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「米国への究極の侮辱」：タリバンが硫黄島に星条旗を建てる米兵の写真を真似て投稿——ワシントンポスト紙は「タリバンは洗練されたSNSの使い方をしている」と報道

2021年8月22日

左 - Taliban photo / 右 - Joe Rosenthal/AP

アメリカの軍用新聞Marine Corps Timesが、8月21日（土曜）、とある1枚の写真を取り上げた。

 

国防総省の同新聞は次のように伝えている：

タリバンのメディア部門は、権力を掌握した後、時間を無駄にすることなく新しいプロパガンダを大量に投稿している。今週公開されたある画像では、タリバンのバドリ313大隊の隊員たちが、1945年に硫黄島の戦いで摺鉢山の頂上に旗を掲げた象徴的なジョー・ローゼンタールの写真をあざ笑っているように見えるものとなっている。

 

多くのアメリカ人ジャーナリストやメディアに出演する専門家、そして特に米軍の退役軍人たちは、これを「究極の侮辱」や「屈辱」と呼んでいる。彼らはまた、先週の避難活動が大惨事に終わったことなど、アメリカのアフガニスタン駐留の最後の日々が完全な失敗に終わっていることについても悲嘆している。

 

【訳】第二次世界大戦中、硫黄島でアメリカ海兵隊がアメリカ国旗を掲げている象徴的な写真を模倣した写真を、タリバン戦闘員が公開した。

 

ボストン・グローブ紙の記者が投稿したコメントは、日本人に違和感を与える、米国の偏った歴史観が垣間見える内容となっている：

【訳】硫黄島の海兵隊は、罪のない人々を隷属化と圧政から解放するために戦った。旗を立てるタリバンたちは、罪のない人々を隷属化と圧政に服従させるために戦っている。

 

何と心が痛む、腹立たしい、屈辱的な画像だろうか。

 

タリバンは、アイスクリーム好きとして知られるジョー・バイデンをからかう画像も投稿している。

【訳】フェースブックによる検閲や女性の権利に関する（タリバンの）コメントの間に、今度はこれ……そう、彼らはジョー・バイデンをミームで挑発している。

 

世界のリーダーであるはずのジョー・バイデンについて、タリバンが嘲笑するのは次のようなイメージである：

【訳】アイスクリームのどのフレーバーを注文するか以外に、ジョー・バイデンは自分で何かを決めることができると思う？

 

＊　＊　＊

 

1945年に硫黄島で撮影された写真を明らかに模した今回の写真には、タリバンが新たに設立した「バドリ313」特殊部隊が映っていると報じられている。彼らが装着している暗視ゴーグルや特殊作戦用の装備はアメリカの税金で賄われたもので、米軍がアフガニスタン軍に提供したものである。

 

【訳】タリバンは現在、解散したアフガン軍の制服や装備を使用しているようだ。（彼らが着ている制服に）旗が付いているのがわかる。

 

タリバンはこの新たな特殊部隊をPRするプロパガンダも展開している。

https://twitter.com/SaeedKhosty/status/1427659498429235205

 

 

【訳】タリバンは、カブール以外の場所でも自分たちの隊員たちに軍服を着せている。日を追うごとに、彼らは武装集団から国家機関へと変貌している。これらの画像はナンガルハル州からのもの。（アフガニスタンが）奪還される前は、制服はほとんど訓練動画でしか見られなかった。

 

【訳】カンダハール空港の新たなタリバン「セキュリティチーム」。

 

#アフガニスタン

 

【訳】タリバンが「セキュリティー」のためにカブールに配備した「バドリ313」部隊。#アフガニスタン

 

そして左派の主要紙ワシントンポスト紙は、8月18日（水曜）、「今日のタリバンは洗練されたソーシャルメディアの使い方をしており、ルールに違反することはほとんどない」と武装勢力を称賛するとも取れる見出しをつけて報じている。ツイッターやフェースブックなど大手SNSから利用停止にされたトランプ前大統領はタリバン以下と揶揄する内容となっている。

 

ワシントンポスト紙のテクノロジー・ポリシー担当編集長は次のように投稿している：

【訳】トランプが「バン」され、タリバンがそうならない理由：彼らはルールに従う

 

「ルールに従う」タリバンは、料理が気に入らなかったという理由で、それを作った女性に火を放ったと、英国のテレグラフ紙が8月20日（金曜）に伝えている。

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執筆者

編集部

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