グレートリセットのためのコロナ・パンデミックとウクライナ紛争:しかし世界的な金融崩壊は不可避——元ブラックロック、エドワード・ダウド氏【インタビュー】
■ コロナとウクライナ紛争は関連している
Jerm氏:コロナとウクライナ紛争は、金融崩壊を「加速」する働きをもたらしたのでしょうか?それとも、金融崩壊を「遅延」させる働きをもたらしたのでしょうか?
ダウド氏:私見ですが、コロナは隠蔽のために使われたと思います。必然的な崩壊のための支配システムを導入するのを覆い隠すためです。彼らはそれで2年間(という猶予)を確保しました。その目的は、ワ●チ●接種命令の発表、旅行の制限、接種命令からのデジタルID導入、そしてそれに続く中央銀行デジタル通貨(CBDC)です。このアイデアはうまくいっているようには見えません。なぜならワ●チ●は効き目がなく、人が亡くなっているからです。
本来このアイデアは、これら全てをつなぎ合わせていくものでした。四半期ごとにブースター接種を行わないといけないと人々に命じ、もし従順な市民であれば(一定の行動を許可する)・・・といったように人々の支配を形成し、行動を順守させていく方向に彼らは持っていこうとしていました。
このように彼らはコロナにより2年間を確保しましたが、それも終わりました。私の頭の中では、ウクライナはインフレを生み出すための口実だったと思います。ロシアの石油パイプラインが通っているウクライナ、欧州にとって穀倉地帯であるウクライナ、そして大量の肥料がある場所で戦争を始めるということは、私が考えるに、戦略的に見てインフレ、そして大混乱を発生させるために完璧な場所です。しかもそれをプーチンのせいにできる。
私見ですが、コロナとウクライナ(紛争)は関連していると思います。これらによってまず支配の仕組みが作られ、次に大混乱が引き起こされ、そしてそれを中央銀行の人間や政治家ではなく別の誰かの責任にできる。そしてこの大混乱の最中、私たちは新しいシステムが必要だと、それがどんなものかもわからず懇願している状況です。
■ 各国の中央銀行は、連携から競争へ
Jerm氏:中央銀行の人間たちは世界情勢、特に金融において非常に重要な役割を担っています。しかし、各国の中央銀行はどれほど団結して行動しているのでしょうか?非常に緊密なのでしょうか?それとも非常に競争が激しい関係なのでしょうか?
ダウド氏:大金融危機(2007年~2010年にかけての世界金融危機)の後、各国の金融政策で過去に例を見ない連携が行われました。私はこれを証明することはできませんが、私が自分の目で見たのは、連銀(FRB)が1回の金融緩和(QE)を行った後、市場がグラつきました。すると突然、日本銀行が通貨の増刷を始めたのです。そして日銀は次にそれをEUにバトンタッチしました。どの中央銀行も、自分勝手に通貨を刷っているようには見られたくなかった。なのでリレー・スタイルのプロセス(自分が通貨を刷ったら、次はあなた、その次はあなた、というプロセス)が起きました。
ですが現在、もう他の中央銀行を庇ってはいられない状況です。こうなると、私たちは通貨戦争(為替戦争)を目撃すると思います。ドルが急上昇しているということは、通貨戦争の始まりを示していると私は思います。
Jerm氏:もしドルが暴落すると、それは何を意味するのでしょう?次に何が起きるのでしょうか?
