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オールドメディアが伝えない海外のニュース

「コロナワクチンは他人への伝染を防ぐことはできない」と米CDC所長が発言——オックスフォード大の研究でもワクチンの伝染防止効果は時間の経過とともに薄れていくことを示す

米CDCのロシェル・ワレンスキー所長(Photo credit: Joshua Qualls/Governor’s Press Office)

米CDC(疾病予防管理センター)のロシェル・ワレンスキー所長は、先週出演したCNNの番組内で、新型コロナ・ワクチンは「もはや伝染を防ぐことはできない」と発言した。ただし、ワクチンは重症化や死亡を防ぐ効果は「並外れて優れている」と前置きしている。

 

CNNのウルフ・ブリッツァー氏の番組に出演したワレンスキー所長は次のように語っている:

私たちのワクチンは並外れて良く機能しています。デルタ株による重症化や死亡に関しては、引き続き効果を発揮しています。それを抑えることはできますが、伝染を防ぐことはもうできません。ですので、もしワクチンを接種していない人の家に行くのであれば・・・公共の屋内ではマスクを着用することをお勧めします。

 

この時の番組動画:

【訳】CDCのロシェル・ワレンスキー所長は、ワクチンで伝染を防ぐことは「できない」と述べている。それなのに、なぜワクチン賛成派の人たちは「伝染を防ぐことができる」と言っているのか?

 

しかしワレンスキー所長のこの発言は、政治的な発言である可能性がある。これまでにも、CDCのワレンスキー所長は、自らの機関のアドバイザーたちの意見を覆し、さらにFDAの諮問委員会の勧告に反してブースターショット(追加のワクチン接種)の対象を広げることを承認しており、科学を無視した政治的な言動を行うことが知られている。さらにワレンスキー所長は、全米にはびこる銃犯罪は「深刻な公衆衛生上の脅威」であり「エピデミック」だとも発言しており、米CDCが銃犯罪対策に取り組む計画であると語り物議を呼んでいる。

 

しかし実際に、英国オックスフォード大学の科学者らによるプレプリント(査読前原稿)の研究によると、アストラゼネカ社製のCOVID-19ワクチンを接種してウイルスに感染した人は、(ワクチン接種後)90日後にはワクチンを接種していない人と同じように感染を広げる可能性があり、そしてファイザー社製ワクチンが同じ期間に伝染を減らす能力も「大幅に」低下しているという。約10万人の初期症例から追跡された約15万人の接触者の記録から明らかになっている。

 

NBCニュースはこのプレプリントの研究を次のように伝えている

このサンプルには、ファイザー/BioNTech社製ワクチン(BNT162b2)またはアストラゼネカ社製ワクチン(ChAd0x1)のいずれかのワクチンを完全または部分的に接種した人と、ワクチンを接種していない人が含まれていた。そして、アルファ型と感染力の高いデルタ型のいずれかに感染した場合、ワクチンがウイルスの拡散にどのような影響を与えるかを調べた。

 

ちなみに、両社のワクチンは共にデルタ型よりもアルファ型に対して、より効果的であったという。

 

ワクチン接種後の当初は、どちらのワクチンも、完全にワクチンを接種した人から特定の接触者への感染を減少させた。具体的には、ワクチンを接種した人がデルタ型に感染した場合、感染者がファイザー社のワクチンを2回接種していれば、特定の接触者が陽性になる可能性は65%低く、アストラゼネカ社では36%低くなった

 

しかしNBCニュースの記事後半では次のように伝えている:

しかし、今回の研究では、伝染防止効果は時間の経過とともに薄れていくようであることが示されている。(ワクチン接種から)3カ月後、アストラゼネカ社のワクチンを接種してブレークスルー感染した人たちは、ワクチンを接種していない人と同じ確率でデルタ型を撒き散らしていた。ファイザー社のワクチンを接種した人でも伝染防止効果が低下したものの、ワクチンを接種していない人と比較すると、依然としてメリットがあることがわかった。

 

主流メディアのNBCニュースは、ファイザー社製ワクチンは接種後3ヶ月が経過しても「依然としてメリットがある」と報じているが、このプレプリント研究を行なった科学者たちは、2回目のワクチン接種から3ヶ月後にファイザー社製ワクチンは伝染を下げる能力は「大幅に減少した」と記しており、読み手に全く逆の印象を与える表現をしている:

2回目のワクチン接種後、伝染率を下げる(能力)は時間の経過とともに減少し、デルタ株に関して、ChAd0x1(アストラゼネカ社製ワクチン)では12週間後にはワクチン未接種者と同等のレベルに達し、BNT162b2(ファイザー/BioNTech社製ワクチン)では大幅に減少した

 

さらに、接触者への伝染を減らすという点ではファイザー社のワクチンの方が優れていることが判明しているが、そもそもワクチン接種を受けた人がCovid-19に感染すること対する防御力はアストラゼネカ社製に比べてファイザー/BioNTech社製ワクチンの方が早く低下することが分かったと同論文は記している:

BNT162b2(ファイザー/BioNTech社製ワクチン)は、2回目のワクチン接種後の3カ月間、接触者に対してより高いレベルの(伝染)防御を提供したが、英国の代表的な調査でも見られたように、BNT162b2(ファイザー/BioNTech社製ワクチン)はChAd0x1(アストラゼネカ社製ワクチン)よりも感染に対する防御力の低下が早かった。

 

人々がウイルス感染者と接触する場所については、「家庭内または宿泊先」が70%、「家庭内への訪問者」が10%、「イベントや活動の場」が10%、そして「職場や学校」が10%と同研究は報告している。

 

* * *

 

一方、今年のホリデー・シーズンについて、アンソニー・ファウチ所長は人々が安全に集まることができるかと聞かれ、「まだ判断するには早すぎる」と答えている。

【訳】ホリデーを先読み:今年のクリスマスに人々が安全に集まれるかどうかを尋ねられ、アンソニー・ファウチ博士は(CBSニュース司会者の)マーガレット・ブレナンに、「まだ判断するには早すぎる」と答えた。

 

国はコロナの症例数を減らすことに集中すべきだと彼は語っている。

 

ネットの反応:

【訳】しかし、(NYにある)メトロポリタン美術館の祭典では1000人、オバマの誕生日パーティーでは900人が「安全に集まる」ことができる。この男は最悪だ。

 

そしてCDCのワレンスキー所長もNIAIDのファウチ所長もワクチンより最大13倍も効果が高いと報告されている自然免疫についてはいまだに認めようとしない。

【訳】自然免疫の大きな問題は、誰も金持ちにならないことだ。

 

* * *

 

欧州連合(EU)の医薬品規制当局は10月1日(金曜)、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のCOVID-19ワクチンと深部静脈に血栓ができるまれなケースとの間に関連性がある可能性があると指摘し、この症状をワクチン接種の副反応として記載するよう勧告していることが報じられている

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン社のCOVID-19ワクチンについては、同社の科学者であるジャスティン・デュラント氏が覆面取材に対して「ジョンソン・エンド・ジョンソン(のコロナ・ワクチン)を接種するなよ」と語っている動画が暴露報道されている

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