タリバン戦闘員がカブール空港の軍用側に侵入=報道——タリバンの特殊部隊は米軍の兵器を使用:ISISが空港内に容易に進入できる状態
米軍のアフガニスタンからの撤退期限があと4日に迫る中、未確認の報道によると、タリバンの戦闘員がカブール空港を完全に掌握しようと動いているという。現在のペースだと、現地時間の明日28日(土曜)までに空港はタリバンの完全な支配下に置かれることになる見通し。
There are reports indicating that Taliban forces have entered the military part of Kabul Airport.
— Nafiseh Kohnavard (@nafisehkBBC) August 27, 2021
Trying to confirm it with the Coalition.
【訳】タリバン部隊がカブール空港の軍用側に侵入したとの複数の報道がある。
連合軍に確認中。
https://twitter.com/nafisehkBBC/status/1431310503448662024 (現在このツイートは削除されている)
【訳】タリバンは明日(28日)までに軍用側を含むカブール空港を完全に支配するだろう、と空港の情報筋は私に語っている。
まだ公式の確認が必要だ。
There are reports that Taliban special forces units–many of whom are using stolen American military hardware–are now attempting to secure Kabul Airport following yesterday's bombing attack. pic.twitter.com/RHvpQW5T5n
— Evan Kohlmann (@IntelTweet) August 27, 2021
【訳】昨日の爆弾攻撃を受けて、現在、タリバンの特殊部隊ーーその多くが盗んだアメリカ軍の装備品を使用しているーーが空港の安全確保に努めているとの報道が複数ある。
さらに、米軍の撤退期限である8月31日までは、これ以上のアフガン人の出国は認められないようだ。BBCは、これを「脱出フライトに搭乗する承認をすでに得ていた人たちにとっては、壊滅的なニュース」と報じている。
Aid organisations/media have been now told that NO Afghans are flying anymore until 31st August, the deadline for US withdrawal.
— Nafiseh Kohnavard (@nafisehkBBC) August 27, 2021
“The Taliban are checking all flights. It's just military and foreign citizens & those already Inside the airport.”
【訳】アメリカの撤退期限である8月31日まではアフガン人が飛行機に乗ることはできないと、支援団体やメディアは伝えている。
「タリバンはすべてのフライトをチェックしている。軍人や外国人、そしてすでに空港に入っている人だけだ」。
This is a devastating news for those who had already got their approvals for the EVAC flights…And of course a heartbreaking development for all those who were working hard to help Afghan evacuees
— Nafiseh Kohnavard (@nafisehkBBC) August 27, 2021
【訳】このニュースは、脱出フライトに搭乗する承認をすでに得ていた人たちにとっては壊滅的なニュース…そしてもちろん、アフガニスタンからの避難者を助けるために懸命に働いていたすべての人たちにとっても、心が痛むニュースである。
欧米のメディアがタリバンによる空港占拠の報道を確認するのに苦労している中、タリバンのトップ・スポークスマンは、「勝利を収めたタリバンの戦闘員たちが空港内部に勝ち誇って侵入した」と発表している。
“Victorious Taliban fighters entered inside the airport victoriously.” Says Taliban official @MJalal700 https://t.co/mjOes51UF3
— BILAL SARWARY (@bsarwary) August 27, 2021
【訳】「勝利を収めたタリバンの戦闘員たちが空港内部に勝ち誇って侵入した」と、タリバン幹部が語る。@MJalal700
さらに、昨日の爆弾テロで大切な家族を失った遺族たちは、病院から病院へと奔走し、必死になって親族を探しているとロイター通信が報じている。
Al Jazeera English: "Families of Kabul airport bombing victims scramble for news" https://t.co/6GNtLJCO1J
— Evan Kohlmann (@IntelTweet) August 27, 2021
【訳】アルジャジーラ・英語版:「カブール空港爆破事件の犠牲者の家族は、ニュースを求めて奔走」
米軍関係者は、現在もカブール国際空港の侵入ゲートに群衆が集まらないように呼びかけている。米国防総省をはじめとする同盟軍は、ISIS-Kによるさらなる攻撃の脅威が「高い」状態にあると警告している。
しかし「さらなるテロ攻撃の警告にもかかわらず、金曜日のカブールの国際空港には大勢の人々が集まっていた」とブルームバーグ通信の記者たちは報じている。
Crowds still gathered around Kabul airport despite warnings of more terror attacks after 2 deadly explosions Thursday.
— Bloomberg Originals (@bbgoriginals) August 27, 2021
The window for civilian evacuations has all but closed for thousands of Afghans https://t.co/ex0ttWLMKw pic.twitter.com/mxbCRxUTUa
【訳】カブール空港周辺では、木曜に起きた死者を伴う2件の爆発事件を受けて、さらなるテロが発生するとの警告にもかかわらず、大勢の人々が集まっている。
何千人ものアフガニスタンの人々にとって、民間人の避難のための期間は全て閉ざされてしまった。
今週木曜に発生した2件の爆弾テロの犠牲者について、CBSニュースは米国時間の27日(金曜)朝、次のように伝えている:
アフガニスタン保健省の関係者が金曜の朝、CBSニュースに語ったところによると、木曜に発生した2回の爆弾攻撃による死者は少なくとも170人に達し、その大部分がアフガニスタン人だったという。死亡した13人のアメリカ軍人のうち10人は海兵隊員だった。
タリバン勢力も、この爆弾テロで自分たちの構成員たちの少なくとも28人が死亡したと発表している。匿名のタリバン幹部は「我々はアメリカ人よりも多くの人を失った」と語ったとロイター通信は報じている。
"We have lost more people than the Americans in the airport blast," a Taliban official said, adding that the Taliban was "not responsible for the chaotic evacuation plan prepared by foreign nations".https://t.co/kjfx3WoPih
— Dawn.com (@dawn_com) August 27, 2021
【訳】「空港での爆発で、我々はアメリカ人よりも多くの人を失った」とタリバン幹部は語り、「諸外国が準備した混沌とした避難計画にタリバンは責任を負わない」と付け加えた。
現地で取材を行っているロサンゼルスタイムズの特派員は、「ISISの戦闘員が(空港に)侵入するのは容易だろう」と語っている:
The U.S. warns of an imminent terror attack at the Kabul airport. "It would be easy for an ISIS fighter to come in," says @nabihbulos in Kabul. And the threat further complicates the evacuations. "The fact of the matter is," he says, "I don't know there's time." pic.twitter.com/zHT63aE7wn
— Kim Brunhuber (@kimbrunhuber) August 26, 2021
BonaFidrをフォロー【訳】米国は、カブール空港でのテロ攻撃が差し迫っていると警告している。「ISISの戦闘員が(空港に)侵入するのは容易だろう」とカブールの@nabihbulosが語っている。そして、こうした脅威は避難活動をさらに複雑なものにしている。「実際のところ、時間があるかわからない」と彼は語っている。