トランプ政権時のミラー国防長官代行がミリー将軍の弁明に反論、即時辞任を要求——ポンペオ前国務長官はミリー将軍による国家反逆罪疑惑について一刻も早い真相究明を呼びかける
米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長が指揮系統に強制介入し、米軍がチャイナを攻撃する場合は事前に連絡すると、人民解放軍の将軍に裏ルートで伝えていた問題について、ミリー将軍はその報道は事実であると認める声明を発表したが、報道されている電話会談はあくまで「定期的に対話している」一環であると弁明している。
しかしミリー将軍がまさにこれら2回の秘密の電話会談を行った当時、国防長官代行を務めていたクリストファー・ミラー氏が彼の弁明に反論する声明を9月15日(水曜)、FOXニュースに寄稿した。その中で、ミラー元国防長官代行は、統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍がチャイナの最高軍事司令官と直接連絡を取ることを許可しなかったと述べた。ミリー将軍は人民解放軍との電話会談は、米国の国防関係者の承認を得ていたと声明の中で弁明しているが、その主張を真っ向から否定する内容となっている。
ミラー氏は、統合参謀本部議長がチャイナの国防長官と「秘密の」会話をすることを「国防長官として許可したことはないし、今後も決して許可することはないだろう」と記している。
また、報道されている裏電話会談は、「前例のない命令違反行為であり、不名誉なことだ」とミラー氏は記している。
JustTheNewsのスーザン・カッツ・キーティング記者は次のように伝えている:
「統合参謀本部議長は、大統領に軍事的な助言を与えることを唯一の役割とする最高位の軍人であり、法律上、軍隊を指揮する行政権を行使することは禁じられている」とミラー氏は言う。
「指揮系統は大統領から国防長官までであり、議長を経由していない」。
(太字強調はBonaFidr)
ミラー氏はさらに次のように記している:
(ミリー将軍の)歴史的な暴走と、正式承認されていない、憲法に反する外交政策への関与(の話)が真実であると証明された場合、士官団の神聖性を保証するために、彼は直ちに辞任するか、国防長官によって解雇されなければならない。
(太字強調はBonaFidr)
国防総省のジョン・カービー報道官は、ワシントンポスト紙のウッドワード氏の書籍が主張する内容について、その事実関係を確認することはできないと語り、しかし「私が読んだ内容には懸念を抱かせるものは何もない」と語っている。ジョー・バイデンもミリー将軍の支持を表明している通り、反トランプで固まった現政権はミリー将軍を守ることで一致しているようだ。
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一方、トランプ政権で国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏は一刻も早い真相究明を呼びかけている。
9月15日(水曜)に出演したFOXニュースの番組で、ポンペオ氏は次のように語っている:
ミリー将軍がウッドワード氏本人と話をしたかどうかを、できるだけ早く確認すべきです。またミリー将軍が証言する準備ができているかどうかを調べるべきです。私たちは、明日か明後日にでも、ミリー将軍の発言内容を明確にすることができます。この電話会談を筆記したものが残る仕組みなのかについて国防総省のポリシーを私は知りませんが、その時の部屋にはメモを取る人がいたのは確実です。その時の会話は再現可能であると、私は強く確信しています。
ただの顧問に過ぎない軍の幹部が、チャイナ共産党に攻撃の予告を行うつもりだと伝えているとしたら、これは我が国の歴史上、これまで起きたいかなる(深刻な)出来事にも匹敵するものです。そのような決定を下すことができるのはアメリカ合衆国大統領だけであり、当時の国防長官代行が彼にそのような会話を行うことを検討する権限を与えていたとしたら、私はショックを受けるでしょう。
・・・
それは(反逆罪に相当する)と私は想像します。それは確実に、米国政府の最善の利益に反することを知りながら行動していたことになります。確実に、統合参謀本部議長として彼が持っていた権限は・・・私は絶対的な確信を持って(反逆罪に相当すると)そう言えます。
また、我々は次のことも知っています:もしそのような会話が行われたとしたら、チャイナ共産党はどう考えるだろうかと、皆が推測しています。私が言えるのは、彼らはそれを自分たちに有利となるように利用しただろうということです。彼らはアメリカに損失・犠牲を負わせる方法を見つけたと思います。ウッドワード氏の本に書かれているようなことが実際には起きていないことを私は願っています。私が言えるのは、一刻も早くこの事件の真相を究明する必要があるということだけです。
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