートフォリオは、運用実績とビジネスの立ち上げによって20億ドルから140億ドルに成長しました。そして私は世界がどのような仕組みで回っているかを学ぶことになったのです。詐欺行為についても学びましたし、(金融の)システムについても学びました。世界がどのような仕組みで回っているかを知るようになると、誰しも感覚が多少、麻痺します

私は非常に好奇心旺盛なうえに勝つことにこだわるタイプなので、システムがどのような仕組みなのか常に理解しようとしていました。ウォール街はとても「縦割り」なところですが、あの大金融危機(2007年~2010年にかけての世界金融危機)が起きたとき、私は過去に債券市場で働いた経歴のおかげでそれがやってくることが予見できていました。そのため、あの嵐の中、ブラックロックにいた私は可能な限りベストな方法で船を操舵することができました。

■ ブラックロックは世界を支配する?

ダウド氏:話さないといけないのは、あの大金融危機の後から、完全な支配のための土台作りが準備され始めたのを私は目にするようになったということです。

Jerm氏:最近では、ブラックロックという名前が語られるとき、人々の間であまり良い共感を呼びません。それはフェアなことでしょうか、それともフェアではないでしょうか?

ダウド氏:そうですね・・・私が勤務していた会社は・・・ブラックロックに資産買収された最初の会社でした。ブラックロックは、State Street Research & Management Co.を買収しました。私はそこに1年勤務していたところ、彼らはこの会社を買収しました。この会社はとても小規模で、同僚たちは和気あいあいとしていました。ブラックロックはそのエクイティ事業を買収しました。それから彼らはさらに買収を進め、メリル・リンチ・アセット・マネジメント、さらにバークレイズ・アセット・マネジメントを買収しました。バークレイズ・アセット・マネジメントを買収したことは、ブラックロックがパッシブ運用ETF事業に参入するきっかけになりました。

ブラックロックは従来は債券専門だったのが、買収によって株式にも進出し、今では世界最大の資産運用会社として知られるところとなりました。また、私が勤務していた頃のブラックロックは違いました。素晴らしい会社でした。誠実さと倫理観にあふれていました。

組織的に超巨大になると、政治が絡んでくるようになります。上司たちを尊敬できなくなります・・・創業者ではなく中間管理者層のことです。ですので、会社が変わってしまい、私は2012年に退社しました。私はこの会社に10年いましたが、私が知っていた人たちは全員が去りました。ですので、この会社が現在がどのようなものになっているにしても、私はそれを知りません。

ただし、私が知っていることは・・・(人々から寄せられる)最大の不満は、彼らが世界を支配しているということですが、(それが事実かどうかの答えは)YesでありNoでもあります。このことについて、いくつか事実をお話しします。

古い時代、アセットクラスとしてのパッシブ投資が行われるようになる以前、私のような伝統的なポートフォリオマネジャーが、投資する株式の銘柄を選定していました。パッシブ投資とは、基本的にインデックス投資です。手数料は低めですが・・・。古い時代、(投資先)企業が株主総会を開く場合、私(ポートフォリオマネジャー)が投票していました。他のポートフォリオマネジャーも同じように投票していました。一方、パッシブ投資に関しては、その執行委員ーー執行委員とは通常、その資産運用会社の経営トップですがーー彼らが持ち株に応じて投票します。

そして現在、チャーリー・マンガーとウォーレン・バフェットは、こうした資産運用会社、バンガードやブラックロック、ステートストリートなどに権力が集中しすぎていると不満を述べています。これは、いわゆるアクティブ投資からパッシブ投資へ市場の転換が起こっていることを意味します。

それでは、ブラックロック、バンガード、ステートストリートの人間たちは、葉巻の煙が充満している部屋で狂気じみたように高笑いしているのでしょうか?答えはNoです。しかし、彼らは持っているその権力を潜在的に乱用する可能性があるか?という問いへの答えはYesだと思います。私はそれを証明することはできませんが、実際にそうしたことが起きていると私は思います。ごく少数者の手に、過大な権力の掌握が起きています

■ 連銀による金融政策は、往々にして市場の詐欺行為を招く

Jerm氏:もしよければ話を戻して、あなたにパズルのピース(世の中で隠されていたことの断片)がつなぎ合わさって見えるようになったときのことを話していただけますか?

ダウド氏:ドットコム・バブルにおける詐欺行為は企業による詐欺行為でした。連邦準備銀行(FRB)の金融緩和(低利融資)はそれを手助けしました。そしてドットコム・バブルが崩壊してリセッションに突入し、9・11が起き、そして連銀はいつもと同じ対応を行いました。つまり、彼らは大量の資金を金融システムに注入したのです。連銀は必ずしもそうした資金の行き先をコントロールできるわけではありません。しかし「連銀による金融政策サイクル(Fed cycle)」の終わりに往々にして起きることは、詐欺行為です。これには実際に正当なビジネス上の原因が存在します・・・市場における「どんちゃん騒ぎ(根拠なき熱狂)」が長く続きすぎると、詐欺行為が起きるのです。

企業による詐欺行為、ドットコム詐欺が起き・・・2000年代後半に(連銀は)再び金融システムに資金を大量供給しました。そして不動産詐欺が発生したのです。この時の問題は、不動産詐欺があまりに大規模だったということです。

基本的に不動産資産は銀行のバランスシート上にありました。不動産は世界における全投資においてあまりに多くを占めていました。つまり、この時の詐欺行為には銀行が関与していました。最終的に、「嘘つきローン(a liar loan)」と呼ばれるものが出回りました。これは、全く返済能力のないような人たちに提供された住宅ローン融資です。こうしたことが行われていた理由は、(市場関係者)全員が金儲けできていたからです。つまり拝金主義のせいです。

そして連銀が2006年、2007年に金利を上げ始めると、(住宅バブルは)崩壊しました。これは金融システムに関わる問題でした。すべての投資銀行が破綻しかかり、街では大混乱がおきました。すると、元ゴールドマンサックス出身で、当時の財務長官だったヘンリー・ポールソンはウォール街を救済するために連邦議会に1兆ドルの赤字支出を懇願しました。このこと自体について、私は悪いとは思っていませんでした。ですが、刑務所に入った人物は一人もいなかったのです!バンカーは誰一人として刑務所に収監されていません。一人としてです。

では何が起こったのか?何が起きたのか私がお話しましょう。ワシントンDC(政治)がウォール街の支配権を獲得したのです。

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