BBCの複数の記者たちがチャイナ国営テレビCGTNに天下りしていることが判明|英国政府はCGTNから放送免許を剥奪することを検討中
英国の公共放送であるBBC(英国放送教会)の記者や司会者たちがチャイナの国営テレビCGTNに天下りしていることが判明した。The National Pulseがこれを報じた。以前にも、CGTNが複数のCNNの記者や司会者たちの転職先となっていることはここで報じた。
米司法省は、CGTNがチャイナ共産党の宣伝活動を行っているとして、「外国代理人登録法」に基づく「外国のエージェント」として登録するよう命じている。英国情報通信庁(通称オフコム:Office of Communications)も、CGTNは香港の民主化デモについての報道内容が、オフコムが定める「報道の公平性」の基準を繰り返し違反しているという判断を下している。正確には5回の事例で、CGTNが「深刻なコンプライアンス違反」を犯したとオフコムは判断している。オフコムは、CGTNに罰金を課すか、もしくは放送免許を剥奪することが適切な措置であるとして検討中である。
キャメロン内閣で安全保障担当大臣を務めたジョン・ヘイズ氏は、文化メディア体育大臣であるオリヴァー・ダウデン氏にCGTNから放送免許の剥奪を行うことを要求する書簡を送付している。
ジョン・ヘイズ氏はその書簡の中で次のように記している:
CGTNが純粋に政治目的のために存在しているということは明白である。このテレビ局が継続して運営を続けることは、共産党による有害な偏向報道が生み出されるリスクとなっており、西側世界における現状に不満を抱えた英国民に影響をもたらす潜在性がある。・・・
同様に、このテレビ局が放送する西側への反感感情は、英国内に住むチャイナ国民を過激化するだろうと疑うことは全く合理的な考えであり、これは社会の連帯を危機にさらしている。
貴殿が本件に介入し、適切で断固とした唯一の対応――つまりCGTNの放送免許を剥奪すること――を確実に行うことを私は推奨する。
BBCからCGTNに転職した記者や司会者のプロフィール一覧は、The National Pulseがここに掲載している。
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