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欧州が警戒|バルト海地域で原因不明の放射線の急上昇が検知される

欧州が警戒|バルト海地域で原因不明の放射線の急上昇が検知される

サンクトペテルブルクの原子力発電所(Photo via stratfor.com)

スカンジナビア半島に設置されている複数の放射線センサーが、空気中に異常な放射線レベルを検知した。

ロイター通信は次のように報じている

ストックホルムにある放射線センサーが、通常より高レベルではあるが人体に悪影響のないレベルの同位元素(アイソトープ)を検知している。これらの同位元素は核分裂で生み出される。おそらくバルト海上もしくはその付近が発生源である。世界の放射線センサー網を運営している団体が金曜(6月26日)に語った。

1996年に国連で採択され設立された、国際機関の包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)、そのゼルボ事務局長は次のツイートを投稿している:

【訳】2020年6月22・23日、#スウェーデンのRN #IMSステーションSEP63が、通常より高レベル(ただし人の健康には害はない)3種類の同位元素を検知した:Cs-134、Cs-137、Ru-103。これら同位体は核分裂と関連している。72時間前まで遡った検知の結果、発生源として可能性がある地域は、この地図にオレンジ色で示されている。

約1年前、ロシアは大量の放射性物質を大気に放出したことを認めており、北極圏にある極北の港湾都市のアルハンゲリスク(Arkhangelsk)とセヴェロドヴィンスク(Severodvinsk)に対して警告が発せられていた。原因は、兵器開発テストの最中に「小規模の原子炉」を巻き込んだ事故が発生したため。その際、この実験を行っていた複数のロシア人科学者が死亡している。この兵器開発テストは、超高速で飛ぶロシアの極超音速兵器と関連していると疑われている。今回の高レベルの放射線がロシアと関係しているかは不明である。

包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)は声明の中で次のように記している:

これらは核分裂の生成物であることは確実であるが、(軍事ではなく)民生の発生源である可能性が最も高い。・・・

我々は発生源の地域として可能性がある場所を示すことができるが、正確な発生源を特定することは包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)の権限を超えている。

CTBTOは、発生源として可能性があるのは、ロシア西部から、バルト海沿岸の諸国、そしてスカンジナビア半島の一部にまで及ぶと推測している。

【更新情報(7月1日)】

https://twitter.com/BFidr/status/1278491991056277504?s=20

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