【動画】仏・マクロン大統領、詰めかけた「支持者」と握手しようとしたところ顔面をビンタされる——逮捕された男性は「マクロン主義を打倒!」と叫ぶ
フランスのマクロン大統領が、自分の「支持者」と思って握手しようとした男性に、顔面をビンタされる事件が発生した。
フランスでは、今週水曜から新型コロナに関する規制を全国で徐々に解除していく。その解除初日の前日となる6月8日(火曜)、フランス南東部にあるドローム県を訪問していたマクロン大統領は、地元のレストラン経営者や事業主たちと面会した。
金属製のバリケード越しに集まった地元住人たちの前に元気よく登場したマクロン大統領は、てっきり自分の支持者と勘違いして、群衆の中にいた1人の男性と握手をしようと駆け寄った。すると、その男性は「マクロン主義を打倒!(à bas la Macronie)」と叫びながら、マクロン大統領の顔面を力強く平手打ちした。France24が報じた。
この時の様子を撮影した動画が、ネット上で一気に拡散されている:
Mon Dieu. President Macron gets slapped by a guy he mistook for a fan in Southern #France today.
— Joyce Karam (@Joyce_Karam) June 8, 2021
2 have been arrested in connection with incident: pic.twitter.com/YN9YzvWYCj
【訳】オーマイゴッド。マクロン大統領は、南フランスで今日、彼が自分の支持者であると勘違いした男性から平手打ちを食らった。
このインシデントに関係して2人が逮捕された。
フランス政府官邸は、CNNに対する声明で次のように発表している:
男性は、実際に(フランス)共和国の大統領を殴打しようとした。現時点でさらなるコメントはない。群集との交流や握手は継続された。訪問は継続している。
France24はこの時の様子を次のように報じている:
マクロン大統領の警備員2名が緑のTシャツを着た男性にタックルし、別の警備員がマクロン大統領を連れ去った。しかし、マクロン大統領は数秒間、群衆の近くにとどまり、バリケードの反対側にいる人と話をしているようだった。
Macron came with all that agility and stamina to receive Slap pic.twitter.com/GyVzfRDn6v
— Hassan Sani Tukur (@Noble_Hassan) June 8, 2021
【訳】マクロンはこのように俊敏さと体力をみなぎらせて駆け寄ったところ、ビンタを食らった。
このインシデントが発生してから1時間も経たずして、この時の動画がSNSに投稿され、一気に拡散されている。一国のトップが、公の場でこれほどの恥をかかされるのは稀であることを考えると当然なのかもしれない。
ビンタをした男性の動機は不明であるが、彼が「モンジョワ・サン=ドニ /『我らの喜びサン=ドニよ』(Montjoie Saint-Denis)」と叫んでいたとの報道がある。これは旧フランス王政時代の軍人たちが歴史的な戦いで使うようになった「鬨(とき)の声」。
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