これが本当の理由?フェースブックがハンター・バイデンの暴露報道を真っ先に検閲したワケ
アンドレア・フィドバーグ筆|AmericanThinker.com|10月18日掲載
(太字強調は訳者)
ハンター・バイデンのハード・ドライブに保存されていた卑猥な画像や汚職の詳細の一部をNYポストが報じるや否や、アメリカ人が政治に関する情報を最もやり取りしている大手SNS企業のツイッターとフェースブックは、ジョー・バイデンを守るためにその情報を検閲し大騒ぎを引き起こした。しかしフェースブックの場合、おそらくその検閲を実行した人物の一人は自らを守るために検閲を行なっていたのだろう。
フェースブックで現在、「選挙の完全性を保つためのプログラム(election integrity program)」の責任者となっているのは、アンナ・マカンジュだ。この名前を聞いても誰もピンとはこないだろう。しかしジョー・バイデンにとっては、彼女の名前を聞いて大いに安心するはずだ。
フェースブックで働き始める前、マカンジュはアトランティック・カウンシル(大西洋評議会)で非常勤の上級研究員だった。アトランティック・カウンシルは、表面上は無党派の、国際問題を扱うシンクタンクである。しかし実際は、明らかに支持政党に偏りのある組織である。
2009年、アトランティック・カウンシルのジェームズ・J・ジョーンズ会長は、オバマ大統領の国家安全保障担当補佐官に任命されたため、同組織の会長職を辞任した。スーザン・ライス、リチャード・ホルブルック、エリック・シンセキ(日本名:新関 ケン)、アン‑マリー・スローター、チャック・ヘイゲル、そしてブレント・スコウクロフトは全員、彼らがオバマ政権に入閣する前にアトランティック・カウンシルと関連があった。
アトランティック・カウンシルは、何年にもわたって外国からの巨額の資金援助を受けている。誰もが興味を抱く企業が1社ある:ブリズマ・ホールディングスは、2016年から3年連続してアトランティック・カウンシルに30万ドルを寄付している。同社がなぜアトランティック・カウンシルに寄付金を支払うようになったのか、以下の情報が説明している可能性がある。
アトランティック・カウンシルは、人材をオバマ・バイデン政権に送り込んだだけではなく、外部アドバイザーとしての役割も果たした。そしてそのことが、誤解を招く名前がつけられたフェースブックの「選挙の完全性を保つためのプログラム」の責任者であるアンナ・マカンジュに我々を引き戻す。
以下は、アトランティック・カウンシルのサイトにある彼女のプロフィール・ページからの関連箇所である:
アンナ・マカンジュは、トランスアトランティック・セキュリティー・イニシアチブの非常勤の上級研究員である。彼女は、フェースブックで勤務する公共政策と法律の専門家である。そこで彼女は、同社プラットフォーム上における選挙の完全性を確実なものにする活動の責任者となっている。以前は、彼女はジョー・バイデン副大統領のための欧州およびユーラシアに関する特別政策アドバイザーであった。また、アメリカ合衆国国際連合大使であるサマンサ・パワーの上級政策アドバイザー、国家安全保障会議のロシア担当ディレクター、そして国防総省長官事務室でヨーロッパおよびNATO政策担当の首席補佐官も務めた。彼女はまた、プリンストン大学のウッドロー・ウィルソン・スクールで教鞭も取っていたほか、宇宙技術に特化した大手企業に対するコンサルタントとして勤務した経歴もある。
マカンジュは、でっち上げられたウクライナ疑惑の弾劾裁判においてもプレイヤーの役割を果たした。2019年12月初旬、民主党側が弾劾裁判の準備を整えていた頃、グレン・ケスラーはワシントンポスト紙の記事の中で彼女について言及している。その記事の中で、彼女はトランプ政権の主張に反して、バイデンがウクライナと行なっていた取引にはなんら不正はなかったと同紙の読者に対して断言していた。グレン記者が記した当時の記事を、バイデンは現在、防衛のために利用している:バイデンは、ブリズマ社を守るためにビクトール・ショーキン(検事総長)を解任するようウクライナ(の大統領)に圧力はかけていない、そしてバイデンがそうした(ウクライナの検事総長を解任するよう圧力をかけた)理由は、汚職捜査に関してショーキンが自らの職責を果たしていなかったからだ、と。
