【3月2日訂正】「シンガポールで2022年の死産件数が約2倍に急増」は死産の定義を政府が変更したことによる誤解
アレックス・ベレンソン筆(元ニューヨークタイムズ記者)|2023年3月1日|Substack掲載
2021年、シンガポール政府は死産の定義を変更する新法を成立させたことが判明しました。それ以前、死産は、28週以降に死亡して生まれた乳児と定義されていました。新法では、死産を「妊娠20週目以降に母親から出た子供」と定義しました。・・・
この新法は2022年5月29日に施行されました。・・・
死産の定義が変わっただけかもしれなかったことを、私は単に確認しませんでした。私のミスです。ここにお詫びします。・・・
私は、正直で透明性のある報道を心がけ、誤りを犯した場合には訂正することをお約束します。この度は心からお詫び申し上げます。前の記事はそのままにしておきますが、そこにこの訂正を付記します。
良いニュースは、死産は急増していないということです。私たちは、このことにほっと胸を撫で下ろすべきでしょう。
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【記事タイトル】
緊急:世界有数のmRNAワクチン接種国シンガポールで2022年に死産が約2倍に
一方、出生数は急減していた。この変化は2022年3月に始まった。これはシンガポールで妊娠可能な年齢層に集団予防接種を開始してからちょうど 9ヶ月後のこと
2年前から、mRNAコロナワクチンの懐疑派は、この注射が生殖能力を損なうのではないかという疑問を投げかけてきました。
mRNA注射は、一部の女性の月経周期に変調をきたします。昨年6月のイスラエルの研究では、P社製の注射の後、精子の生産が落ちることが示されました。
さらに悪いことに、mRNAを接種した多くの国で、出生数が急速に減少しています。この傾向は予防接種前からありましたが、いくつかの国では出産可能年齢の女性に予防接種が広く行き渡った9ヵ月後にこの傾向は加速しました。
しかし、mRNAに懐疑的な人々が最も恐れている、妊娠後期の(胎児の)死亡や死産が顕著に増加するというデータはまだありませんでした。
今までは。
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(真実を、全ての真実を、そして真実のみを話すことを誓います:)
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アジアの都市国家シンガポールは、小さく、裕福で、規則正しく、そしてデータの収集と公表に非常に長けています。先週、シンガポールは2022年通年の死亡者数、出生数、死産件数に関するデータを発表しました。
以下は死産に関するグラフです。シンガポール政府の公式データで、それ以下でもそれ以上でもない。数字が物語っています:
(出典 – シンガポール人口動態統計2022年第4四半期の表10。リンク先からダウンロードできる)
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死産件数
2019年 73
2020年 78
2021年 78
2022年 133
3年間はほぼ横ばいだったのが、1年間で約70%急増したようです。
現実はもっとひどいありさまです。
シンガポールは四半期ごとにこの報告書を出しています。2021年の第1四半期には18件だった死産件数と比べて、2022年の第1四半期には13件しか報告されていません。
つまり、2022年4月~12月までの死産件数は、前年同期の60件から120件に倍増しているのです。
このように4月~12月にかけて死産が増えたのは、そもそも出生数が増えたからではありません。
実際は、その逆なのです。
シンガポールの出生数は2022年の最後の3四半期(4月~12月期)に10%減少し、約1%増加した1~3月期(1月と2月の増加だけが原因)から著しく変化しました。減少幅も縮小しておらず、12月の出生数は15%減少しました。
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つまり、出生数が減少しても死産は4月~12月にかけて倍増し、2022年初頭のパターンを逆転させました。
この傾向が特に人目を引く理由は、この(出生数の)減少が始まる9カ月前、2021年初夏に起こったことにあります。
シンガポールは何についてもいつもそうするように、新型コロナの予防接種を迅速かつ効率的に実施しました。
このグラフが示すように、20~39歳のほぼすべてのシンガポール人成人(出産可能年齢)が、2021年6月と7月に最初のコロナワクチンの接種を受けました。(シンガポールが接種したワクチンの98%以上はmRNAでした。ただし、チャイナの不活性化ウイルスワクチンも民間では入手可能でした)。
出典(シンガポール政府のページへのリンクは機能していないため、このリンクはインターネット・アーカイブに接続されています)
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この話は単純です。
そして憂慮すべきことです。
2022年3月、出産適齢期の女性へのmRNAワクチンの大量接種が始まってからちょうど9カ月後、シンガポールでは出生数が激減し、死産が急増しました。
他の国でも同じような傾向が見られるのでしょうか?
2022年の出生数と死産件数の全データをすでに公表している国は、私の知る限りではスウェーデンだけです。スウェーデンはシンガポールと同程度の出生数の減少が2022年にありました。また、2022年の早い時期に出生数が上昇し、mRNA投与から9カ月後に低下するという、同様のタイミングの問題がみられました。
しかし、スウェーデンの2022年における出生数あたりの死産率はほぼ横ばいで、約3%低下しています。
警告シグナルが存在していないということは、他のいくつかの研究の結果と同様、明らかにポジティブな兆候です。(2022年の死産データの全部または一部を公表している他の国をご存知の方は、ぜひ私にメールをください)。
それでも、シンガポールのデータは十分人目を引くほど顕著です――その(死産件数の)増加の大きさとそのタイミングの両方において、加速する少子化にmRNAが寄与しているかどうかという疑問を再び提起するのに。
政府や科学者たちは、この重大な疑問に答えるために、可能な限り何もしないでしょう。
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