ダウド氏:暴落するのではありません。ドルは上昇しながら破綻するのです。最終的に、ドルが上昇しながら破綻すると、経済的混乱が発生します。そうするとお偉方たちが集うブレトンウッズ4が開かれ、彼らが何かを取り決め、私たちはそれを受け入れることになるでしょう。
カギとなるのは・・・抵抗(レジスタンス)側にとってカギとなるのは、その会議のテーブルに座席を獲得することです。少なくとも、(一般の)人々にそこで何が行われているのか知らせることです。
■ 問題の火種はアジア
ダウド氏:現在の問題はアジアにあります。人口動態的な問題があります。チャイナはその壁にぶち当たったところです。韓国では大惨事が不気味に迫っています。日本も同じです。彼らは伸び悩むことになります。どうすれば成長できるのか?もしあなたが貿易輸出国である場合・・・チャイナも、日本も、そして韓国もそうです。輸出のためには安い通貨が必要です。ですので、戦争が始まるのは確実です。それは東対西のものとなるでしょう。なぜなら、これまで私たち(西側)が消費し、彼ら(東側)が生産するという関係だったからです。
■ 人為的にでっちあげられたエネルギー危機
Jerm氏:欧州ではエネルギー危機がまさに進展中です。
ダウド氏:エネルギー危機は政策によって人為的にでっちあげられたものです。私になぜそれがわかるのか?なぜなら、ドル高がインフレ上昇と同時に起きたことはこれまでにないからです。これまでに起きていることのほとんどは、政策的に誘導されたものです。EUは何を行いましたか?彼らは脱原発を行いました。そして石炭の利用を廃止しました。トランプは「ロシアからの天然ガスを買うんじゃない。あとで痛い目を見るかもしれないぞ」とEUに忠告しました。しかし彼らはそのアドバイスを聞きませんでした。そして今、でっちあげられたエネルギー危機が発生しています。エネルギーは豊富にあるのです。
米国で、バイデンは何をしましたか?バイデン政権がその第1日目にやったことは何か?この政権の発足初日に、キーストーン・パイプライン(カナダと米国の石油パイプラインシステム)を停止させる大統領令に署名しました。米国ではエネルギー業界を死に追いやるため規制でがんじがらめにしています。石油の採掘を規制しています。それ以外にも多くの規制があります。エネルギー供給は限られているなどということを私は信じていません。
また、技術もこれまで抑圧されています。無料のエネルギー、私たちが今持っているものより優れたバッテリー技術・・・私たちはすでにこれらについて知っています。クリーンで効率的、そして多額のコストをかけずにエネルギーを生む方法があります。私たちがそうした方法を採用しないのは、あらゆるネットワークや仕組みが石油と天然ガスに依存しているからです。
陰謀論的にはなりたくはありませんが、これらのこと(エネルギーを生む新技術)を発見した人たちの多くが姿を消しているようです。もしくは、彼らの技術は買収され、倉庫にしまわれてしまっています。
ですので、現在のエネルギー危機は、次のような反応を引き起こすために人為的にでっちあげられたものですーー「どうか私を助けてください」という反応です。それから(人民を助けるという名目で)彼らは新しいシステムを導入するのです。
気候変動もばかげたことです。私はなぜそう言うのか?なぜなら、気温の計測で改竄が行われたことを私たちは知っているからです。しかも、気候変動の議論でありながら、地球の気候にとって最大の因子である太陽について全く議論が行われていないからです。
私は周期性について学ぶ者です。「太陽活動周期」と呼ばれるものがあります。私たちは「大太陽活動極小期(grand solar minimum)」に突入しかかっています。現在、地球の温度は低下していっています。気温は上昇していません。冷えていっているのです。太陽の存在を認めずに気候変動について議論することは、どんな議論であれゴミです。
私の意見では、気候変動は支配するためのものです。人々に課税する方法を支配し、人々を騙し、人口削減の口実にするためのものです。「人類が地球温暖化の原因だ。だから人を減らさないといけない」、そんな考えにもしあなたが加わるのなら、あなたは悪魔のようなばかげた嘘に加わっていることになる。
■ 書籍『Cause Unknown(原因不明)』を出版予定
Jerm氏:あなたが新たに出版する『Cause Unknown(原因不明)』に話題を移しましょう。ロバート・F・ケネディーJr.がその書籍の「前書き」を書いていますね。彼は私の番組にも出演してくれました。
ダウド氏:私は書籍の出版契約をすでに結んで、今執筆中です。・・・11月8日に出版予定です。・・・タイトルは、『”Cause Unknown”: The Epidemic of Sudden Deaths in 2021 & 2022(「原因不明」:2021年&2022年に急増する突然死という流行)』です。若くて健康的で最高レベルのスポーツ選手の多くが、試合中に、もしくはその直後に死亡するというニュースが次々と報じられています。私は、そうした多くの(無機的な)ニュースに人間らしさを加えるつもりです。2021年より前にはそんなことは発生していなかったということを経験上の話として私たちは(書籍の中で)示すつもりです。
その後、私が行った作業に話題を移して執筆するつもりです。その作業とは、メタ・データ分析です。生命保険のデータ、米CDCのデータ、英国の国家統計局(ONS)のデータなど、2020年以前には起きていなかった奇妙な全死因死亡率(の上昇)を示す膨大なデータ・ベースが存在しています。2020年ですら、ワ●チ●以前は、死亡者のほとんどが高齢者でした。しかし2021年と2022年、奇妙なことに、突然、若者たちが次々と死亡しています。
私はこんなことは奇妙だと思いました。科学界に私は挑戦します。コロナウイルスが変異して、特定の年齢層にだけ影響を及ぼしていると言うウイルス学者がいるのであれば、探し出してください。誰でもいい、そんなウイルス学者がいるのであれば探し出してきて欲しい。でもそんな人はいない。そんなのはたわ言です。
■ 将来予想
Jerm氏:これからどうなるのか、あなたの予想はどんなものですか?
