P社/BioNTech社製ワクチン接種を受けたグループは未接種グループよりも新型コロナの「南アフリカ型」に約8倍多く感染=イスラエルの研究結果
ファイザー/BioNTech社製ワクチン接種を受けたグループは、ワクチン接種を受けていないグループよりも新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の南アフリカ型に感染している割合が高いことを発見したと、イスラエルのテルアビブ大学が4月10日(土曜)に論文を発表した。複数のメディアが米国現地時間4月11日(日曜)に報じた。
米国の各メディアは次の見出しで報じている:
- 【FOXニュース】イスラエルのCOVID-19研究は、南アフリカ変異型がファイザー社製ワクチンを「突破」できることを発見
- 【ロイター通信】南アフリカ変異型はファイザー社製ワクチンの防御を回避する可能性ありと、イスラエルの研究が発表
- 【エポックタイムズ(英語版)】CCPウイルスの変異型はワクチン未接種の人々よりもワクチン接種済みの人々により多く感染:研究
- 【ワシントン・エグザミナー】COVIDの変異型はワクチン未接種よりもワクチン接種済みの人々により多く侵入することを研究が発見
ワシントンエグザミナーは次のように報じている:
土曜日に発表されたこの研究では、ファイザー/BioNTech社のワクチンを少なくとも1回接種したにもかかわらずコロナウイルスの陽性反応が出た400人を対象に、南アフリカの変異株であるB.1.351の有病率を、まだワクチン接種を受けていない同じ数の人(感染者)と比較している。
エポックタイムズの報道によると、「イスラエルではモデルナ社製ワクチンも利用されているが、今回の研究には含まれていない」。
イスラエルの人口930万人のうち53%がファイザー社製ワクチンを接種しているとワシントンエグザミナーは報じている。
そして今回の研究の結果、南アフリカ型変異株「B.1.351」に感染していた人の割合は、ワクチン接種経験のある感染者グループの間では5.4%、そしてワクチン未接種の感染者グループの間では0.7%であり、その差は8倍近いことが判明した。
イスラエルで確認された新型コロナの全感染者数のうち、南アフリカ型に感染しているのは1%未満であるとAFP通信は報じている。
FOXニュースはテルアビブ大学のアディ・スターン氏の以下のコメントを報じている:
2回目のワクチン接種を受けた人は、ワクチン接種を受けていない人に比べて、南アフリカ型の割合が偏って高いことがわかりました。これは、南アフリカ型が、ある程度ワクチンによる防御を突破できることを意味しています。
さらにFOXニュースは、クラリット・ヘルス・サービス(イスラエル最大の保険機関)の研究部長であるラン・バリサー教授の以下のコメントを報じている:
これは、初期のウイルスやイギリスの変異株と比べて、南アフリカの変異株に対するワクチンの効果が低いことを示す、実際のデータに基づいた世界で初めての研究です。
テルアビブ大学のスターン氏は、今回の研究による発見内容が驚きだと地元紙のThe Times of Israelに語っている:
一般の母集団におけるパターンを基にすると、南アフリカの変異株は1例しか見つからないと予想していたが、8例が確認された。当然、この結果は喜ばしいことではない。・・・
(しかし)仮に南アフリカ型がワクチンの防御を突破したとしても、まだ人口に広く感染拡大していない。・・・
今回の予備的な発見は、イスラエルにおけるこのウイルス株の拡散に引き続き注意を払う必要があることを示しており、イスラエルにおける南アフリカ変異株のさらなる拡散を抑制するためには、疫学的なモニタリングと体系的なシーケンシングが必要であることを強調している。
そして同論文は次のように記している:
BonaFidrをフォローファイザー/BioNTech社のワクチンは、防御力は高いものの、コロナウイルスの南アフリカの変異型(B.1.351)に対しては、おそらく同じ程度の防御力はないことをこれ(今回の研究結果)は意味している。