当時のウクライナ大統領であるポロシェンコが、ショーキンは辞表を提出したと発表した2016年2月の同じ日に、バイデンは、ポロシェンコ大統領とアルセニー・ヤツェニュク首相の両方と話をしたとケスラー記者は書いている。ホワイトハウスの発表では、バイデンは両氏に対して政府改革を進め、汚職と闘うよう激励したとされている。そしてここでマカンジュが登場する:
当時、バイデンのウクライナ担当・上級政策アドバイザーであったアンナ・マカンジュは、この電話会談に参加した。そしてこれら会談記録を公開することで、バイデンは適切な対応をしたという主張を強化することになるだろうと語った。彼女は、バイデンが会談で話す内容を準備するサポートを行った。そして彼ら(ウクライナの大統領および首相)は、ポロシェンコ政権が「ウクライナを改革するための国家創造者である」といった表現を使い、バイデンとハイレベルな話だけをしたと彼女は語った。
ブリズマといった私企業に言及することは、バイデンと他国の大統領の間の電話会談としては「あまりに些末で詳細なレベル」であるとマカンジュは(ワシントンポスト紙の)ザ・ファクト・チェッカーに語った。代わりに、会談内容はIMFが要求している改革や腐敗を撲滅するための方法、そして軍事支援に焦点が絞られていたと彼女は語った。この会談で言及するには「ブリズマ社(に対する捜査)は十分な意味があるものではなかった」と彼女は語った。
みなさんは忘れているかもしれないため、私が思い出させてあげよう。ブリズマ社は、2016年からアトランティック・カウンシルに多額の寄付金を払い始めた。これは、まさにショーキン(検事総長)を解任する件について、マカンジュがバイデンにアドバイスを行なっていた年だ。
つまり、サンダンスがThe Conservative Treehouseで記した内容が、正しかったという十分な可能性がある:
みなさん、その通りだ。ハンター・バイデンとジョー・バイデンがウクライナで行なっていた不正行為を示す不利な証拠を全てブロックしているフェースブックの幹部は、バイデン一家とウクライナとの間の不正行為を調整していたのと同じ人間だ。
みなさん、こんなことはでっち上げできるような話ではない。
ホワイトハウス、連邦議会、ディープ・ステート、メディア、そして巨大IT企業の中にいる民主党員たちの排他的なネットワークは果てしなく続いている。だからアメリカ国民は真のアウトサイダーであるトランプに政府を導いて欲しいと(2016年に)望み、そしていまだに彼を求めている。アメリカ国民は、民主党がアメリカ政治を一つの巨大な「アウゲイアス王の牛小屋(*)」にしてしまったこと、そしてトランプはそれを一掃してくれる(と我々が望んでいる)ヘラクレスであるということを知っている。
*非常に汚い場所の例え。
【参考】(アウゲイアス王は)ギリシア神話の人物。太陽神ヘリオスの子。エリスの王で3000頭の牛を所有し、その牛小屋を30年間掃除したことがなかった。12の難業の一つとしてこの牛小屋の糞の始末を命じられたヘラクレスは、1日でこの仕事を仕上げれば 10分の1の牛を報酬にもらう約束をアウゲイアスとしたうえで、アルフェイオス川とペネイオス川の流れを引いてきて夕方までに小屋をすっかりきれいにした。しかしアウゲイアスは約束の報酬を与えなかったため、結局ヘラクレスに殺されるはめに陥ったという。
(出典:コトバンク)
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