カリフォルニア州の郡が公式の「新型コロナ死亡者数」を4分の1下方修正——新型コロナが直接の死因でないケースが多数含まれていた
カリフォルニア州サンタクララ郡は、データ報告の「方法を精緻化」した結果、COVID-19感染症による公式な死亡者数を4分の1近く下方修正したとCBS系列の地元テレビ局KPIXが7月2日に報じた。
COVID-19感染症による個別の死亡事例を調査し、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)が直接の死因ではないケース——死亡時に検査で陽性と判定されたが、必ずしもこの感染症で死亡したわけではない人を含む——を排除した結果、COVID-19感染症による公式死亡者数は、2,201人から1,696人へと22%下方修正された。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の教授で、感染症が専門のモニカ・ガンジー博士は次のように語っている:
COVIDが実際の死因であったかどうか、さかのぼってこの監査を行うことは重要です。透明性の高いコミュニケーションはプラスだと思います・・・私が言いたいのは、これを全国的に行えば死亡率が下がるのは事実だということです。
これのデメリットとしては、「あなた方が言っていたほど深刻ではなかった」と言われてしまう可能性があるということです。
KPIXはさらに次のように報じている:
サンタクララ郡の政府職員たちは、このウイルスが地域社会に与える真の影響を把握しようとしているため、このように精緻化したアプローチがとられるようになっている。先月、アラメダ郡の保健担当トップたちもまた、COVID-19感染症による死亡者数の報告方法を精緻化し、同郡の死亡者数は約4分の1減少したという。
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ガンジー博士は、米国疾病予防管理センター(CDC)が近い将来、すべての郡にアラメダ郡とサンタクララ郡と同様の報告修正をするよう要請する可能性があると考えており、そうなれば全米のCOVID-19感染症による死者数は減少するだろうと考えている。
サンタクララ郡とアラメダ郡は、共にサンフランシスコ近く(通称ベイエリア)にある隣接する郡。アラメダ郡は、6月初旬にCOVID-19感染症の死亡者データを監査し、その結果、公式死亡者数を411人(25%)少ない1223人に下方修正している。
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