米SEC元委員長のジェイ・クレイトンが資産投資会社アポロの「主任独立役員」に就任——アポロのレオン・ブラック前CEOはジェフリー・エプスティーンに1億5800万ドルを支払っていたことが判明し引責辞任した人物
ウォール街のエスタブリッシュメントは、恥というものを知らないようだ。ゲームストップ株騒動の渦中にあるヘッジファンド大手Citadel(シタデル)が、ジャネット・イエレン財務長官に多額の「講演料」を支払っていたことが問題視されていることなどお構いなしに、次は資産投資会社大手のアポロ・グローバル・マネジメントが証券取引委員会(SEC)を退任して数週間しかたっていないジェイ・クレイトン元委員長を「主任独立役員」として雇用した。
アポロ・グローバル・マネジメントのレオン・ブラック前CEOは、先月、未成年の少女たちを性目的で人身売買していたとして有罪判決を受けたジェフリー・エプスティーンに1億5800万ドルという巨額の「相談料」を支払っていたことが弁護士事務所Dechertの調査で判明したと報じられ、引責辞任したばかり。しかし、レオン・ブラック氏は、アポロの会長職にはとどまると声明を発表している。
先月25日にこのニュースを報じる投稿:
The $150M figure means Leon Black was almost singlehandedly supporting Epstein for years before he died.
— David Enrich (@davidenrich) January 25, 2021
This news is a direct result of 18+ months of dogged reporting by @nytimes @MattGoldstein26, whose stories led Apollo to launch an outside review of Black’s ties to Epstein.
【訳】速報:レオン・ブラックは、ジェフリー・エプスティーンに1億5000万ドルを支払っていた——すでに知られていた金額の2倍以上。取締役会でのクーデター未遂を受けて、彼は未公開株式投資会社アポロのCEO職から辞任する。
1億5000万ドルという金額は、エプスティーンが死亡するまで何年間にもわたって、レオン・ブラックが彼を単独で支援していたことを意味する。
このニュースは、ニューヨークタイムズや(その記者である)マット・ゴールドスタインによる報道を18カ月間以上もかわしてきた直接の結果である。彼らの報道により、アポロはブラック氏とエプスティーンとのつながりを調べる外部調査チームを立ち上げることにつながっていた。
そうしたいわく付きの投資会社に、ウォール街を取り締まる側である米証券取引委員会(SEC)のトップを務めたジェイ・クレイトン元委員長が、退任後、わずか数週間で天下った。
クレイトン氏が新たにアポロで与えられた役職「主任独立役員」は、彼のために新たに作られた役職であり、「コーポレート・ガバナンスを強化するため」と雑誌フォーブスは報じている。
クレイトン氏は、自身がパートナーを務めていた古巣のSullivan & Cromwell LLPにも戻ると見込まれるとウォールストリート・ジャーナル紙は報じている。クレイトン氏は、ペンシルバニア大学ロースクールで非常勤教授としても勤務する予定。
このニュースを聞いたアメリカ国民を代表する声:
Apollo something something Epstein something something Elon consulted Epstein after 420 something something Clayton.
— TC (@TESLAcharts) February 18, 2021
Got it. https://t.co/Z8sEFzdxlM
【訳】アポロがホニャララ、ホニャララで、エプスティーンがホニャララ、ホニャララで、420がホニャララした後、レオンがエプスティーンに助言を求めて、クレイトンがホニャララした。
了解。
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