WHOの主任科学者ジェレミー・ファーラー、コロナの研究所起源説を否定する論文に“重大な変更”を加えていた証拠が公開される——「 アメリカ側はなぜそんなに早く生物兵器化の情報を出したがっているのか?私は自然発生説をプッシュする」
ザッカリー・スティーバー筆|2023年3月6日|The Epoch Times掲載(太字強調はBonaFidr)
世界保健機関(WHO)の新しい主任科学者に就任するジェレミー・ファーラーは、新型コロナウイルスが実験室から生まれたことは「ありえない(improbable)」と主張した、影響力のある2020年の論文に決定的な変更を加えていたことが、新たに公開された電子メールで明らかになった。
コロナウイルス・パンデミックに関する米下院特別小委員会が3月5日に公開した1通のメールによると、(WHOの)主任科学者、ジェレミー・ファーラーは、COVID-19の起源に関する論文の方向性を手引きするのを手伝ったと、1件のメッセージでその貢献が認められている。
コロンビア大学教授のイアン・リプキン博士が、ファーラーに次のメッセージを書いている:
この論文を導いてくれてありがとう。生物兵器化についての噂が、今、チャイナで流れている。
このメッセージに対して、ファーラーは次のように返信している:
そうなんです、知っています。そしてアメリカでは – なぜそんなに早く(その情報を)出したがっているのか。私は自然(発生説)をプッシュするようにします。
2020年初頭のこの論文で、リプキンと4人の共著者はこう主張している:
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)が、関連するSARS-CoVに似たコロナウイルスを実験室で操作して出現したということはありえない(improbable)。
SARS-CoV-2は、COVID-19感染症の原因となるウイルス。
『ネイチャー(Nature)』誌に掲載されたこの原稿の草稿には、別の単語が含まれていたことが、下院の委員会で判明した。
ファーラーは、この論文の共著者であるクリスティアン・アンデルセンに、出版の前日にメールで次のように書き送った:
細かいところまで管理/マイクロ編集して申し訳ない!でも、1文だけ変えてもらえないだろうか?
ファーラーは、「可能性が低い(unlikely)」の代わりに、「ありえない(improbable)」を使うよう要求していたことがこのメールに書かれていた。
アンデルセンは、「承知しました」と返信している。
また、この論文では、「SARS-CoV-2は実験室で構築されたものではない」と宣言し、その著者たちは「実験室ベースのどのような種類のシナリオ(仮説)も、妥当であるとは考えていない」と宣言している。
(米下院の)委員会は次のように述べている:
「この証拠は、ファーラー博士が、論文『SARS-CoV-2の近位起源について(The Proximal Origin of SARS-CoV-2)』の起草と出版に、これまで知られていた以上に関与していたことを示しており、おそらく彼はクレジットでその貢献が認められるか、この関与は知らされるべきだった。
エポックタイムズがファーラー氏へコメントを求めたところ、世界保健機関(WHO)は、彼がまだ新しい役職をスタートさせていないと電子メールで伝えてきた。
英国人科学者であるファーラーは、これらのメッセージがやりとりされた当時、英国での数百万ドル規模の研究資金を管理する公益信託団体『ウェルカム・トラスト』を支配する立場にあった。
2022年12月13日、WHOは、ファーラーを次の新しい主任科学者に任命し、2023年の第2四半期からスタートすると発表した。エポックタイムズからのコメント要請に応じなかったウェルカム・トラストは、ファーラーが2023年中に退社する予定であると明言している。
秘密の電話会議
ファーラーは、米国国立アレルギー感染症研究所長のアンソニー・ファウチ博士とCOVID-19の起源について話し合うため、2020年2月1日に行われた同博士との秘密の電話会議を手配するのを手伝ったことが、以前に公開された電子メールで明らかになっている。
この電話会議の参加者の中には、SARS-CoV-2に関する詳細はそれが自然由来でないことを示していると発言する者もいたが、その他の参加者たちは自然発生説を支持した。
この記事(英語)の続きはここで読むことができる。
BonaFidrをフォロー