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グーグルの元CEOエリック・シュミット氏、ファーウェイが通信データを北京に転送していることは「疑いようがない」と発言

グーグルの元CEOエリック・シュミット氏は、ファーウェイが通信データを北京に転送していることは「疑いようがない」と発言

グーグル元CEOのエリック・シュミット氏(Photo via Flickr)

 

チャイナの通信機器大手ファーウェイが、各国の国家安全保障にとってリスクであり、外交問題にまで発展していることは主流メディアも報じている。しかし今月、グーグルの元CEOであるエリック・シュミット氏は、あらためてファーウェイが通信データを中共政府に転送するといった受け入れ難い行為に関与しており、国家安全保障上のリスクであると語った。これをアメリカの金融テレビ局CNBCが6月18日に報じている

 

シュミット氏は、先月、チャイナから「デカップリング」を進めようとするタカ派の政治家たちを牽制する発言を行っていた

 

エリック・シュミット氏は、BBCラジオで放送される予定のドキュメンタリー番組の中で次の発言を行ったとCNBCは報じている:

 

国家安全保障において受け入れ難い活動をファーウェイが行っているというのは疑いようがない。ファーウェイのルータから、情報が最終的に国家と思われる誰かの手中に落ちているというのは疑いようがない。それがどのように起こったかにしても、それは確実に起こったということを我々は確信している。

 

通信機器大手のファーウェイは、その機器を導入する各国における国家安全保障をリスクにさらしていると度々非難されている。米国政府関係者たちは、ファーウェイがチャイナのスパイ活動を可能にしているとする懸念を表明している。トランプ政権は、同盟国に対し次世代5G携帯通信ネットワークにファーウェイの機器を導入しないよう大きな圧力をかけ続けている。これまでファーウェイ機器の導入に前向きだった英国は、現在、同国における5G携帯通信ネットワークの導入にファーウェイを一部参画させる決断を検討し直しているとCNBCは報じている。

 

グーグルの元CEOであるシュミット氏によるこの発言を受けて、6月18日(木曜)、ファーウェイは同社が顧客データをチャイナ当局に提供しているという同氏の主張を真っ向から否定している。

 

ファーウェイの副社長であるビクター・ジャン氏は、CNBCに対して次のように疑惑を否定している:

 

現在、アメリカ政府で働いているエリック・シュミットが行った主張は、単純に真実ではない。過去に同様の主張が行われているが、これらの主張には証拠がない。

 

2001年〜2011年までグーグルを率いてきたシュミット氏は、現在、国防総省の国防イノベーション諮問委員会(Defense Innovation Advisory Board)の議長を務めている

 

 

 

BBCとのインタビューの中で、シュミット氏は、かつて彼がチャイナについて「偏見」を抱いていたと語っている。例えば、チャイナにおけるIT企業は、「コピーすることに長けている」と信じてきたという。しかし、こうした偏見は「捨て去る必要がある」と語っている。

 

 

さらにシュミット氏は、「チャイナの人々は、研究やイノベーションの主要分野において、西側と同等もしくはそれ以上に優れている」とBBCに語っている。シュミット氏は、西側諸国は、世界第2位の経済大国に追い抜かれないよう、さらに多くの研究資金を投資し、官民協力を高め、国際的な才能を引き続き受け入れ続けるよう呼びかけている。

 

シュミット氏によるファーウェイに関するその他の発言は、BBCがここに掲載している。

 

 

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