【動画】オーストラリアでネズミが大発生し農作物に大きな被害——ネズミの大群は農村地帯からシドニーなどの都市部へ移動中
ネズミの発生状況を追跡した地図（Screenshot via MouseAlert）
オーストラリアの南東部に位置するニューサウスウェールズ（NSW）州では、ネズミが大量発生し、制御不能な状態が続いている。しかも状況は悪化しており、専門家は緊急の駆除措置を取らなければ、この先2年間にわたって同地域におけるネズミによる被害は深刻化する可能性があると警告している。デイリー・メールが5月28日（金曜）に報じた。
ニューサウスウェールズ州の農畜産従事者の代表機関であるNSW Farmers、そのバイスプレジデントであるハビエール・マーティン氏は、聖書を思わせるような大量のネズミの波が押し寄せ、収穫する前の農作物を食い荒らしているため、農家は農地や納屋を放棄していると語っている。オーストラリアの田舎でネズミが大量発生しているというニュースは、今年2月にすでに報じられていた。
マーティン氏は次のように語っている：
農家はいくつかの放牧場を放棄していて、冬作物の播種をもうこれ以上延期することができない状態です。そして研究者たちは、今後数週間で一斉に殺鼠剤（毒餌）の作業を行わなければ、これは余裕で2年間は続く疫病になる可能性があると警告しています。
増え続けるネズミと8ヶ月以上も戦ってきた今もなお、農家は州政府の支援を待っている。州政府の支援が効果を発揮し、農業従事者たちに実用的な支援を提供してくれるのを待っている。
マーティン氏は、ニューサウスウェールズ州政府のネズミ疫病対策が、「実践的ではなく、機能不全、そして何週間も遅れている」と語っている。
ネズミの発生状況をトラッキングするウェブサイトMouseAlertによると、大量発生したネズミは、農村地域から都市部に移動していることが示されている（記事冒頭の地図）。内陸部が濃い赤であるのに対して、海岸沿いの都市部も、黄色から徐々にオレンジ色が目立ち始めているのがわかる。
実際、農場で大量発生しているネズミを撮影した動画が投稿されている。まさに聖書を思わせるような光景である。
The mouse plague just gets worse- mice pour out of a temporary silo and into an opportunistic trap near Dubbo. Sarah Pye was horrified by the scene – she says she’s “devastated, disgusted and done.” She says “after such a boomer of a season after drought, to lose it all is awful” pic.twitter.com/6bfzprY67j
— Lucy Thackray (@LucyThack) May 18, 2021
The current mice plague in Australia is horrible, it’s causing so much strife for farmers and people in general. Just for an example I’ll show you what happened when we turned on our auger today. pic.twitter.com/NjTNlx6EhK
— Aura☆Elio (@William84533624) May 22, 2021
Stomach-churning new video of mice pouring out of a grain bin in northern NSW shows the struggle farmers continue to face from the plague as they approach winter planting.
— 9News Australia (@9NewsAUS) May 24, 2021
The plan to 'napalm' mice: https://t.co/QDOydLAocH#9News pic.twitter.com/w2gAY2wAJP
ニューサウスウェールズ州は、干ばつから、森林火災、パンデイック、洪水、クモの大量発生、そして現在のネズミの大量発生と、あらゆる災厄に直面している。
今週、チャイナ政府からは、もしオーストラリアが台湾問題に介入した場合、「劣る」オーストラリアが「大陸弾道弾の最初の標的になる」という警告まで浴び、軍事的脅威にもさらされている。
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