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オールドメディアが伝えない海外のニュース

米食品医薬品局(FDA)は新型コロナワクチンの「ブースターショット」を9月初旬までに承認する計画——WHOの「一時停止」要請に反して英、米、独、仏の西側先進国は9月初旬から3回目のワクチン接種を開始へ

Photo via Flickr

米食品医薬品局(FDA)は、9月初旬までに新型コロナ・ワクチンの「ブースターショット」に関する戦略を策定し、いつ、誰がこの3回目のワクチン接種を受けるべきかを明らかにする予定であることを認めた。FDA内部の議論を知る3人からの話として、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が8月5日(木曜)に報じた。

 

WSJ紙の報道によると、65歳以上の高齢者や免疫力の低い人、またワクチン接種が開始された直後の昨年12月や今年1月に接種を受けた人など、一部の人々は早ければ今月中にもブースターショットを必要とする可能性があるため、バイデン政権はブースター戦略の迅速な公開を推進していると、2人の関係者が語った。

 

しかし、科学者たちは、ブースターショットの接種を行うことが正しい方向であるという意見に必ずしも統一した見解を持っていないと左派メディアのAxiosは8月5日に報じている。FDAもまた、最近、ファイザー社が積極的にブースターショットの接種を推奨し始めた際、それを推奨するに足る十分な証拠はないと主張していた。米国では、デルタ株が引き起こしている感染の波がまもなく収束に向かうことを示唆するデータがさらに出てきているにもかかわらず、FDAはこの方針を変えたようだ。

 

元FDA局長のゴットリーブ氏の投稿:

【訳】米国南部で初期にアウトブレークが発生していた州の一部では、デルタ株の波が縮小しており、Rt(実効再生産数)が1.0を下回っているという証拠がある。また、流行がまだ拡大している他の州では、拡大の速度が減速し、Rtが低下している。1/2

 

 

米国の公衆衛生当局は、1枚のマスクでは不十分として2枚を重ねて着用するよう勧告したかと思えば、今度は2度のワクチン接種では不十分として3度目の接種を推進しようとしている。すでに指摘されているように、数ヶ月毎のワクチン接種が行われるようになるのは、時間の問題かもしれない。

 

一方、WHOのテドロス事務局長は、今月4日、発展途上国にワクチンを普及させるために、西側先進国に対して9月末までブースターショットの接種を「一時停止」するよう要請した

 

しかし、バイデン政権の米国のみならず、英国、ドイツ、フランスなどの西側先進国はWHOの要請を受け入れない方向で進んでいる。

 

イスラエルは、世界で初めて、今月初めからブースターショットの接種を開始している。

 

英国ドイツも、来月初旬からブースターショットの接種を開始する計画であると報じられている。

 

フランスも、今年秋からブースターショットを開始すると8月5日(木曜)に発表したと、冒頭のWSJの記事は報じている。

 

モデルナ社のステファン・バンセルCEOは、同じ日の5日(木曜)、米国の金融系ケーブル局CNBCに出演し、ブースターショットの必要性を呼びかけている。

 

しかし、司会者の女性が、「ワクチン接種から6ヶ月が経っても有効性は93%という高いレベルだそうですが、なぜブースターショットが必要なのでしょうか?高齢者など特定の年齢層でのみワクチンの有効性は大きく下がるのでしょうか?」と質問したところ、バンセルCEOは「すべての年齢層で非常に良好な効果の持続期間(耐久性)が示されています・・・65歳以上の高齢者と若者の抗体レベルは同じです」と矛盾した返事をしており、司会者が当惑する様子が放送されている。

 

バンセルCEOが出演したCNBCの番組動画:

【訳】モデルナ社のCEOである@バンセル氏は、ブースターが必要かどうかという質問について、「我々が持っているデータでは、すべての年齢層で非常に良好な効果の持続期間(耐久性)が示されています。フェーズ1のデータでは、65歳以上の方でも若年層と同レベルの抗体を示しています」と語った。

 

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