ウクライナ大統領の最高顧問が乗った車を男たちが銃撃——「暗殺未遂」と当局は判断
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の最高顧問が乗った車を、9月22日(水曜)、複数の男たちが銃撃した。当局は「暗殺未遂」と判断した。AFP通信が同日報じた。
ゼレンスキー大統領の第一補佐官であるセルギー・シェフィール氏(57歳)は、22日(水曜)朝、装甲のない自身の車であるアウディA8 Lに乗っていたところ、自動小銃から連射された7.62口径の弾丸の雨が彼の車を貫通した。シェフィール氏は無傷であったが、彼の運転手は重傷を負った。
事件後、記者団の取材に応じたシェフィール氏は、この攻撃は上級の政策立案者たちに恐怖を抱かせるためのものだと述べた。「私が言えるのは、この暗殺未遂事件は、権力の最高幹部を怯えさせるために行われたということだ」と同氏は語った。
シェフィール氏は銃撃事件が発生した時の詳細を次のように説明した:
私たちが車を走らせていると、突然、銃声が聞こえました。彼らはドライバーを負傷させましたが、彼は驚くことに運転を続けました。我々は少しスピードを上げました。恐ろしい瞬間でした。私はすぐに警察と内務大臣に連絡しました。
さらにシェフィール氏は、今回の事件が大統領を怖気づかせることはないとし、大統領は「非常に意志の強い、決断力のある人物」だと述べた。
事件当時、ゼレンスキー大統領はニューヨークで国連の会議に出席していた。事件の報告を受けた直後に、彼は攻撃を非難する声明を発表し、その日の晩の飛行機でキエフに戻ると発表した。
ゼレンスキー大統領の側近の一人は、この攻撃は「(政権)チームの重要なメンバーを明らかに殺そうとしたものだ」と語っている。
また、別の大統領顧問であるミハイロ・ポドリヤック氏は、今回の攻撃は「闇勢力のオリガルヒによる従来からの影響力を制限することに直接狙いを定めた政治(政権)」に向けられたものだと語った。
今のところ、犯人たちの身元は不明。ゼレンスキー大統領の党内でも様々な方面に対して責任追及の声があがっている。ロシア政府、密輸業者、犯罪組織のボスなどを非難する者もいれば、誰に責任があるかを非難するのは時期尚早だと言う者もいる。しかし、党内で、この攻撃は国の政治状況を不安定にするためのものだという点では一致している。
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