ダウド氏:私の予想では、短期的にはますます奇妙な方向に向かっていくでしょう。そしてさらに混沌として無秩序になるでしょう。しかし、カギとなるのは恐れないということです。恐怖の中で生活しないということです。カギになるのは、起きていることを知り、人々とのつながりを持ち、自分の味方になってくれる人を作るということです。今年6月、ようやく何が起きているのか目覚め始めた富裕層たちの前で私は講演を行ったのですが、その時に私が彼らに言ったアドバイスの一つはこうです。
「もしあなたがお金を払って雇っている人たちが、いざという時、あなた方のために味方になってくれると思っていたとしたら、それは違います。いざという時、お金だけのつながりの人ではなく、あなたと同じ考えを持った同志を持っておく必要があります。ボディーガードや運転手、警備員など、いざという事態になると彼らは消えていなくなります。なぜなら、彼らはあなたたちとお金以外でつながっていないからです。いざという時、お金だけの関係は役に立ちません」。
ですので、これからますます奇妙で、困難な状況となるでしょうが、再生(ルネサンス)の時は来ます。それまで、精神的に健康である必要があります。心も体も健康でいるということです。自ら健康に気をつけ、他の人に優しくし、人との関わりを持つことです。気を引き締めていれば大丈夫です。それに良いチャンスもあるでしょう。もし株式市場が90%下落した場合、現金を持っていれば安く株を買うことができます。株価はいずれ回復します。恐怖の中で生きなければ、チャンスはやってきます。恐怖に怯えて生活していては、チャンスを失ってしまいます。
■ おわりに
人類は、物語を紡ぐことを通して情報を処理します。そのようにヒトの遺伝子は進化しました。焚き火を囲みながら祖先の話をする。そのようにして文化は生まれました。そうやって人は情報を処理します。
事件を企てる人たち(世界を牛耳る人たち)は、そのことをずっと以前から熟知しています。彼らはストーリー(物語)を紡ぐのです。新聞が誕生し、テレビが発明されて以来、ずっとストーリーが紡がれてきました。これまで、彼らは完全には(物語を)支配できる状態ではありませんでした。せいぜい(彼らが紡いだ)物語を入れ込むくらいでした。でも今は、完全に支配しています。
彼らは独自の物語を用意しています。そして抵抗する私たちには真実があります。私たちは彼らの物語に対抗する物語を紡がないといけません。彼らが持っている説得力と同じ程度の説得力を、私たちの物語に持たせる必要があります。しかしいろいろな話題に触れゴチャゴチャした物語であってはいけません。簡潔な物語にし、真実の物語である必要があります。
彼らのことを私は「闇の錬金術(dark alchemy)」と呼びます。そして私たちは「白の錬金術(white alchemy)」です。(訳者注:英語の「白(white)」には、「正直で信用のおける」、「善意の」、「反革命派の」という意味がある。)「錬金術」とは、鉛を金に変えるのではありません。人の意識を変えるのです。それが本当の「錬金術」です。そして私たちは人々の意識と心を変えていかなければいけません。だから私はこの戦いの場にいるのです。
Jerm氏:うまくまとまったようです。どこであなたをフォローすることができますか?
ダウド氏:ツイッターを使っていましたが、彼らは私のアカウントを永久凍結しました。今はGettrと、数日以内にウェッブサイトを立ち上げる予定です。このサイトはワ●チ●に関して何が起きているかをまとめたものです。みんなが利用できるデータをそこで提供しています。ウェブサイトのURLは、TheyLiedPeopleDied.com(彼らは嘘をつき、人々は死んだ)です。
Jerm氏:エドワード・ダウドさん、番組にお越しいただきありがとうございました。
【インタビュー動画】(日本語字幕はついていません。)
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